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<title>Grip Blog ＜Archives＞</title>
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<description>気になる事を自分の足で取材して私なりの答えを探してみます。
ヘッポコですがよろしく！</description>
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<item rdf:about="http://gripblog.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_1538.html">
<title>報道機関設立企画について</title>
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<description>BigBangさんが報道機関設立の時に私と行ったやり取りを公開なさったので、回答...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;BigBangさんが報道機関設立の時に私と行ったやり取りを公開なさったので、回答する必要があると感じたことだけお答えしておきます。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;BigBangさんが私に対して抱いていらっしゃる疑問の多くは、私とBigBangさんの立場の違いからくる行き違いだと思います。私は報道機関の設立活動で知り得た、個人情報や企業情報などを第三者へ簡単に教えていい立場ではありませんでした。BigBangさんはそのことに疑惑を感じていらっしゃるようですが、これは立場の違いの問題ですので細かな点の反論はしません。&lt;br /&gt;ただ、BigBangさんとのやり取りで最後の経緯については勘違いされているようなのでお話します。&lt;br /&gt;私はBigBangさんとやりとりを繰り返した結果、具体的な状況の説明をするつもりでいました。&lt;br /&gt;最後の企画書をお送りした時には、状況をある程度お話しようと考えて、umeさんの名前を載せたものを送りましたし、その後に「オフレコでお話したいことがある」とメールを送っています。&lt;br /&gt;でも、そのメールへのお返事はいただけませんでした。これが行き違いの原因だと思ってます。&lt;br /&gt;相談に行った他の方々は、私が真剣に話しをしているのを理解してくださって、お手伝いしてくれるにしてもしないにしても明確な意思表示として最終的なお返事をいただきました。その点でBigBangさんに不信感を抱いたのは正直なところです。もし興味がなくなっていたなら、一言「協力できない」とハッキリ言って欲しかったです。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「ユーザーカルマ」という言葉についてですが、これは最後の企画書で利用することを書いた『Pligg』というフリーソフトで使用されている言葉をそのまま使っています。『Pligg』は、『Digg』を真似て作られたGPLライセンスのフリーソフトで、その中で元々ユーザーの評価をする単位に「カルマ」という言葉が使われていて、それをそのまま使いました。&lt;br /&gt;BigBangさんは疑問を持たれているようですが、これは企画書を見ていただければ一般的にはご理解いただけるのではないかと思いますので、最後の企画書を公開いたします。&lt;br /&gt;非公開にしていた理由は、報道機関の設立がダメになって、公開する必要性を感じなかったことと、umeさんの実名が入っていたからです。公開するにあたって、umeさんの名前が入った１ページ（スケジュールと必要経費のページ）は省かせていただきます。このページでサーバーを無償でしばらく借りる方の名前としてumeさんの名前がありました。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;この企画書は、今までの草案書や仕様書とは趣旨が違います。&lt;br /&gt;草案書や仕様書は、大人数で運用し、システムにもお金を掛けて一から作り上げようと考えていた大規模なものです。&lt;br /&gt;最後の企画書は、人も資金も充分に集まらなかった状況で、小さな規模で実現する方法として次のことを踏まえて作成しました。&lt;br /&gt;ひとつは、フリーソフトを利用して開発費を抑えようとしていたこと。次に、今までのように取材活動をしながらサイト運営も私一人でしばらくはやっていこうと考えていたこと。そして、umeさんに旧GripBlogでお借りしていたサーバースペースをアクセスが許す限り無償でお借りして、運用費を抑えようとしていたこと。&lt;br /&gt;このように前提になる条件が違っていました。&lt;br /&gt;規模を小さくするしかなかった経緯は、私のブログの流れを読んでいただくと、ある程度わかると思います。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;以上が、報道機関設立に関して私が公開できる全てです。今後、この件に関するご質問にはお答え致しかねますので、ご了承ください。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;最後の企画書を公開するにあたって、私には実現できませんでしたが、どなたかの今後の企画のヒントとしてお役に立てれば嬉しいです。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;a href=&quot;http://gripblog.cocolog-nifty.com/blog/files/grip_.pdf&quot;&gt;「Grip 報道メディア設立　企画書（公開用）.pdf」をダウンロード&lt;/a&gt;&lt;br /&gt;＊『Grip 報道メディア設立　企画書（公開用）.pdf』の著作権は泉あいに帰属します。著作権者の許可を得ずに無断で複製・複写・転載・再配信等の行為は禁止します。&lt;/p&gt;&lt;hr /&gt;&lt;p&gt;追記（5/22）&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;報道機関設立の企画に、umeさんと松永さんがどのような協力をされていたのか説明します。以前に、コメントなどで説明しましたが、わかりやすくこのエントリーにも書いておきます。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;umeさんは古くからの友達で、HeartLink（乳がん闘病サイト）、旧GripBlog、GripForumのシステムでずっとお力を貸していただいていた方です。報道機関の企画では、私が出す漠然とした企画をシステムで実現できるように提案されることと、いただいたアドバイスをヒントにシステム的に実現できるコンテンツを検討して、草案書や企画書に盛込む作業を私と一緒にしていただきました。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;松永さんは、報道機関の企画書でアドバイスやヒントをいただいた方々の中のお一人です。草案書や仕様書や企画書を作る作業を手伝っていただいたことはありません。&lt;br /&gt;私から一度、正式なスタッフになってほしいとお話をしたことがありますが、立ち上げまでの協力しかできないとお断りされました。&lt;/p&gt;&lt;br /&gt;&lt;p align=&quot;right&quot;&gt;＜文責/泉 あい＞&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>雑記</dc:subject>

<dc:creator>泉あい</dc:creator>
<dc:date>2006-05-21T21:28:10+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="http://gripblog.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/ais_eye_f6ff.html">
<title>「Ai’s EYE」オープン</title>
<link>http://gripblog.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/ais_eye_f6ff.html</link>
<description>NewsWatchさんのご協力の下、「フレッシュアイ VoiceWatch」内に...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;NewsWatchさんのご協力の下、「フレッシュアイ VoiceWatch」内に、ブログ「&lt;a href=&quot;http://voice.fresheye.com/ais_eye/&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;Ai’s EYE&lt;/a&gt;」がオープンしました。&lt;br /&gt;本日はお日柄も良く、このような日にオープンさせていただいたことをとても幸せに思います。&lt;br /&gt;ここが私の新しい取材活動の場になりますので、ブログタイトルの様にしっかりと目を見開いて取材に取り組もうと思います。&lt;/p&gt;

&lt;p align=&quot;right&quot;&gt;＜文責/泉 あい＞&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>お知らせ</dc:subject>

<dc:creator>泉あい</dc:creator>
<dc:date>2006-05-17T19:48:28+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://gripblog.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_28c4.html">
<title>インタビュー記事について</title>
<link>http://gripblog.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_28c4.html</link>
<description>インタビュー記事について、読者が誤解をしてしまうというご指摘をいただきましたので...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;インタビュー記事について、読者が誤解をしてしまうというご指摘をいただきましたので、ここで明確にご説明させていただきます。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「Grip Blog」では、インタビューをできるだけそのまま掲載する形を取っていますが、インタビューそのものは、しゃべり言葉であるため、主語が抜けたり、内容が前後することがあります。そのため、読者へ誤解を与えないような編集を施して掲載しております。&lt;br /&gt;また、個人情報や個人が特定する情報についても、伏せて掲載する場合があります。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;取材対象者によりましては、インタビューの随所で、&lt;br /&gt;「これはオフレコでお願いします」&lt;br /&gt;と言う方もおり、「オフレコで」という指定があった際には、取材対象者の意向を尊重してその部分は記事に掲載しない場合もあります。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;以上を踏まえて、私のインタビュー記事をお読みください。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;今後もいろいろと試行錯誤して参りますので、掲載方法を変更する場合もあると思いますが、その時は「お知らせ」と「サイトポリシー」にエントリーして事前に説明するようにいたします。&lt;/p&gt;

&lt;p align=&quot;right&quot;&gt;＜文責/泉 あい＞&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>お知らせ</dc:subject>
<dc:subject>サイトポリシー</dc:subject>

<dc:creator>泉あい</dc:creator>
<dc:date>2006-05-17T19:45:06+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="http://gripblog.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_21df.html">
<title>松永さんと滝本弁護士のインタビューを終えて</title>
<link>http://gripblog.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_21df.html</link>
