2005年3月 8日 (火)

2005年スペシャルオリンピックス冬季世界大会−長野がはじまるよ!! 

「2005年スペシャルオリンピックス冬季世界大会−長野」HPより スペシャルオリンピックス(略してSO)は、知的発達障害のある人たちに、様々なスポーツトレーニングと、その成果の発表の場である競技会を、年間を通じて提供している全世界的な活動です。  SOでは、これらのスポーツ活動に参加する知的発達障害のある人をアスリートと呼んでいます。SOが提供する継続的なスポーツ活動は、アスリートたちの健康や体力増進、競技力の向上を促進するだけでなく、多くの人たちとの交流は彼らの社会性を育んでいきます。適切な指導と励ましがあれば、アスリートは少しずつでも確実に上達し、自立への意識を高め成長していきます。

「この子の笑顔がなくならないように」
知的発達障害を持った方たちを取り巻く人が、皆、口をそろえて言った言葉です

今大会の表彰式の時には、客席からカメラを構える私のことをフロアから見上げ、初対面の私にいっぱいの投げキッスをしてくれ、何語かわからない言葉でしきりに話しかけてきます
手を振り拍手を送り、思いっきりの日本語で、
「おめでとう〜♪」
と叫んでみます
「ありがと−!にっぽん」
と手を振り、また投げキッスを返してくれるアスリ−トたち
英語がしゃべれないことなんて関係ない
知的発達障害なんて関係ない
私たちは、同じ人間同志で、彼らはスポ−ツで私に感動を与えてくれました
そして、彼らは拍手と「おめでとう」という言葉に讃えられ、体いっぱい喜んでいました

テレビや新聞の報道では、表彰式でのスリ−トたちの笑顔に光が当てられます
当たり前のことですが、この人たちは、この大会だけを生きているのではありません
この大会期間中だけ笑顔でいられても、社会に戻った時、涙するようなことがあってはならないのです

私は、この取材をはじめた時、この大会がいろいろな人の情熱に支えられたすばらしい大会だということを訴えるつもりでした
そして、いろいろな人に会い、お話を聞き、長野に行き、競技も表彰式も見て、知的発達障害の人にとって、この大会が全てではないと気づいたのです
世界大会だと浮かれて長野に行った自分が恥ずかしくなりました
障害を持って過ごす日常が、彼らの笑顔の裏にはあるのです

知的発達障害を持つ人が笑顔でいられる社会とは、どんな社会で、スペシャルオリンピックスは、その社会を作るためにどう役立ったのか考えてみます

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2005年3月 7日 (月)

2005年スペシャルオリンピックス冬季世界大会−長野がはじまるよ!! 【取材記12日目】

3/5(土)

行き交う人が挨拶してくれたり、ほほえみかけてくれたり、気軽に話しかけてくれる長野から帰京して一変、当たり前のことですが、どこも変わっていない東京、すれ違う人が誰もほほえみかけてくれない東京に愕然としました
当たり前のことに完全に落ち込みながら、スペシャルオリンピックス冬季世界大会の開会式に「ラブジャンクス」のメンバ−として参加なさった方のお母さまにお会いしました
とても明るいお母さまで、元気をいただきました

20歳のダウン症の息子さんは、高校時代バスケットから大好きで、学校を卒業してしまうと、スポ−ツする機会がなくなってしまうので、スペシャルオリンピックスのプログラムに参加しようかと書類を取り寄せました
医師の診断を受けるの必要があるので、それが面倒だなと思いながらも、書類に記入までしていた頃、日本ダウン症協会を通じてダンスに出会われたそうです

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2005年3月 4日 (金)

2005年スペシャルオリンピックス冬季世界大会−長野がはじまるよ!! 【取材記11日目】

3/3(木)

Ouen600jpg 「この大会を日本でやりたいとう情熱、熱意がものすごくあったんですね」
「NPO法人 2005年スペシャルオリンピックス冬季世界大会・長野(SONA)」の事務局長さんのお言葉です
「SONAとしてNPO法人が大会の業務運営に関わる責任を引き受けたのは昨年の7月14日でした」
と聞いた時は、空気をいっぱい吸っていっぱい吐いたと思います
そのくらい私はびっくりしました
約7ヶ月の準備期間で、世界大会をやり遂げられたのは、多くの人の情熱に支えられた努力が結集したからだと思います

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2005年3月 3日 (木)

2005年スペシャルオリンピックス冬季世界大会−長野がはじまるよ!! 【取材記10日目】

ホストタウンプログラム

ホストタウンプログラムで、2人のアスリ−トたちを受け入れたホストファミリ−の方にお話を聞いてきました
宿泊日の2ヶ月前に、同じ地区から2軒で、4名のアスリ−トを受け入れてほしいと長野市から要請があったそうです
私がインタビュ−した方(表現しにくのでAさんとします)は、その地区の区長だし、ご夫妻がボランティア精神にあふれていらっしゃる方なので、1軒はご自分のお宅ということですぐに決まったそうです
ところが、あともう1軒がなかなか決まりません
頼みに行っても、「自信がない」「夜眠れない」「ごはんは作れない」などの理由で、ご主人はOKなんのですが奥様に断られました
実際にいろいろと動いて面倒をみるのは女性なので、ご主人の協力がないと断らざるを得ないという事情は、同じ女性として理解できます
理解できないのは、
「アメリカのきれいな女ならいい」
なんてことを言った人で、優しいAさんも激しい口調になりました
「一般の人たちはわがままだよ
スペシャルオリンピックスに対する意識が、日本では低いんだよな
スペシャルオリンピックスはオリンピックじゃないんだ
『ス』に意味がある
勝ち負けではないんだよ
国際理解とか障害者、健常者を理解したり親睦を深めるなど、いろいろな意味が込められているんだよな」

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2005年3月 2日 (水)

2005年スペシャルオリンピックス冬季世界大会−長野がはじまるよ!! 【取材記9日目】

電子空間の旅芸人」より

お金が無くても、たとえ障害があったとしても、人生を楽しんでいる人は沢山いる。幸せとは、その人の心の持ちようだと思う。私は与えられた環境の中で、精一杯生きている人が好きです。

スペシャルオリンピックスで競技を見ている時、選手たちに障害を感じることはほとんどありません
フィギュアスケ−トで「おっとっと」とコケそうになっている選手も、私の何倍も上手です

地元に住んでいる私の伯母が家事をしている間、聞いていたラジオ放送の中で、スペシャルオリンピックスを取材する海外の取材陣たちが、
「日本ではハンデがあるとかないとかと表現することにびっくりしている」
と言ったそうです
ハンディキャプになっているのかいないのかなんて、他人が決めることではないのかもしれません
先週今週といろいろな方とお話する時、「障害がある方」という言い回しがベストなのかと戸惑っています
ちょっとこだわりすぎなのかもしれませんが、もっと適切な言葉が見つかればいいのにと思います

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2005年3月 1日 (火)

2005年スペシャルオリンピックス冬季世界大会−長野がはじまるよ!! 【取材記8日目】

2/28(月)

フロアホッケ−とフィギュアスケ−トを観戦してきました
フロアホッケ−はホワイトリング、フィギュアスケ−トはビッグハット
長野駅からは、路線バスで移動する以外に手はありませんが、とにかく本数がありません

私は朝、スペシャルオリンピックス長野の事務局が入っているビルの中にあるメインメディアセンタ−に用事があったので、そこからビッグハットまでは徒歩で行けます
どの会場でも共通して言えるのですが、メディア関係やファミリ−、ボランティアなど、クレデンシャルを持った人の出入り口はとても目立ちますが、一般観客は、どこから入ればいいのかとてもわかりにくいです
開会式の時、エムウェ−ブでたらい回しにされているので、余計に気になるのかもしれませんが、長野市内のあちこちで大会への不満が聞こえるようになりました