<description>「取材のお願い」という件名がついた長いメール。そのメールがはじまりでした。メール...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;「取材のお願い」という件名がついた長いメール。そのメールがはじまりでした。&lt;br /&gt;メールを受け取ってからのこの3ヶ月の自分を振り返ります。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;フリーランスで取材をしているという野田敬生さんから届いたメールには、ライターの松永英明さんが、アーレフ（オウム）の（元）信者であり、９０年代後半、「河上イチロー」というペンネームで活躍していた伝説的なネットワーカーでもあると書かれていました。&lt;br /&gt;松永英明さんと実際に会ったのは数回ですが、報道メディア設立について助言をいただき親近感を抱いていましたので、彼が元オウム信者だと言われても、にわかには理解できず、そのメールに添付されていた松永さんの3枚の画像だけが、妙に生々しく感じられたことはよく憶えています。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;野田さんからのメールを読み終わらない内に、テレビで見たいろいろな光景が頭の中をよぎりはじめます。&lt;br /&gt;95年地下鉄サリン事件、地下鉄の駅入り口に寝かされた人々や救急隊の姿。&lt;br /&gt;上九一色村の強制捜査の時、大勢の警官たちの先頭にいたかごの中のカナリヤ。&lt;br /&gt;松本の川に浮かんだザリガニの死骸。&lt;br /&gt;以前は近所だった仮谷さんが拉致された現場の目黒公証役場。&lt;br /&gt;新宿の公衆トイレで異臭騒ぎがあった数分前に私も新宿駅構内にいた。&lt;br /&gt;荻窪駅前で見た「ショーコー、ショコショコショコショコショーコー♪」という気味の悪い選挙活動。&lt;br /&gt;地下鉄サリン事件の翌日に丸の内線に乗り、「前日にここで･･･」と思ったらこわくて具合が悪くなり吐いたりもした。&lt;br /&gt;多摩川にサリンが撒かれるというデマが流れた時は、スーパーへミネラルウォーターを買いに走ったっけ。&lt;br /&gt;東京中のごみ箱が撤去された代わりに、やたらとおまわりさんの姿が多くなって、「こりゃとんでもないことになってる」と、平静を失った時の不安感。&lt;br /&gt;野田さんのメールを読んだ時、あの11年前と同じ不安感が蘇ってきて、こわくてたまらなくなり、日が暮れるまでメールソフトの前で呆然としていました。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;あのテロリスト集団に自分が関与してしまったという恐怖感から、&lt;br /&gt;「結果として、懇談会では何も問題は起こらなかったではないか。そして、松永さんも今はオウムと無関係だと言っている。一ブロガーとしての参加だったのなら問題はない。」&lt;br /&gt;そう判断したのではなく、そう思い込みたかった。&lt;br /&gt;私は現実から逃げたのです。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「泉は逃げるのか」&lt;br /&gt;現実から逃げる私に、そう問い続けたのは読者でした。&lt;br /&gt;「自分もオウムに勧誘された」&lt;br /&gt;「オウムはそんなあまいものじゃない」&lt;br /&gt;「あなたは当事者でしょう」&lt;br /&gt;読者の声は切実です。当事者からの声、当事者意識を持つ人からの声はとても真剣で、それに答えるには松永さんへインタビューをするしかない。逃げていたらだめだ。オウムは今でもこわい集団なのか、その実態をインタビューで引き出して伝えなければいけないと考えるようになりました。&lt;br /&gt;しかし、オウムによる一連の事件は遠くから漠然と見ていただけだったし、宗教についての知識も全くなく、これ程大きな問題を扱えるだけの経験もスキルもない。そんな私が、何より失敗は許されない状況にありながら、松永さんの本音を引き出せるとは到底思えませんでした。&lt;br /&gt;仮に、松永さんから本音を引き出せたとしても、「1対1なんだからどうせ2人で仕組んでいるのだろう」と言われかねない。&lt;br /&gt;考えた末に、インタビューの公平性と私のスキル不足を補うために、第三者に立ち会っていただくことを思いつきます。立ち会っていただく方は社会的に信用がある方がいいと考えて、R30さんと佐々木俊尚さんにお願いしました。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;R30さんからオウムに詳しい人へ事前に取材をしておいた方が良いという助言をいただき、数人の方へ取材の申し込みをしたのですが、スケジュールの調整がつきませんでした。私もオウムに関する知識を書籍だけではなくオウム問題に関わっている人から生の声を聞いて深めておきたいと思っていましたので、今考えても残念です。&lt;br /&gt;結果として後になってしまった滝本弁護士からは、いろいろなダメ出しをいただくことになってしまいました。&lt;br /&gt;ただ、松永さんがオウムでやってきたこと全てを聞くべきだったという滝本弁護士の指摘は、R30さんと佐々木さんには当てはまらない気がします。ある意味十字架を背負ってしまった私に対しての言葉なら確かにそうだと思いますが、R30さんや佐々木さんはカウンセラーではありませんので、自分が聞き出したいことを聞くことに徹して当然だったと思っています。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;松永さんへのインタビューでは、R30さんと佐々木さんの興味の対象が全く違っていたということがキーになっていた気がします。R30さんは松永さんの宗教観。佐々木さんは事件やオウムの実情について。事件を含む事実と宗教観、その双方をバランスよく質問することで、松永さんは本音を語ってくれたのではないでしょうか。&lt;br /&gt;インタビュー当時、ネット上でのバッシングと体調不良がピークに達していた松永さんの精神状態は尋常ではなく、そんな状況の中で松永さんが私たちを信頼して語るためには、R30さんの言葉が不可欠であったと私は考えています。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;インタビューを終えた時、その場にいた方々全員が思ったことは、「叩かれる」という気持ちでした。それは、松永さんもインタビュアーもです。&lt;br /&gt;インタビューを公開しない選択肢もありましたが、その場に同席した誰もその選択はしませんでした。参加者全員が叩かれることを承知で、それでも公開する必要があると判断したのです。&lt;br /&gt;インタビューの公開方法については、R30さんから色々とご意見をいただきましたが、今まで私がしてきた方法を松永さんの時だけ変えるのは余計な憶測をよぶし、可能な限りありのままを公開することに意義があると考えています私の意見を最終的には承諾していただきました。&lt;br /&gt;結果として、大変なご迷惑をおかけしていますが、意義があることだったと今でも信じています。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;松永さんと滝本弁護士のインタビューを終えた今、松永さんの脱会について私が出した結論は、「松永さんは脱会しているが、まだ不安定である」です。&lt;br /&gt;一連の事件について松永さんと社会の認識にはまだ大きなズレがあると感じました。滝本弁護士が言うように「宗教とはそんなもの」なのかもしれません。しかし、感情的には、どこか現実味のない松永さんの発言には、憤りを感じることもあるというのが正直なところです。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;1999年に江川紹子さんがこんなことを書かれています。&lt;/p&gt;&lt;blockquote dir=&quot;ltr&quot; style=&quot;MARGIN-RIGHT: 0px&quot;&gt;&lt;p&gt;&lt;strong&gt;1999.12.5週刊読売「オウム事件を追う もうひとつの証人席」&lt;/strong&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;1999年11月11日の法廷の麻原尋問で、麻原はかつての弟子2人（杉本繁郎・豊田亨）から被害者への思いを突きつけられます。&lt;br /&gt;「私たちは、一体どうすればいいんですか。何をどうすれば本当につぐなえるんですか」&lt;br /&gt;杉本繁郎は何度も同じ質問を繰り返すが、麻原は答えない。杉本は続けて、&lt;br /&gt;「私たちは、自分をごまかして現実から逃避することはできる。あなたもそうでしょう。私たちは刑が確定して、死を迎えるまでの間、あなたに騙された、あなたを信じた自分がバカだと思い、刑に服することで自分はつぐなえたんだと考えることで、自分をごまかすことはできる。でも、被害者の方々は、現実から逃避することはできないでしょう。そういう人たちに、どうしたらいいんですか」&lt;br /&gt;豊田亨も、&lt;br /&gt;「あなたはグルなんですか。グルでないなら、（そのように）ハッキリさせたらどうですか。質問に答えないでかわすだけで、何より被害者のことをどう思っているんですか。あなたの態度を見ていると、自分の公判が長引くのに安住して、現実から逃避しているとしか思えない」&lt;br /&gt;この時、杉本も豊田も死刑を含む厳しい求刑が予想されていて、いわば瀬戸際に立たされていましたが、かつての教祖に突きつけたのは、怨み節ではなく、被害者に対するつぐないでした。これに対して地下鉄サリン事件で夫を奪われた高橋シズヱさんは、&lt;br /&gt;「杉本の話は、胸にズンと来た。豊田も、初めて生身の彼が見えたような気がする。2人の言葉は、心の底からの叫びだと感じた。自分がボロボロになるまで考えて考えて、考え抜いた言葉を聞いた時、この2人に対して『絶対に死刑』というのは躊躇する気持ちになった。彼らも麻原の犠牲者のような気がする」&lt;br /&gt;と涙ながらに語っています。&lt;/p&gt;&lt;/blockquote&gt;&lt;p&gt;松永さんにも考えて欲しい。&lt;br /&gt;松永さん自らが書き始めた「オウム・アレフ（アーレフ）の物語」について滝本弁護士は、&lt;br /&gt;「つらいだろうねぇ･･･。あれだけ書くとつらいだろうねぇ。つらいよ。その中の言葉の端々にまだ不充分だと思う人は結構いるだろうけど、やめてまだそんなに経ってないのにあれを書き始める人もそういないだろう。まぁ、そういう性格だからしょうがない」&lt;br /&gt;と言います。たった一度間接的でもオウムと係わりを持ってしまった私でさえ、その現実を受け入れることは苦しく時間がかかりました。だから、松永さんにとって、教団内でやってきたこと、河上イチローとしてやったことを振り返るのは、想像を絶するほどつらい作業だと思います。それでもやるべきだと思いますよ。今すぐじゃなくても、ゆっくりと。&lt;br /&gt;かつて河上イチロー時代、オウムの出家信者であることを隠して情報発信をしていたのは、社会に対する裏切りだったと思うから。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;今後、松永さんがどう社会と関わっていくのか、私は見守っていきたいと思います。滝本弁護士が、&lt;br /&gt;「本当に脱会すれば社会は受け入れるよという態度を示し続けなければいけないのかもしれない。その代わり、本当に脱会していない人にあまいことを言う必要はないわけですよ」&lt;br /&gt;と言っていますが、松永さんの人格や活動を全て否定するのではなく、松永さんの中のオウムがどう変化していくのか、チャンスがあれば取材をするつもりでいます。それが、松永さんを政党の懇談会へ招き入れた私の責任だと考えます。&lt;br /&gt;これが、現時点での私の総括です。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;umeさんが失職したことについてもいろいろと言われているようなので、私の考えを書いておきます。&lt;br /&gt;umeさんが何らかの理由で誰かを訴訟するということになるのであれば、公の場で何がいけなかったのかをきちんと審議すればいいと考えています。訴訟が悪いこととは考えておりません。&lt;br /&gt;私のブログで起こったことですから、公の場で証言を求められれば事実を語りますし、他の方法を双方から申し出され、私が必要とされるなら、出来る限りの協力はさせていただくつもりでいます。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;もう一つ、取材活動についてもいろいろとご意見をいただきましたので、そのことにも触れておきます。&lt;br /&gt;私が目指しているものは、一般的なジャーナリズムの形ではないのかもしれません。フォト・ジャーナリズムのようなものだと言えば簡単でしょうか。&lt;br /&gt;現場の風景のありのままを切り取った1枚の写真は、見る人にいろいろなことを訴え、それをどう感じるかは人それぞれで、あらゆる方向から解釈されます。&lt;br /&gt;そんな１枚の写真のように、取材対象者の心境や言葉を文章で出来る限りありのままに伝えたい。その方法が、取材した内容を出来るだけ編集しないで公表する今の形です。&lt;br /&gt;だから、私が発信する情報はそれ単体では記事としては成り立たない不完全なものだと思っています。その情報を読者がそれぞれに分析して感じたことを読者自身のブログエントリーなどで公開して、そのエントリーにソース元として私のエントリーをリンクや引用していただく。それではじめて記事になるのだと考えています。&lt;br /&gt;今の私のスキルが未熟で、お伝えできる情報が不完全なことがつらいところなのですが･･･。&lt;br /&gt;ただ、この方法が必ずしも正しいと思っているわけではないです。でも、今はこの方法の利点や問題点が明確にわかるまでやり続けてみるつもりです。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;最後に、いろいろな人を巻き込み、迷惑をかけてしまい、本当に申し訳ないと思っています。私自身も、自分の失敗とは言え代償は大きかったと振り返りますが、当事者になったお陰で、ネット界隈のいろいろな動きが非常によく見えました。これをどう活かすのかは、これからゆっくり考えてみたいと思います。&lt;br /&gt;取材活動についても、私のやり方を続け、何らかの形を見せることが、助けてくださった方々へのお返しだと考えています。なんせ頑固で鈍いので、読者を含めたいろいろな方から助言をいただいても、なかなか気づかないかもしれませんが、聞く耳は持ち続けるつもりです。それが上司も同僚もデスクも持っていない私の生命線であると認識しています。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;かつてのエントリーで、私はこんなことを言っていました。&lt;/p&gt;&lt;blockquote dir=&quot;ltr&quot; style=&quot;MARGIN-RIGHT: 0px&quot;&gt;&lt;p&gt;『&lt;a href=&quot;http://gripblog.cocolog-nifty.com/blog/2005/03/post_06df.html&quot;&gt;それぞれの興味&lt;/a&gt;』&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;シンポジウムで聞いた元NHK記者さんの受け売りですが、私は、皆さんの視線を背負って日々取材しています&lt;br /&gt;私がお伝えできることは、NHKと比較できないほどとてもちっぽけで、まだまだほんのちょっとの人たちにしか見てもらえていませんが、たったひとりでも、その人の思考に大きく影響を与えてしまう責任の重大さを再確認しています&lt;br /&gt;どうか、しっかり私を監視してください&lt;br /&gt;そのプレッシャ−がなければ、ジャ−ナリストとしての資格はないのだと教えてくれた『それぞれの興味』でした&lt;/p&gt;&lt;/blockquote&gt;&lt;p&gt;今回、現実から逃げた私の目を覚ませてくれたのは、読者からの監視でした。&lt;br /&gt;「監視してください」と書いていた時、こうなることを心から望んでいたはずなのに、現実となった時、読者の真剣な声に耳を傾けるのは、本当にきつかったです。でも、ジャーナリストを目指すことは批判される立場になることだと今は思います。その批判を真剣に考えないようになったら終わり。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;滝本弁護士のエントリーの最後に書かれていた言葉が重いです。&lt;br /&gt;「インタビューはいずれにしても真剣勝負。」&lt;br /&gt;直球勝負しかできませんが、真剣に取り組んで参ります。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p align=&quot;right&quot;&gt;＜文責/泉 あい＞&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>（現・元）オウム信者と社会の関り</dc:subject>

<dc:creator>泉あい</dc:creator>
<dc:date>2006-05-14T19:45:00+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="http://gripblog.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_b52b.html">
<title>滝本弁護士へインタビュー</title>
<link>http://gripblog.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_b52b.html</link>
<description>2006年5月1日　月曜日 「少し悪いヤツであって欲しかったんだけどね、会ってみ...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;2006年5月1日　月曜日&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「少し悪いヤツであって欲しかったんだけどね、会ってみてやっぱりいいヤツなんでショックでしたねぇ。」&lt;br /&gt;当時、その残虐さからマスコミに「殺人マシーン」と呼ばれた地下鉄サリン事件の実行犯・林泰男に面会をした時の印象を滝本太郎弁護士はインタビューの中でこう語りました。&lt;br /&gt;滝本弁護士と言えば、オウム事件がテレビで毎日のようの報道される頃、よくテレビの中で見かけていた人で、オウムを潰すのに躍起になっている人というのが、つい先日までの私の中のイメージです。&lt;br /&gt;その滝本弁護士が一瞬見せた、やるせない表情でした。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;滝本弁護士は、現役信者、脱会者そして実行犯と、多くのオウム信者と面会をしており、実行犯を含めた彼らのことを「みんないい人」と言います。そのいい人達が日本中を震撼させる事件を起こしたところにオウムの恐さがあると。&lt;br /&gt;「悪意の殺人は限度があるけど、善意の殺人は限度がない。そこが一番の恐い本質ですね。」&lt;br /&gt;教団内に今残っている人がいい人で、こわい人達はみんな捕まったという認識は大きな間違いで、麻原への観想がある限り、いい人たちは善意の下に人を傷つける可能性を持っているということです。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;オウムは完全に潰さなければならない、潰すというのは麻原を観想する人をゼロにするということ。そのために社会において必要なのは、「脱会」とは何かを知り、そして力で押さえつけるのではなく、脱会者を社会に受け入れることだと滝本弁護士は言います。&lt;br /&gt;オウムを潰すために、その集団に所属していた人達を受け入れなければならないなんて、何とも皮肉です。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;しかし、脱会者を受け入れるのは、全てを許すということではありません。滝本弁護士は一層口調を強めて言いました。&lt;br /&gt;「麻原を観想している限り、現役信者なんだ、ということを決して忘れてはならない。組織から離れるかどうかは二次的なことに過ぎない。それを国民的な認識にもっていきたい。」&lt;br /&gt;滝本弁護士は被害者や家族などの当事者だけではなく私たち第三者にも、その態度を望んでいます。信者の人格を全否定するのではなく、彼らの中に存在し続ける麻原を決して許してはならないという態度を私達は持ち続け、完全に麻原を観想しなくなった者を受け入れることで、社会から完全にオウムを排除できると滝本弁護士は提案しています。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;滝本弁護士の言葉で、ずっと混乱していた気持ちが整理され、自分が何を間違っていたのかはっきりとしました。&lt;br /&gt;オウム信者を否定することは松永さんの人格全てを否定してしまうと勘違いをしたこと、オウムを拒絶している私自身の気持ちを明確に言葉や態度に示さなかったこと、それがどれだけ大切なことだったのかを滝本弁護士のインタビューから学びました。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;次のエントリーでは、滝本太郎弁護士のインタビューを元に、松永英明さんのインタビューを再度読み直して、今回の一連の騒動を振り返ってみたいと思います。&lt;/p&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;p&gt;&lt;strong&gt;滝本太郎さんプロフィール&lt;/strong&gt;&lt;br /&gt;滝本太郎さん運営ブログ：&lt;a href=&quot;http://sky.ap.teacup.com/takitaro/&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;『日常を愛する人は？』-某弁護士日記&lt;br /&gt;&lt;/a&gt;弁護士（横浜弁護士会所属）。1957年神奈川県生まれ。早稲田大学卒。&lt;br /&gt;1989年の坂本一家拉致事件を契機に「オウム真理教被害対策弁護団」に加わる。&lt;br /&gt;「日本脱カルト協会（ＪＳＣＰＲ）」事務局理事、「カナリヤの会」窓口。&lt;br /&gt;共編著者：「マインド・コントロールから逃れて　オウム真理教脱会者たちの体験」（恒友出版）、「破防法とオウム真理教」（岩波ブックレット）、「オウムをやめた私たち」（岩波書店）、「異議あり！『奇跡の詩人』」（同時代社）&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;/p&gt;&lt;hr /&gt;&lt;p&gt;&lt;strong&gt;以下インタビュー（敬称略）&lt;/strong&gt;&lt;br /&gt;※ 話し言葉そのままでは理解しづらく誤解を招く可能性がありますので、読みやすいように編集して掲載しています。&lt;/p&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：滝本さんは、河上イチロー時代にはお会いにはなっていないんですか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：会ってないですよ。彼が本を作るとき、メールで一度取材の申し込みが来たけどね。「貴方はどこの誰？、メールの取材なんて断るよ」と返事した。その前に、彼がオウム信者だと思われたから、それを指摘して激しく掲示板で戦っていた、そして案の定、当たっていた。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：では実際にお会いになったのは、この3月ですか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：うん。こないだね。いつでしたかな。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：12日くらいでしたか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：うん、それくらいでしょ。&lt;a href=&quot;http://d.hatena.ne.jp/matsunaga/20060313#1142201603&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;彼の言ってる通り&lt;/a&gt;です。&lt;br /&gt;彼も泉さんのインタビューに応じているわけだから、私も、まあ話せる範囲で話します。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：3月の時にお会いになったのが初めてですか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：会ったのはね、はい。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：その時に脱会についてお話なさいましたか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：いろいろ話しましたけど。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：インタビューをさせていただきまして、松永さんが本当に脱会したかどうかというところがはっきりしないので、その辺を伺いたいと思うのですが。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：泉さんとして脱会はどの様に定義します？&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：それはずごく難しいと思うんですね。単純に教団を抜けたからと言って脱会したとは言えないと思っていて、&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：「教団を抜けた」という場合の教団とは何を指します？&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：アーレフ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：デカルトじゃないけど定義付けが大事でしょ。教団とは何ぞや、脱会とは何ぞや。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：アーレフを抜けたからと言って、それを脱会と言っていいのかどうなのかっていう&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：そうそう。アーレフと言っても今は二つに分かれているし、他にケロヨンもあるしＮグループとかもあるし、分派がいくつもあるんですよ。そういうものを全部含めて「教団」と言うべきだと思うんだけど、その前に「脱会とは何ぞや」なんですね。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：ええ。単純に脱会届を出されていないということで、ネット上でも「なぜ脱会届を出さないのか」ということが議論されているんですが、その辺のお話は聞かれていますか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：彼は脱会届を出してないと書いてあったっけ？&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：出したとは書かれてないですね。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：私は、脱会届を出したか出さないとか、あんまり気にはしてないですけどね。だけど、本当に脱会するなら、出さないより出した方がいい。&lt;a href=&quot;http://www.cnet-sc.ne.jp/canarium/default.htm#anchor1041825&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;カナリヤのサイト&lt;/a&gt;を結構見ておられれば、私の脱会の定義もご存知ですよね。何ですか？&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：定義ですか。脱会の定義は、麻原さんを捨てられるかどうかということですか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：そうですね。麻原さんの観想をやめたかどうか、これが一番の定義ですね。&lt;br /&gt;彼は、組織からは離れているんじゃないですか？&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：組織は離れている･･･。はい。そう聞いています。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：「カナリヤの詩」をよく見られれば、脱会とは何ぞやということがわかると思います。麻原さんを観想しないこと。これが私の脱会の定義です。ネットでもあちこち書いてますよ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：そういう意味では、松永さんへ麻原さんについてお話を聞いた時に、どうも曖昧と言うか、一連の事件については主犯であるかどうかは本人が話していないのでわからないという言い方をなさっているんです&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：麻原さんを本当に観想していないかどうか、オウムを総括をしたか、もしくはしようとしているかということは、一般論としてどういう風に判断できるかと言うと、話していてオウムの発想がどこまで抜けているかということと、今までして来たことをどこまで全て喋っているかということでわかるわけです。だから、本当に脱会したかどうかという意味の判断をするには、彼が何をやって来たかをインタビューならいっぱい聞かなきゃいけないんですよ。失礼だけど、それが全然聞かれてないなと思いました（苦笑）。ご自身ひとりでインタビューされたらまだ良かったのかなぁ。悪いけど、若干宗教がかった様な方が横から言ってて、あんな文化論を話してもしょうがないのにね。あれじゃ彼にとってもマイナスだよ。河上（松永）にとってマイナスというのは、彼自体がより誤解されてしまうということ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：そうですか。その誤解というのは、具体的には&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：コメントにいろいろ書かれているように、全然脱会してないじゃないかと思われるだけでしょ？だから、脱会への心理過程をわからない方が、変にインタビューをしてそのまま出すのは不安だなとは思ってたんですけどね。まあ、彼がいいならいいんだろうけど。だって、オウムで何をやって来たのかということをしつこく聞いてないじゃないですか。だから「なんでインタビュー？」と抗議を込めてちょっと申してる（苦笑）。何も聞いてないじゃない。いつ入って、どうして入って、何をして来たか、して来たことについてどう思うか、裏づけはグーグルで検索して彼がしてきたことを把握していけば結構わかるのに。&lt;a href=&quot;http://www.cnet-sc.ne.jp/canarium/siryou2.html#8&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;私への抗議文&lt;/a&gt;やなんかについて、これをどう考えたのか、とかあるじゃないですか。私の言いたいことはそれ。もう1回インタビューするなら、ちゃんとされたら？って。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：誤解をされてしまうということですが、脱会をするまでのいろいろなプロセスがあるわけですよね。松永さんは、今その過程のどこかにいるということなのですか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：皆さん行きつ戻りつしますからね、全然おかしくないんですよ。行きつ戻りつしますから。あらゆる意味でぼちぼちって言ってるんですから。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：完全にポツっと切てしまうのは無理なので、徐々にということなんでしょうか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：脱会過程も、96、7年ぐらいまでは、まだプツっとやめる人はいたけど、特にここ数年はプツってやめることはあんまりないね。そもそも昔の出家者というのはオウム以外のことはしなかったわけですね。ところが、今の出家者は外でも仕事をするし、出家者500人と言ってみてもオウムの専従をやっているのは100人位でしょ？他の仕事をしてるわけだから、現世にまみれてくるわけですよ。そういう中で悩みが出てくるし。&lt;br /&gt;だから、出家者であっても「あなたはもうほとんど脱会者みたいなものじゃない？」というような人もいる。一方で、とある元中堅幹部にこんな人がいました。組織的にはやめたと言ってみても、カナリヤのサイトに名前が出してあって、グーグルで検索すると自分の名前が出ちゃう。自分が今までしてきたことが出ちゃうということで、「もう私は本当に脱会したんだから削除してくれ」と言って来た。でも、その中堅幹部がやめたという話はとんと聞いてないし、組織からは離れたということでは脱会者ではあるけど、話をしてみれば全然麻原さんのことが抜けていないので、「あなたはまだ現役だとしか思えない、重要な立場だったんだしその感じでは悪いけれど名前を消せない」と、カナリヤのサイトから名前を抜いていない人はいます。そういうものですよ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：私が松永さんにお話を聞いた中でも、麻原さんが主犯格であると認めていないということは、教団からは離れているけれども、きちっと抜けた、脱会したとは言えないということですか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：うん。主犯と認めるかだけじゃなくて、事件をどう捉えるか、なんです。オウムの「正しい」信者ならば、尊師は救済活動をした、死んだ人は今尊師に感謝している、なんですから。&lt;br /&gt;で、脱会は麻原さんを観想しなくなることで、多くの殺人も救済なんかじゃ決してなかったと知ると。&lt;br /&gt;さらに社会復帰するためには、「呆然とする、強烈な自己嫌悪、麻原さんを憎み、憎む自分を憎む、いつか麻原さんを乗り越える」という過程が必要です。ここまでは、率直に言ってどんな早い人でも3年かかるからね。&lt;br /&gt;彼は大学時代から、自分の全アイデンティティーを含めてやってたわけでしょ。彼は修行好きではないのだけれど、オウムの陰謀論好きの発想が強くあったし、薬物を使ったイニシエーションは当時の出家者のほとんど全員が受けているんですよ。そんな経験、とくに神秘体験の影響を確認しないといけない。&lt;br /&gt;薬物を使うようになったのは94年6月からですよ。オウムのサイトを読めば出てくるけど、そのイニシエーションがあるから、神秘体験の解決をどうしたかは結構大切なことだから。それをどう感じてるかとかね。悪いけど、そういうのも聞かなきゃ。まあ急遽オウムのことをやらざるを得なかったから仕方ないのかもしれないけど。&lt;br /&gt;だから、彼は行きつ戻りつしてるところでしょ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：その状況が、事件後すぐっていうのならわかるんですけど、地下鉄サリン事件から見たとしても11年経ってるわけですよね。これは私の考えですけど、あの様な事件を引き起こした事実があるわけだから、もうここからは抜けなければいけないという思考にならないことがすごく不思議なんです。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：うーん。それをひとことで言うのは無理だな。こういうの（カナリヤの詩）を読んでもらってからならわかるねぇ（笑）。&lt;br /&gt;自分が人生を賭けてきたことを否定するなんてそう簡単にできるわけないんですよ。カナリヤを見れば出てると思うけど、一貫していたいというのが人間だから、彼は一貫していたいし、全部否定なんてなかなかしたくないし、神秘体験もLSDでさせられているわけだから。何と言っても彼は本当に頭がいいし。あれだけ頭がいいから利用されちゃったね。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：教団にですか？&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：うん。彼も完璧な中堅幹部ですよ。かつ有能だからね。ネット対策では極めて有能だから。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：教団の中ではかなり発言力があったのかなと、私は勝手に想像してるんですけど。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：実務的にはそうでしょうね。ホームページ作りとか、そういう関係ではね。&lt;br /&gt;上祐派が彼を失い、今、原理派が彼を失うというのは思いっきり痛手でしょう。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：では、松永さん本人が抜けると言った場合に、教団が引き止めるということも有り得るんですか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：そうでしょうね。有り得るでしょうね。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：それはあの手この手を使ってということも考えられる？&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：うーん、わからないけど有能な人は欲しいでしょうから。&lt;br /&gt;とある今の中堅幹部が言いましたもの、「新しい信者は使いものにならないよ」って。&lt;br /&gt;新しい信者、95年以降に新しく入信した人というのは、精神的に不安定な人が多くて、宗教巡りばかりしてたりとか、統合失調症気味だったりノイローゼだったり、そういう人達が中でトラブルを起こしてばかりなんです。A君をストーカーしちゃってる出家者とか、中で大変な状況なんですよ。&lt;br /&gt;だから、元々いる有能な人というのは、ホーリーネームも持っていれば尚更、一定程度の解脱をしたということになるし、大切な存在なんです。そして、彼は能力があるから、教団としては彼を失ったのは相当な打撃でしょ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：そういう意味で、かなり自由にさせてもらえていたということなんでしょうか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：ネット作りの場面は広げていく場面だし、ネットを通して社会の世論をオウムへ理解のあるようにしようとしたわけでしょ。実態としては、彼は河上イチロー時代に私をも取り込もうとしたわけです。あの本（「サイバースペースからの挑戦状」）を出す過程でね。こちらは、「会わなきゃ取材なんて受けないよ」と答えたわけで。&lt;br /&gt;彼は97、8年偽装脱会をしながらネットで活動してきた。それはあまりにダーティーなことですよね。あれは書き方からして、どう見てもオウムのサマナだと思ったから攻撃したわけで、西村新人類さん辺りがその時ようやく明らかにしてくれて、それでバレたんですよ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：河上イチローがサマナだということが明らかになる前に、彼が書いているものを読んでサマナが書いたものだとわかったんですか？&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：そうです。他にも幾つかありますよ。裏付けがしっかりしたら暴露するけど、オウムのダミーサイトはいくらもあるし。&lt;br /&gt;だから、そういうところから新しい信者が入ってくるからね。その責任もあるわけだ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：今の松永さんと河上イチロー時代との明らかに違うところというのはどんなところですか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：明らかに違うのは、正直に話し始めたということでしょ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：それは大きな違いですか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：正直に話し始めた。要するに「麻原さんを観想してません」とか、さらには「あれは全く麻原さんが全面的に指示した。けしからん。あんな人死んじゃえ」なんて、わざわざ強調して嘘のように言って欲しくはないんです。そういう点で彼は正直に言ってる。良くも悪くも。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：私もそれはすごく感じたんですよね。松永さんは、信者さんの中でも異質な感じなんですか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：ああ、異質でしょうね。能力があって、本を作ってた人だし、「週刊光源氏」なんて結構売れましたよね（笑）。あれは大変なことだ、大したもんだよ。だから彼は出版部門、ネット部門で、オウムの中ではトップじゃないですか。彼がいなくなったというのは非常に打撃でしょうね。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：松永さんがオウムに入る前からのエッセイを読んで、実際に今の世界観の話を聞くと、松永さんは世界観・宗教観を今もしっかり持っていらっしゃると思うんですが&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：オウムの世界観？&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：根本にあるのは、原始仏教だとおっしゃっていました。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：それはオウムだよ。彼は、別にオウム以外で原始仏教を習ったわけじゃないからね。&lt;br /&gt;だから、地獄・動物・餓鬼・人間・阿修羅・天界と、オウムではそうなってるんだけど、そんな順番は信じていようといまいと別に構わないですよ。アストラル界更にその上にコーザル界があるという風なオウムのお話になっていると、それを信じるかどうかはどうでもいいんです。&lt;br /&gt;大切なのは、オウムの設定では、麻原彰晃の魂はどの世界でも行けるんだ、ということ。麻原さんは、コーザル界から指示していて、宇宙のアーカシックレコードを持っていて、彼は全ての魂を支配するんだ、全て知ってるんだという論理があるわけです。だから、現世で彼の思う時にポアしてあげる、殺してあげることはいいことだという論理にオウムはなってるわけです。だから世界観の問題よりも、麻原の位置付けが大事なのであってね。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：では、やはり教義を捨てられるかというより麻原を捨てられるかという&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：いや、教義＝麻原だから。オウム真理教の教義というのは、麻原さんの言うことだから。宗教団体もカルトもそうでしょうけど、教義というのは後でついてくるんです。オウムもそうで、教義を後で作ったんです。最初は麻原さんにともかく帰依をしたケイマさん（マハー・ケイマ：石井久子のホーリーネーム）ね。絶対的信仰が先にあった。その人がすごい人だという気持ちが先にあって、その後に教義が出てくる。それは、ロシアのオウムでは麻原さんはキリストさんなのであってね。だから麻原さんをどう位置付けるようにできたかが大切。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：松永さんは、幼い頃から奈良ということもあって、お寺なんかを見て興味を持って、出家したいとお寺に行ってみるんだけれども、自分の持っている世界観にぴったりはまるものがなかった。たまたま大学でオウムを見た時にピタっとはまるものがあったとおっしゃっているんですね。松永さんの世界観とオウムの世界観がぴったり合うと。それは&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：それは、彼はまだ分析し尽くせてないと思いますけど。麻原さんに幻惑されてはまったんであって、世界観が同じだからはまる云々じゃないわけだね。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：それは後付けなんですかね。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：うん、後付だね。やめた後だって「麻原さんの魅力はなかなかきつかった」と言う人はいくらもいるわけで、「ああ、そう？」って「そういう時は中島みゆきの歌でも聞いた方がいいわ」と言うわけですけどね。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：松永さんの場合は、ご両親がいらっしゃらないということもあって、松永さんご自身が、元々家族というものをあまり重視なさっていないようなんです。家族がいないという環境で完全に麻原を捨てるというのは、やはり難しいことなのでしょうか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：先ず、彼に両親がいないと言っておられるけど、それが本当かどうか私は知りません。で、ご自分もそれは調べてないでしょ？だから、その前提に立っていいかどうかわからない。まあそんなことで嘘をついているとは思わないけどね。調べりゃわかることだから。&lt;br /&gt;親が元気で経済的に余裕があるかどうかということは、関係ないです。そりゃ余裕があっていた方がいいけど、親がいない方がいいなと思う時もありますから（苦笑）。要するに、支配的な親だったり、その親が嫌だからオウムにいた場合もあるわけですから。&lt;br /&gt;そういう場合、親が変わっていなければ、かえって親元に戻ればむしろオウムの方がいいなと思ったりするもんだから。親がいれば当然メリットがあるということではないです。もちろん経済的な意味では、彼は今病気だからなぁ。親がいればね、そこで親の有難味を改めて知るから、その方がいいに決まってるけどね。だけど、親がいないからオウムに戻りやすいとは限らない。むしろ現実に食っていかなければいけないという前提があるから、その点必死になって、現世の嫌なところも有難いところも知ることができるかもしれない。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：松永さんの様に社会と接触を持っている出家信者でも、事件に対する認識が一般社会とかなりギャップがあると感じたんですよね。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：その前に泉さんはオウムなんて全然想像もしなかったんでしょう？&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：そうです。だから当初は公私混同していた部分があったと思うんです。だけど、世間からの批判を見ていく中で、オウムの問題は今もこんなに大きな問題なんだと実感して、もっと見方を変えなくてはいけないんじゃないかと、たった数ヶ月の間に考えが変わっていくわけなんですが、そういうことを松永さんは11年間経った今でも整理できていないというのは、やはり自分にとってのプライドやなんかなのでしょうか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：うーん、プライドっていうか、先ずね、オウム信者と言うと、特に近頃はみんな服もきれいになってきたし、お風呂もちゃんと入るようになったしさ。わかりにくいかもしれないけど、オウム以外のことについては、全くごく普通の人達ですよ。麻原さんやオウムの宗教観の話をしなければ全く普通の人達ですよ。例えば私の友人が実はオウム信者だったとしても、何の不思議も思わない。そういうものです。そういう大前提は結構知られてない。&lt;br /&gt;だから、今新しく入る人たちや、ここ数年間で入った人たちは、言ってみれば「オウムの人は普通じゃないか。むしろいい人じゃない」ということで、「ああそっか、本当のこわい人達、危ない人達はもうみんな捕まっちゃったんだ。今残っている人達はみんないい人達なんだ。だからオウムは悪いことをしたけど、修行とか教義とかそこだけは切り離されて、自分はいい部分だけをやれば加害者側にならないんだ」と思って、いい人達と一緒にいいバイブレーションの場で修行したいなということで入る人が多いわけですね。だから大きい誤解があるんです。オウムはいい人なんですよ、はい。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：松永さんもそうですもんね。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：松永さんだけじゃなくて、サリン撒いた人達もいい人なんですよ。これは烏山の講義なんかでも言って嫌がられたし驚かれたけど、それが極めて大切であって、サリンを撒いた人たちもいい人達なんです。&lt;br /&gt;オウム事件の本質で一番こわいところは、いい人達がとんでもないことをやったということ。救済のためにサリンを撒くまでした、坂本一家も殺した、滝本・私も殺そうとしたというところが恐ろしいんで、「悪意の殺人は限度があるけど、善意の殺人は限度がない」、そこが一番の恐い本質ですね。&lt;br /&gt;オウム事件のもうひとつの本質は、化学兵器サリンまで使って無差別大量殺人までしたという途方もないところ。それから麻原という絶対的な存在、彼のやりたかったこと、これがオウム問題の本質だと。&lt;br /&gt;一番大きいのは、なぜそれだけいい人達が、救済のために悪いことをやったのか、そのシステム・機序・マインドコントロール・洗脳というのが問題なのであって、彼がいい人なのに、そして現世と交わってきたのに、どうしてやめないのかとか、社会とギャップがあるのが不思議だと言われることが、私はむしろ不思議なの。そういうものなんです、宗教というのは。&lt;br /&gt;オウムは破壊的カルトだけど、同時に宗教ですから、全然不思議じゃない。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：では、自分たちがテロリスト集団なのかを咀嚼しろと言う方が無理があるっていうことなんですか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：うん、まずいろんな事実を見ないといけなからね。「事実を見る勇気、見つめ続ける気力と勇気」というのだけれど。で、オウムの場合は更に実感として感じるかどうかの問題です。実感を湧かせるために、これは地下鉄サリン事件の被害者の会からもらったりしたんですけど、彼にはこれをあげてなかったかなぁ、あげたかなぁ、サリンの被害者の手記集とか「こういうのを読んでみて」ってやってるわけです。&lt;br /&gt;彼ももちろん驚きだったでしょう。彼は松本サリン事件は米軍の仕業だとかいう小説を書いた張本人で、やられてると思っていたのであって、自分たちがやっているとは想像もしてなかったわけだからね。&lt;br /&gt;オウムも他の仏教もそうかな。現実感覚がなくなるわけですよ。現世は幻。オウムの詞章はご存知です？「ホー 湖面に映る虚像のような様々な幻影に引きずられ、輪廻の大海を浮沈する生き物たち。彼らすべてが 、絶対自由、絶対幸福なるマハーヤーナに入るまで、四無量心込めて大乗の発願をいたします」&lt;br /&gt;憶えちゃったけど、「ホー　湖面に映る虚像」なんですよ。現世は湖の面に移る虚像。その現実感覚のなさが一番の恐さだろうと思います。現世は幻だという。現世でつらいことがあっても、「他の苦しみを自己の苦しみとする」と言ってみたって、他の苦しみを痛みとして感じられない。&lt;br /&gt;だから、脱会の一番多いパターンは、実はカウンセリングとか強制捜査よりも恋愛なんですよ。オウムの中で誰かを好きになっちゃった。男女関係は完全に禁止でしたからね。一番上になれば別だろうけど。中で好きになっちゃったり、それから外で働いている間に好きな人ができたりということで、恋愛になって現実感覚を戻して、それでやめる人が実際には一番多い。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：現実感覚がなくなるというのは、死への恐怖とかそういうものが原因ですか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：それよりも、要するに、精神科医に言わせれば、現実感覚を失う解離性障害みたいな現象の問題なんです。病院に入院にした人もいるし、病院で面会した人も何人もいますけど、要するに心が解離するっていうの？分かれてしまう。典型的な解離は金縛りでしょう？あと幽体離脱。自分が眠っている時上から見る気がする。私も若い頃経験がありますけどね。ほとんど病気かなと思うような方もいらっしゃいます。心が解離しちゃってね。オウムの信者さんらは、軽い解離になっていると思います。&lt;br /&gt;だから、解離が解かれてくる過程が恋愛だったりするからね。ある意味では客観的だと本人は思っているんだけど、恋愛している自分とそれを見る自分というのが、本当に惚れちゃったら統合しちゃうでしょ。客観的に自分を見れなくなるじゃないですか。それは現実感という意味でもあろうし。&lt;br /&gt;オウムの信者は、現世は幻なんて発想を言葉じゃなくて実感として持っているわけですよ。多くの仏教学者や仏教者というのは、言葉として現世は幻と思っているかもしれない。頭ではね。でも体では思ってない。オウムでは厳しい修行、呼吸法で神秘体験をしているし、LSDで解離しちゃっているし、そういう体験をしてるわけだ。現実に現世は幻。テレビの向こう側の世界。映画の世界。&lt;br /&gt;だから、やめた後の感想を聞くと、「なんか映画観てたみたいです」というような言葉も出てくる。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：薬とかは今もやってるんですか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：今はやってないですよ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：私の中では「危険な集団」というイメージがあるんですけど、松永さんは「何が危険なの？」と言われるわけですよ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：彼が言うのは今の話でしょ？&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：はい。今はどうですか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：うん、危険性あると思ってますよ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：やはりありますか･･･。それは松永さんのお話では、上祐さんの思考が危険なんじゃないかということですけど、やはりそういうところですか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：上祐も危険だし原理派も危険だし。原理派は、上祐みたいな麻原隠しが我慢できない人達だから、危険がこれから一気に開花する可能性はあります。上祐派は、5年後10年後に残っていれば危険でしょう。隠すことができるから。&lt;br /&gt;泉さんは何歳でいらっしゃるのかな。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：39です。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：昔の革マル派とか中核派とかご存知ないかもしれないけど、生き残ってるわけなんですよ。それは、隠すことができる人達。大人になっちゃってるわけだ。もう今は60、70と結構な歳だけど（笑）、大人になったテロリストになってるわけだ、確実にね。&lt;br /&gt;そういう意味で、原理派はヘボだから、今の革マル派や中核派のようになれない。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：いろいろなところで、オウムの信者さんに幼稚なところがあると書かれています。私も報道メディアを設立しようと考えていた時には、松永さんへアドバイスをいただいたのですが、単純に好奇心が旺盛で新しいものが好き、面白いものが好きという、いい意味で少年のような人だなと感じていたんですね。それで、オウム信者さんに幼稚なところがあるという記事を読んだ時に、「そう言われてみればそうだな」と実感としてあったんですけど、やはり他の信者さんもほとんどの方がそうなんですか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：失礼な話だといいながらも、よく言うんだけど、オウムに20歳で入信し出家して5年経ったら25歳ですね。25歳でも精神年齢は20歳のままだなんてよく言うんですが、私は違うと思う。15歳だと思う。精神年齢は下がるよと言ってるわけ。&lt;br /&gt;要するに、オウムというひとつの完璧な部分社会にはまってしまっていて、それ以外のイデオロギーや情報を遮断していたわけです。彼は情報としては入れていたけれども、それがとんと入らない。麻原さんの指示なら、全て何でもするというのがオウムですからね。身口意全部を捧げるわけだから、それをして来た状況ですから、社会のことは知らない。社会で仕事しててもよ。社会とある程度接触持ってても。だから･･･幼いですよね。ネクタイができるできない云々だけの問題じゃなくて、彼はネクタイは元々できたでしょ？多分つけられる。だけれど、「社会の常識はオウムの非常識、オウムの常識は社会の非常識」なんて言い方をするけれど、要するに社会の仕組みを知らない。本当の仕組みね。本音と建て前とか。あと、逆に社会の厳しさを知らない･･･ところはあるね。&lt;br /&gt;だから、あなたのインタビューを受けて、あれが出ることで自分が今後どうなるかという心配が、まだ足りないなと思いますけどね。&lt;br /&gt;一般には脱会した後に半年や1年2年3年、「手記をいつか書いてね」と言ってるけどなかなか書けない。急に書いた人は、本名で出してくれなんて言う人もいて、一度本名で出したこともあるけど、後になって「やっぱり本名じゃない方がよかった」なんて言う人もいて。その厳しさを知った時に、一度本名でカナリヤに出しちゃったことはまずいんですよということで、消した人もいくらかいます。あくまで本名じゃなきゃ出ないと言っていた人がいたけど、後々つらいよね。&lt;br /&gt;だからやめた後もしばらく幼稚です。&lt;br /&gt;でもそれが数年間、本当に社会復帰していく中で、すごく素敵な大人になるから、それが一番の楽しみですけどね。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：でも、本人が麻原を捨てられたとしても、社会復帰ってそう簡単にはできないんじゃないでしょうか。オウムに入っていたということが世の中にわかってしまうと、その人の居場所はなかなか確保できないのでは。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：どうかなぁ。麻原さんを完璧に捨て去ること自体が、先ずつらいけどね。ぼちぼちぼちって言ってるけど。&lt;br /&gt;脱会者への目は、日本は結構温かいと私は思いますよ。うん、比較的。コレ、江戸時代やなんかだったら、全員首切りでしょ？それこそ九州で起こった天草四郎の島原の乱だったら、子供まで全員殺されたわけだなぁ。これがアメリカや中国だったら･･･。中国だったらとっくにもっと大勢やられてるでしょう。で、殺されないにしても、日本は破壊活動防止法をかけなかった。これは本当に良かった。破防法をかけると、端的に言えば本当に脱会した後もレッテル付けられるんですよ。これで完璧に公務員になれないんです。「政府を暴力で破壊することを主張する政党その他の団体を結成し、又はこれに加入した者」は公務員になれないと法律で決まっている。これは破防法とリンクしているんです。その宣誓で嘘をつかなきゃいけないわけ。破防法がかかってしまうと、正直に言ってしまうと公務員になれないんです。&lt;br /&gt;公務員だって幅広いからね。そして、破防法ということになればリストに当然入るし、それで大会社なんて到底入れない。&lt;br /&gt;しかしさ、オウムってのは大勢の人を殺したわけよ。しかも化学兵器サリンを使ったんだよ、2回。私を含めれば3回。あと創価学会も一度あったから4回。日本は原爆2回落とされてサリンを2回やられた国になっちゃったんですよ。こんなの世界で初めて。サリンを今まで使ったのは、イラクのフセインがクルド人相手にやったと。これは裏付けあるようだけど、それだけ。オウムは化学兵器サリンまで撒いた団体で、連合赤軍どころの話じゃないのよ。新左翼どころの話じゃないのよ。そこにいた人達が何とか就職できると。正社員になった人もいくらもいます。そういう社会で、日本は宗教の扱いをある程度知っているな、破防法適用しないで良かったなと、つくづく思います。&lt;br /&gt;だって95年、法制度の中で我々も随分政府と交渉したけど、オウムの元信者ということになれば、精神病院などに少し通院する、もしくは入院するだけで生活保護がすぐに出ます。あと職業安定所でも優遇してくれるんですよ。秘密をよく守ってくれて。まあ、職安を利用する人はあんまりいないけど、生活保護はオウムの元メンバーであればスムーズに出るし。それから夜間中学なんかも交渉したけどね。東京都はひどいけど、神奈川県は受け入れてくれましたよね。小学校3、4年で親と一緒にオウムに出家させられて、小学校中学校さえ卒業していない20歳くらいの子が結構いるんです。もう25歳位になっていたりするけどいるのよ。そういう人達が何とかほとんど無償で入れるようにしてくれている。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：夜間中学って、今回の取材で初めて知ったんですけど、元々あるものなんですか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：義務教育を終わってない日本人、外国人ももちろん結構多いですから、そういう人達が入れる。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：元々そういうシステムが日本にあるんですね。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：うん。「学校」っていう映画観たことないかな。観られるといいね。&lt;br /&gt;だから、特に生活保護だな。生活保護が割りとスムーズに出るということを利用したのがケロヨン。ほとんどの人が生活保護を受けていて、それで分派を作ってたんだからひどい話。ひどいもんですよ。&lt;br /&gt;そういう意味で、社会が厳しいと言うけどあまいよと。日本の社会は優しいよと。私は日本を誇りますよ。アメリカの記者とかテレビ局とかフランスとかから取材を受けて、「なぜまだ教団は潰れないんですか」「なぜ破防法を使わなかったのか」と、それは日本が宗教の扱いを知っているからだと。日本では、比叡山焼き討ちを信長がやった。これは1571年だと。キリスト教の弾圧もやった、ですが今は宗教の扱いを知っている。そこから説明して日本を自慢しますよ。&lt;br /&gt;要するに、オウムというものを本当に潰すには力だけじゃだめなんだということを知ってるという意味です。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：片や被害者の方から見れば、そういう状況に対してどういう感情を抱いていらっしゃるんですか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：そりゃあ足の裏をかかれる、隔靴掻痒の感で怒りに思う人もいるでしょうね。ただ、私も被害者自身だけど、地下鉄サリンの被害者や松本サリンの被害者の人達に会うことはあるけれど、かなりわかってはもらっています。オウムを本当に潰すには、力で破防法でバラバラになってそれで終わりというものじゃないんだと。それで終わりじゃないんだと。だって、一番許せないのは、もちろん麻原彰晃だけど、あとサリンを撒いた人達も許せない。でも、今も麻原を信じているヤツらがいるということを非常に怒りに思うわけよ。ましてや、そこのお金で賠償が回ってくるというのも、非常に自己矛盾でかわいそうですよ。ひどい話だ。で、その自己矛盾は嫌なわけで、オウムというものは完璧になくなって欲しいんですよ。オウムがなくなるとしたら、麻原を信じる人をゼロにして欲しいわけ。&lt;br /&gt;そういう観点からした時に、力だけで何とかすりゃ終わりじゃないんだということは、広がってきたように思います。それは努力したわけで。ほんで、アメとムチが必要なので、アメもあるけど、今はムチがちょっと弱まっちゃってるなと思ってますからね。公安調査庁の調査と公安警察の厳しい調べがあるけど、これは引き続きやるようでしょう。そろそろ公安警察も本腰入れてきていいんじゃないかなと私は思いますが。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　：昨日もTBSの報道特集拝見しましたけど、&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：ああ、私？出てたよ。自分が見てないんだ。（2人笑）&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　：松永さんもおっしゃっていましたけど、教団は今年いっぱい持たないんじゃないかと&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：うーーん、そうではないと思うけどね。A派に捜査が幾つかのことで入る可能性はある。あと、マイトレーヤ（上祐氏のホーリーネーム）・上祐派をどういう風に扱うか。実態としては、上祐は公安警察のスパイ役をしてくれているわけです。彼は出所前に公安警察とどの程度接触したかわからないけど、オウムの牙を抜いた。一応は麻原の教えは封印しなければいけないと。これは麻原家を外さなきゃいけないと、表立っては言う。内側では、麻原さんのまずいところをともかく封印しましょうよという言い方をして、そして牙を抜く。で、現実に麻原を観想しようとは、上祐は言わなくなったわけ。自分は麻原の写真を机の上に置いていたりするけどね（苦笑）。今は机の下に入れたかもしらんけど。&lt;br /&gt;上祐はそうなんだけど、麻原さんへのことを表立っては決して言わないようにすることで、これは然れども実態としては牙を抜くことができた。それが、我慢できなくなって原理派ができたという経緯ですね。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　：松永さんは、上祐は表立ってはそういうこともしているけど、実は自分が上に立ちたいんだ、それは恐いんだという風におっしゃってるんですけど&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：うーん、どうなんかなぁ。上に立ちたいという願望は上祐の煩悩としてあろうと思いますけど、ただ一番のきっかけは、神がかりになっちゃってたからね、一時期上祐は。それこそ松永君の東山出版の出した本の中にあるけど、本当に彼、冗談で言ってるのかと思ったら、本当に自分が神がかりになってきたつもりなんだなぁと思ってね、あほやなぁって思ってたんだけど、その辺が耐えられないんじゃないですか。それは思いますね。&lt;br /&gt;重要な課題は、松永君にどう助言するかを自分は考えるわけで、それはここでは言わないけれど、彼に助言するとすればどう言うかを自分としては考えるわけで、泉さんご自身として、本当はお願いしたいのは、そりゃあジャーナリストの立場だから自由でいらっしゃるんだけど、するんだったらあれは不満が出るよ。あれじゃあまだ追究してないよね。要するに、彼自体が振り返る材料をそれこそ彼を充分ググってさ、これは今どう考えるか、厳しくするところはしなきゃあと思います。ただ、まぁ彼は食っていくことが大切でしょう？うーん、力仕事でもすりゃあいいんだけど、なかなかできないしね。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　：インタビュー前に日時の確認で電話をした時も、息も絶え絶えでした。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：そうでしたか。ねぇ、要するにあれだけ嘘をついてきた人が、嘘をつくのがワークだったのは上祐もだけど、彼も嘘をつくのがワークだったわけですよ。それで信用をしてもらうにはどうすればいいかと、人はそう簡単にもう信用してくんないんだと、まだわかってないんでしょうね。少しずつわかってくるだろうけど。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　：ネット上の松永さんに対する批判もそうですけど、社会の中でオウムに対する恐怖感や警戒心がすごく強いと思うんですね。松永さんへのインタビューをUPして特に感じることなのですが、当事者ではない私達が、「被害者の気持ちがわかるのか」と正義感を振りかざして、もちろん被害者の気持ちも理解しなくてはいけないし、考えなくてはならないんですけど、松永さんに「被害者の気持ちは･･･」と声高に迫ったからと言って、問題解決ができるとは思えないんです。そことは違うところ、そこをひとつ超えて考えていかなければならないと思うんですけど。江川さんの文章を読んでも、当事者ではない人ももっと考えなくてはいけないと書かれていて、ついこないだまでの私も全く当事者意識なんてなかったですけど、当事者ではない私たち、ネットの住人を含めて、私達は何ができるのでしょう。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：オウム信者の気持ちを理解はするが許さないぞという態度は、全員必要じゃないですか。先ずね、被害者って言うけど、被害者はみんな違うしね。被害者の気持ちって結構違うものですよ。&lt;br /&gt;それから、みんな被害者ですよ。日本自体が当時戦争状態だったんです。これ、忘れてはいけないんで。95年11月にサリン70ｔを本当に撒こうとしていたんだから。麻原は日本国を乗っ取ろうとしてたと一方で言うことがあるけど、その前に全て破壊しようとしてたんです。強烈な･･･すごいことですよ。&lt;br /&gt;当時心配していたのは、私は原爆です。麻原さんは「毒ガスの次は原爆かもね」と説法で言っていたんだから。チェチェンから5億円で原爆を買えるはずだから、それを持って来てるんじゃないかと。新実ぐらいだったら自分が死んででもボタンを押すから、それを心配したけど、買ってはいなかった。だからみんな当事者なんですよ、それを忘れてる。&lt;br /&gt;オウムの信者を理解するけど、決して許さないぞという態度が絶対必要なんです。で、上祐は、オウムを生き残らせるために工夫している、上祐路線の元に社会の人に許してもらおうと考えているわけです。麻原の教えを使ったまま、ヴァジラヤーナは隠したまま、いつでも封印を解ける状態でね。それに括弧書きの知識人とか括弧書きの人権派が乗っちゃうわけだ。それを決して許さないぞという態度が極めて大事なのだろうと思う。上祐こそ「嘘をつく」のがワークなのだということを忘れては困る。&lt;br /&gt;で、もちろん厳しく言って事件が解決するわけではない。だから私も厳しく言わないけど、許さないぞという態度を忘れたならもう終わり。でも、「許さないぞ」という態度を忘れているように感じられる発言が時々あるわけだ。仏教の課題として一般化する議論をしたり、社会論一般にしたりね。&lt;br /&gt;彼も含めて、オウムはサリンを作り、サリン以外も作っているわけですよ。VXも作り、いろいろやってきた。LSDもやってきた。内部では大勢の人が殺された。実に大勢の人が。記憶喪失にさせられたのは100人からいる。そういうおぞましいところにいたことの責任、それに関与したことの責任。だって本来、全員出家者は向精神薬の犯罪で捕まるべき人達なのよ。そこまでやり切れないからやらなかっただけの話でして。それをあたかも許されるがごとく、個人個人の問題、社会一般の問題に還元してしまって、誤解を与えてしまっては非常にいけない。で、そういう人が多いの。こないだのインタビューでもそうだし、文化人でもあるけど。&lt;br /&gt;要するになぜ許しちゃいけないかと言うと、ナチスをドイツは決して許さないでしょ？反ナチス法ができているわけだ。それと同じ。「戦う民主主義」って言葉を聞いたことあるかな？民主主義というのは、民主主義を潰そうとする人達にも発言を永遠に完璧に認めなきゃいけないのかという大きな問題なんですけどね。ドイツやなんかだと、ナチスマークをするだけで捕まるでしょ？ナチス擁護の発言をするだけで、客観的事実に反していることを言うだけで捕まるよね。それは、ナチスというものがあれだけ残虐なことをして、大勢の人を苦しめた。塗炭の苦しみを与えた。それは絶対的に排除しなきゃいけないものだということでもって、反ナチス法があるわけですよ。&lt;br /&gt;それと同じで、日本が戦う民主主義というものを取るべきだと私は思うね。オウムというものを絶対許さないぞという態度は、国としても必要だし社会に於いても絶対忘れてもらっちゃ困る。&lt;br /&gt;だって本当に、何も言わずにポアするのがオウムなんだけど、こうやって話していても翌日には殺しに来るわけよ。ね。私は94年の11月4日、青山弁護士や林郁夫と赤ちゃん返せの交渉をやっていて、ニコニコ話する一方で、私にはボツリヌス菌を飲ませてるわけよ。ね（苦笑）。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　：あれは、未遂じゃなかったんですか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：あれはトキシンという毒素が出てないから。だからボツリヌス菌では起訴はされなかったの。でも、ボツリヌス菌が入っていたのは確かなの。なぜ断言できるかと言うと、それをやった人が後で謝りに来てね。「おおおおお、すごいね」って。&lt;br /&gt;だから私を殺そうとした人とも、もちろん会ってるし、東京拘置所で最高裁までいってる人とも何人も会ってるわけで、坂本を殺した人とも会ったし･･･ね、いろんな人と会いましたけど、みんないいヤツなんだよ。参っちゃうよねぇ。林泰男なんていうのは、8人彼の撒いたサリンで死んでるわけだ。で、少し悪いヤツであって欲しかったんだけど、会ってみてやっぱりいいヤツなんでショックでしたねぇ。1審判決の判決文の中では「およそ師を誤るほど不幸なことはなく、その意味において被告人もまた被害者である」というようなことが書いてあるんだよ。死刑判決なのに信じられない死刑判決文でしょ。裁判所もよくわかってくれたんだなぁと思う。それがオウム事件の一番の恐ろしさ。&lt;br /&gt;だから、社会というのは、その本質をもっと知った上で決して許さないんだと。オウムの発想、麻原の発想、要するに、社会への強烈な恨みルサンチマン、権力を持ちたい・人を支配したい、それも果たされないときの強烈な破壊願望タナトス、それは決して許さないんだという態度をしていかなければ、オウム真理教というもの、麻原を観想する人はただの一人も許さないんだと、国家じゃなくて社会に於いてそういう態度でいて欲しいのね。そうじゃなきゃオウムはなくならないですよ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　：破防法とかで急激に押さえてしまうと、散り散りになって潜伏してしまうのは、やはりこわいということですよね。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：うん、やり方として強烈なやり方がいいとは限らんと。戦術の問題なのであって、目的としては同じ。強烈にやりたいという人も。&lt;br /&gt;でも破防法は、いろいろ法律上欠陥があるから。あれは使える法律じゃないもん。一方で、団体規制法の再発防止処分に6ヶ月間何もやっちゃいけないという防止処分があるけど、これは将来使うことは有り得ると思いますよ。それで潜伏することがあるけど、ここまで把握してきたら潜伏もそう恐くはなくなったなぁと思ってるから。要するに、炙り出しがかなりもう出来たから、そろそろ再発防止処分も有り得るんだろうとは思います。そういうことよ。厳しく言って解決するものじゃないってことは、イコール許してもいいんだなんていうところに持ってきちゃう人がいるからね。信教の自由とか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　：ネット上で議論がされることにも大きな意味があるんじゃないかと思うんですけど、どういう方向で議論をしたらいいと思われますか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：いや、議論はみんな自由にするんだから方向も何もないんだけど、私は今申したように、許さないという態度は絶対に必要で、許すような森達也監督とか･･･また彼は平気で嘘をつくから。ひどい話だ。だって映画『A』なんてのは、映画『A』推進委員会ってのを作って、彼は映画『A』推進委員会というのは、オウムとは関係ないと聞いてるということで逃げてるんだけど、あれはオウムが作った推進委員であって、映画『A』はオウムの理解を強めるために意義のあった映画だからね。オウムの宣伝になったわけですよ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　：森さんとしては、必要以上にオウムに対する恐怖感や警戒心を煽ぐことが問題なんだよいうことが言いたいわけではないんですか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：一番大切な本質が出てない。そういういい人達がサリンを撒いたということがとんと出てない。要するに、今残っている人達がいい人だということしか描かれてない。サリンを撒いたヤツも、これらと同じようにいいヤツなんだということが描かれてない。だから大いに誤解を招く。だからオウム推進委員会を作って･･･。あれは親御さんらには見て欲しいと言ったよ。映画『A』も『A2』も、信者さんの親御さんらには、子供の気持ちをわかってもらうために。だけど、社会にはあまりにも誤解を招く。残っている人はいい人だってことになっちゃうでしょ。その前にやった人達もいい人なんだと、そこにオウムの恐さがあるんだという、これが抜けてるから、本当に率直に言って底の浅いものだと思います。&lt;br /&gt;あれのお陰で荒木君なんて脱会できないでしょ。あんなのに出ちゃって。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　：あれのお陰でできないんですか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：あれのお陰ですよ。要するに、ルビコンの河を渡っちゃったわけでしょ。彼はまぁ、上祐のせいで表にあのキャラクターが出たわけだけど、あれだけ顔出しちゃってやめるにやめられないですよ。ルビコンの河ってあるでしょ。シーザーがヨーロッパからローマに戻る時に、小さい河を渡っちゃった。元老院と戦うと決めたんだな。荒木君もあの映画に出ることで、ルビコンの河を渡っちゃった。そういう時に一貫性の原理が人間にはあるから、自分をやり直そうと考えることはなかなかできない。&lt;br /&gt;だから抗議文をネットに出してあるけどね。あれだけ無責任な知識人はいないと思うよ。ひどいね。吉本隆明なんて、それこそ死んじゃった埴谷雄高から「お前の頭、スポンジになったか」と言われたわけだけど、どうしようもないねぇ。そういう人いるんですよ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：脱会しようと思っても、教団の中の方が居心地がいいからということもあるでしょうね。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：うん。脱会しようという人はいない。そろそろ脱会かなぁというイメージだけどね。だから中堅幹部以上の人は居心地がいいでしょ。中にいれば尊敬してくれるし、外に出れば、地位と社会的評価は逆転するわけだから。それが中にいるとわからない。それがわかってくればより恐怖になるし、わからないまま一応離れた場合は、社会でも自分はラージャ・ヨーガ成就、クンダリーヨーガ成就してるから能力あるし尊敬されるはずだなんて思ってやめる人が中にはいるけど、こういう人は戻りやすい。だってオウムでの修行とか、それってなんぼのもんじゃいと。チョモランマの頂上へ上る修行だと思っていたわけだけど、それはマリアナ海溝の底へ落ちていく修行だったんだと。修行としての殺人ですから。坂本一家もサリン事件も。その本質をわかった時には、オウムをやめれば逆転するということがようやくわかる。そうするとそれで逆にまた恐いから。&lt;br /&gt;だから、ある意味で「こっちの水はあ～まいよ♪」じゃないけど、本当に脱会すれば社会は受け入れるよという態度を示し続けなければいけないのかもしれない。その代わり、本当に脱会していない人にあまいことを言う必要はないわけですよ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：そうですよね、その見極めがすごく難しいと思うんですけど&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：組織から離れればそれでいいようなあまい考えはいかん。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　；松永さんのあのインタビューの中の発言は嘘ではないと思うんですね。あれは素直な気持ちだと思うんですよ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：うん、正直ですよね。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：ええ。で、教団を出てきました。先ほどもおっしゃられたように、本当に麻原を捨てるためのプロセスの中にあるというところで、今回叩かれることを承知でインタビューに応じてくださったわけです。今たまたま入院なさってますけど、ネット上の批判や仕事などの厳しい現実から、また戻ってしまう可能性もあるわけで、そうすると「やっぱり嘘ついてたんだじゃないか」、「あのインタビューで話したことは嘘だったんじゃないか」「やっぱり脱会してないじゃないか」と言われる可能性もあるわけですよね。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：まぁ、前の偽装脱会の時とは違うよね。前は完璧に偽装していたわけだけど、今度は明らかにしちゃったんだから。&lt;br /&gt;要するに、人間というのは思想・感情・行動で動くとかってよく言うんだけどね。（図を描きながら）思想と感情と行動というのは正三角形だと。例えばね、自分の好きな人が右翼だったとすれば、好きな人といろいろと話していく内に、またその人と一緒になりたいから、自分の思想も右翼的になると。自分の行動として、ある一定の行動をしてしまうと、例えば統一教会でも何でもいいや、例えば100万円のお布施をしてしまう。それを騙されたとは思いたくないのよ。だから感情もその人に縛られるし、思想も文鮮明さんの教えが正しいじゃないかと思うわけ。そういうので引っ張り合うわけ。&lt;br /&gt;で、彼の場合も、行動でもう十数年オウムに尽くしたと。それをどうしようかと迷う。まだ全てを言えないでいる。思想として、頭の中ではそろそろ麻原さんを捨てなくてはいけない、間違っていると思ってたとしても、行動がそれだけあったから、そう簡単に変えられないということね。&lt;br /&gt;だから、女性信者なんかは、麻原さんへの恋愛感情へも似たものがあるから、それに結構引っ張られている。それぞれリンクするのでね。&lt;br /&gt;「止めたって言うなら全て明らかにしろ」って、ともかくそんなに急がせないでよってどこかに私書き込んだけどさ。急がせないでよと思うね。&lt;br /&gt;だから、インタビューも本当はしないで欲しいくらいだったんだけど、要するに、ただ泉さんご自身の立場としてはするし、彼も説明義務がある立場だから、理論的には当たり前なんだけど、彼をそれこそ完璧な脱会に持っていくためにはその理解が大切。彼はもう上祐には、感情的にも思想的にも離れているみたいだけどね。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　：松永さん本人は、「マインドコントロールされてないから」とおっしゃっていましたけど、やはりマインドコントロールされているんでしょうか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：彼は自分からオウムへ近寄っていった方だけど、少ないとは言え修行してきたし、神秘体験したわけだから、その辺の分析はまだ不充分なんでしょうね。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　：全くマインドコントロールをされていないとは言えないってことですか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：うん、全くされていない人はいませんよ。しかも薬物だよ最後は。う～ん、薬物だよ。すごいんだよLSDは。&lt;br /&gt;（「カナリヤの詩Ⅱ」を持って）この「カナリヤの詩」という冊子のⅡの表紙は、そのクンダリニーが発現したうわぁーと出た時の自分のイメージね。背中から熱が上がってくる感覚。それは神秘体験の一つ。背骨をずーっと上がってくる。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　：マインドコントロールを解くためには、自分の取った行動をひとつひとつ噛み砕いていくことが大切なのですか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：うん、だから彼はあなたと話すでも何でもいいから、いろんなことをそれこそ振り返りながら、何年何月頃何をやってた、何年何月頃何をやってきた、それを全部聞くだけだっていろいろな話が出てくるし。その中で麻原さんとあったこと、上祐とあったこと、いろいろ話をしていく中で解かれていく。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　：今「オウム・アレフ（アーレフ）の物語」というのを書いていらっしゃいますけど&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：つらいだろうねぇ･･･。あれだけ書くとつらいだろうねぇ。つらいよ。その中の言葉の端々にまだ不充分だと思う人は結構いるだろうけど、やめてまだそんなに経ってないのにあれを書き始める人もそういないだろう。まぁ、そういう性格だからしょうがない。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：強いと思います。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：うーーん、強いけど、人間の本当に強いのは柳じゃないですか（苦笑）。本当に強いのは柳じゃない。だから、あんまり頑張らないでよと言いたいんだけど。でもまぁ、ネットなりブログなり、出版で食っていくために松永という名前をまた変えるわけにいかないんだったら、早く清算しなきゃいけないんだから、それは仕方ないだろうけど。うーー、つらいよなぁ。ポキっと折れちゃったら大変だ。急がないでねと思うけど。&lt;br /&gt;一般には、結構な幹部もみんなやめた後、影に隠れちゃったでしょ。やめてそれこそ欝状態に陥ったり、自殺未遂したり、精神病院へ入院したり、いろいろある。そういう中で、いつかはすっきりしていくんだけどね。&lt;br /&gt;彼は立場上、カルマが当たってるなぁと思うけど（苦笑）、そういう意味では厳しくやんなきゃいけないという立場に自分がなっちゃったからなぁ。表で表現活動をやってきたから、仕方が無いんだろうけどなぁ。まぁ、いろいろ話があちこち。&lt;br /&gt;だから、一番お願いしたいのは、もしまたインタビューするなら許さないぞという態度を示して欲しいんだよ。ともかく一般論や文化論にすぐ回るような人となんで一緒に･･･。何これ？と思ったよ。話が散漫になるだけと思った。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：「え？」と思うシーンもあったんですけど、私は数週間の間に「オウムはやっぱり今もこわいのか」、「なんでなんで？」という思考がありますし、もう一人の方は、元新聞の事件記者さんですので、松永さんはプライドが高い方でしょうし、一人宗教観を持っている方が同席してくださることは、松永さんの宗教観を引き出すという意味では重要だったと思うんですけど。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：ともかくマスメディアも、NHKだって幾つかの新聞社も、それから他のテレビ局にもオウムの信者は何人もいたんだから。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：メディアの中にですか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：そうです。ご存知ない？95年の頃、結構暴露して守ってもあげたけどね。だから東大卒やなんかで&lt;br /&gt;「私も実はイニシエーション受けてきてた」&lt;br /&gt;「なんだそりゃ（笑）。あーら、あなたも信者さんだったの？」&lt;br /&gt;って。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：意外と多いですか？&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：多いですよ、本当に。だって官僚にもいたし、法律関係者も実はいた。だから、薬物やったのは5000人位はいるんじゃないかな。学歴の高い人は、オウムの中でも優遇されていたし。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：じゃあ、私がオウム信者だと疑われても全然不思議ではないんですね（苦笑）。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：全然全然。だってNHKの社員だった人がオウムの出家者になったりするんですから。だからオウムの中でビデオ作ってる人は、元プロだったりする人が結構いるわけよ。不思議でもなんでもない。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：菊池直子にされるとは私も思ってはいませんでしたけど（苦笑）。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：あははは、顔似てるか。それは失礼な話だよな。&lt;br /&gt;だから、Rなんとかさんとか、なんじゃこりゃって思うよ。宗教好きな人いるよ。そういう人がオウムにはまっちゃったって不思議でも何でもない。取材している内にはまっちゃった人もいるよ。95年頃。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：私みたいに全く宗教観を持ってない人の方が、コロっとはまりやすいってこともありますか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：世の中には魅力的なワル、恐い人がいるんだってことを知らないんだよね。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：でも、片方ではオウムを許さないんだと言いながら、松永さんは嘘をついていないわけですよね。その兼ね合いというか、見極めというか&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：その人を受け入れるんであって、思想を受け入れるわけじゃないでしょ。だから、オウムという思想、麻原に帰依をするという思想、現世は幻で現世を麻原の指示でぶっ潰してもいいという思想は決して受け入れないよと。で、「あなたがまだ麻原さんを観想するんだったら現役の信者であって、形は脱会しててもまだ脱会の内には入らないよ」という厳しい態度は当然できるんで。だからと言って、彼を全面否定するわけじゃないというだけの話でしょ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　　：全面否定しているネット上の書き込みとか、結構ありますよね。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;滝本&lt;/span&gt;　：中にはいるよ。しょうがないね。&lt;br /&gt;だって、麻原だって私は全面否定してないよ。死刑にして欲しいと思うけど、全面否定は決してしてない。死んでもなんでも。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;/p&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;p align=&quot;right&quot;&gt;＜文責/泉 あい＞&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>（現・元）オウム信者と社会の関り</dc:subject>

<dc:creator>泉あい</dc:creator>
<dc:date>2006-05-09T21:15:48+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="http://gripblog.cocolog-nifty.com/blog/2006/04/__c076.html">
<title>松永英明さんへインタビュー  ⑤</title>
<link>http://gripblog.cocolog-nifty.com/blog/2006/04/__c076.html</link>
<description>R30　：積極的な帰依というのは、宗教的なルールに定められてる以外のことはしない...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;R30&lt;/span&gt;　：積極的な帰依というのは、宗教的なルールに定められてる以外のことはしないというのだと思うんですよ。で、もう一つは、消極的なと言ったら変だけど、ルールに禁止されていること以外はＯＫっていう(笑)、そういう信心の仕方もある。仏教徒のつもりである僕自身は、仏教が在家信者向けの戒律で禁止していること以外はなんでもＯＫという感覚です。松永さんは、自分の中のそういうつまみを今どの辺に回そうとしているのかっていうのを聞いてみたいんですが。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;松永&lt;/span&gt;　：それは松永として行動しはじめた時点で、かなりゆるい方向に行って、出家者としては普通やんないというところまで実際振り切れてたというかね。だから実際破戒者と言ってもいいんじゃないかというくらいのレベルまでは当然行ってて、それでもう「これはサマナじゃないよな」という自覚が完全に出るぐらいにはなっていた。だから2003年の夏に、教団の経済状況が悪化してきたから、外で働いてくださいと言われて働きはじめたら、もう外に振り切ってしまったという状況で、とにかく仕事を3つ4つ同時進行でやってたりとか、それはそれで一生懸命やってるわけなんで、回りからは止めらんないわけです。「もっと宗教的なこともやらないとまずいよ」と言う人たちもいるんですけど、「はいはい。でもこれ片付けないとだめだから」って感じ。そうしている内に、宗教的な枠組みの中で生きてる感じはなくなっちゃってる。それこそ完全に出家者の中の枠組みとして生きてるというところから、もう完全にふっきれてしまってたというか。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;R30&lt;/span&gt;　：つまり今はそのつまみをすごくゆるめている状態だと思うんですけど、それに対するある種居心地の悪さみたいなものを何か感じてます？というのは、今までの話を聞いている中で、やっぱり2000年の復帰というのも、それからここに来て教団を出てきたというのも、ある意味経済的な変化の中で起こってきたことなのかなあという気がするんですよ。人間って決して経済状況から自由で有り得ないので、それはしょうがないと思うんだけれども、松永さん自身の望む方向性というか、自分が本来あるべきだと思っているつまみの位置というのは、どの辺なのか。経済状況が許すかどうかとは関係なく。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;松永&lt;/span&gt;　：あるべきというのがどこか、多少気分的なものというのはあると思うんだけど、ただ自分としては、自分の性に合っているのはおそらくゆるい方なんだろうと。元々修行者のタイプとして瞑想だとか欠かさずやっていて、教団のための仕事であっても、それはやらないといけないからやるっていうタイプの人と、むしろ私のように、瞑想はやれと言われたからやるって感じのタイプ、教団のための仕事とか、仕事としてやる分にはいくらでもやるけれどというタイプがあって、私はどうしても瞑想だとか、内向きに入っていくよりも、何かやってる方がいいところがあって、そうすると仏教的戒律の最低限のところで、あとはふっきらせてもらった方がということはあると思う。&lt;br /&gt;2000年の時に戻ったというのも、完全に修行に専念するということじゃなくて、宗教的なことが絡んだ仕事があるからっていう。その教団内もゴタゴタしているのがおさまったというのがあったし。ここは大きいと思う。だからいきなり「じゃあここで修行に入りなさい」と言われていたら、行ってなかったかな。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;R30&lt;/span&gt;　：2000年にもし修行できる環境ができたから戻って来いよと言われてたとしても、多分それは嫌だっただろうと。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;松永&lt;/span&gt;　：それだったらちょっと違ったなっていう。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;佐々木&lt;/span&gt;　：やっぱり表現することが好きなんですか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;松永　&lt;/span&gt;：そうでしょうね。表現するのか、或いは組み立てるのか。わからないことをわかるようにするとか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;佐々木&lt;/span&gt;　：解き明かしたりとか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;松永&lt;/span&gt;　：ええ。できるだけわかりやすい言葉で、自分のわからなかったことがわかるようになった部分をみんなにもわかるようにできるかなって。そこは自分の中に課題としてある。そこにはあまり宗教性ないよね。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;R30&lt;/span&gt;　：うん。それは単に個人の能力の適性の問題だから。多分社会的に言うとね。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;松永&lt;/span&gt;　：だから宗教的なものというのは、ひとつの方向性だったけれども、自分のいわゆる社会の中でやっていきたいこととなると、そういう表現になってくるかなぁ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;R30&lt;/span&gt;　：「光源氏」とか、松永さんの世界観的な言い方で言えば、圧倒的に「カルマを増やす」方向だよね。そういう仕事をやらなきゃいけない局面に対しても、それはもう、カルマを増やしているかもしんないけど、別に戒律を破っているわけじゃないからいいやというぐらいの割り切りは、もうできちゃってるんですかね？それとも、そこは本当はやりたくない？あるいは、なるべくなら世の中全体のカルマを減らす方向にしていきたいという感じなんですか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;松永&lt;/span&gt;　：だからあんまりあざとい方向のことはやりたくないし、悪いものを煽るようなことはやりたくないけど、今はもう結構割り切っている部分が多いかな。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;佐々木&lt;/span&gt;　：自分の仕事としてこれをやりたいというような目標ってあるんですか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;松永&lt;/span&gt;　：具体的にこういうのってのがあるわけじゃないんですよね。だから今言ったのはかなり抽象的な、ものすごくわかりづらいと思われているものをわかりやすく表現するような、そういうことをいろいろやっていきたいというのはある。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;佐々木&lt;/span&gt;　：そのわかりづらいものという対象は何かに限られる？&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;松永&lt;/span&gt;　：いや、とにかくわかりづらいものなら何でもいいです。例えばね、日本史世界史で、これって絶対わかりやすくなるっていう本の企画あるんです。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;佐々木&lt;/span&gt;　：ほー、それは勉強する人向けですか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;松永&lt;/span&gt;　：勉強する人向け。ただ、一般的に社会人が読んでも、「ああ、こういう仕組みか」という。頭の整理ができるような、そういうものは作れると思う。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;佐々木&lt;/span&gt;　：それはもう、人間のタイプとして宗教者というよりは、違う人ですよね。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;R30&lt;/span&gt;　：学者（笑）&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;松永&lt;/span&gt;　：あんまり自分の行動も潔癖だとは思ってないし、ネットで書くことも悪口書くし、人を煽ってるし。全然聖人君子じゃないよなという。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;佐々木&lt;/span&gt;　：お聞きしているとね、松永さんが宗教に向かうというのは、自分のステージを高く上げたいとか、解脱したいとか、そういうことじゃなくて、ただ単に、世の中の仕組みを解き明かしたいというような、この複雑な構造の世界をいかにすっきりと見せるようにするかみたいなところに、実は興味があるのかなと思ったりするんですが、どうですか？&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;松永&lt;/span&gt;　：それはそうかもしれない。教団の中でも「あなたは何を目指しているんですか」と改めて問い直されたりした時に、だいたいの人が「解脱」とか「悟り」とか「救済」とか言う。私は、んーどれもピンと来ないなっていうのがあって。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;R30&lt;/span&gt;　：そうなんだ。むしろ体系的に「これはすごい。俺の世界理解をここまでわかりやすくしてくれた」みたいなことの方の感動があるんだよね？&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;松永&lt;/span&gt;　：それもある程度、いろんなとこを体験できるといいなというのは当然あるけれども、解脱・悟りというのは、できたらいいけどねっていう。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;R30&lt;/span&gt;　：涅槃の境地へたどり着くまでにもっといろんな楽しいことがあるだろう、とかそういう感じ？&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;松永&lt;/span&gt;　：うん、すげー遠いよな。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　：松永さんは、サマナの中では異端者みたいなものだったんですか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;松永&lt;/span&gt;　：異端と言えば異端だけどね。ただある意味、異常にプラス思考だった。最近ちょっと落ち込んで、異常なくらいプラスじゃなくなってんだけども、それ以外の時は基本的に信じられないくらいプラス思考。私としゃべっていると何でもできそうな気がするという話があって、そういう意味では重宝されていたみたい。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #0066cc;&quot;&gt;泉&lt;/span&gt;　：例えば、今日のインタビューを読者に伝える時に、オーソドックスなオウムという感じでは伝わらなさそうですよね。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #ff3300;&quot;&gt;松永&lt;/span&gt;　：みんなひとりひとりがすごく個性的だとは思う。いわゆる正悟師ひとりずつに聞いても、まるで話が違うと思うのね。規格化されたオウム信者というのは、なかなか出てこないと思う。同じようなことを言う部分は