ビッグハットからホワイトリングへ移動するにはどうすればいいのか、インフォメ−ションで聞こうとすると、他にも数名同じように質問なさっていました
「有り得ないだろ」と思うくらいの不便さに、どの人も閉口気味なのですが、中にはブチギレおばちゃんもいます
「なんや、ボランティアのための大会って感じやわ
一般の客は見たらあかんって言うような
だいたいボランティアの数が多すぎんねん
タクシ−乗ろうたって、ボランティアの人に聞いても、『タクシ−乗り場?知りません』言うしな
ほんまボランティアのための大会やわ」
(その通り〜♪)と心の中で拍手しながらも、おとなしく(こりゃ、タクシ−で行くしかなさそうだ)と判断しました

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2005年2月28日 (月)

2005年スペシャルオリンピックス冬季世界大会−長野がはじまるよ!! 【取材記7日目】

2/27(日)「グロ−バル・ユ−ス・フォ−ラム」

「I see you」

Dsc_0407 「グローバル・ユース・フォ−ラム」の会場である長野県庁にみんなの「I see you」の声が響きます
「私にはあなたが見えていますよ」
アフリカのある民族は、「こんにちは」や「ハロ−」の代わりにこう意味する挨拶をするそうです
私はあなたを避けてなんかない
ちゃんと見つめています
「すばらしい挨拶の仕方だと思いませんか?
私たちは、人生の大半を相手を見ないで過ごしてはいないでしょうか。
みなさんは美しい。そしてあなたの美しさをたくさんの人たちに見せてあげてください。」
そう挨拶したのは、なんと第42代アメリカ大統領ビル・クリントンです!!

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2005年2月27日 (日)

2005年スペシャルオリンピックス冬季世界大会−長野がはじまるよ!! 【取材記6日目】

2005/02/26(土)

長野駅に到着すると、雪混じりの冷たい風が吹いていて、指の先っちょがカキンとなるくらい凍りつきます
改札口へ上がると、どこからかライブのコ−ラスが聞こえ、いっぱいいる人たちはみんな笑顔でした
スペシャルオリンピックスのスタッフジャパ−を来て、首からパスをぶら下げた人たちが駅の中にも大勢います
駅の外には、20年ぶりに見る懐かしい山並み
落ち着いた冷たい空気を吸って、「来てよかった」と思いました
先ず私が向かったのは、メインメディアセンタ−
東京にいる時に電話でどのような取材がしたいか話してあったので、顔を見ていただいて、私が悪人ではいことをアピ−ルしに行きました
選手やコ−チの取材をまた別の担当になりますが、「大丈夫でしょう」というお言葉をいただけたので、アポイントは取れそうです
パスこそいただけないものの、希望とおりの取材はできそうな感じです
ほっと安心して、ホストタウンプログラムで選手を家庭に受け入れたファミリ−を紹介してただくために長野市役所へ向かおうとした時、その関係者パスの重要性を思い知らされました

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2005年2月26日 (土)

2/26スペシャルオリンピック記事につてい

スペシャルオリンピックの取材は来週も続けて行いますので、今週土曜日の記事は引き続き「取材記」になります
今日から長野入りしていて、今晩は遅くまで取材があります
ですので、今日の取材記は明日のお昼頃にアップします
ご了承ください

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2005年2月25日 (金)

2005年スペシャルオリンピックス冬季世界大会−長野がはじまるよ!! 【取材記5日目】

慌てて眠って、慌てて目が覚めています
当たり前のように朝が来ること、うざったいっていつから思うようになったのでしょう
ただ移動するだけのために歩いています
風をきって歩くことは、元気じゃないとできないんだってことすっかり忘れていました

私にとって大切なものって何だろう
私は笑いたいの?それとも泣きたいの?
自分が何のために必死になっているのか、見失ってしまうことがあります

J'sてんてんてまり

みんないろいろ、みんな、それぞれ、そして生きている。

「命って、なんなのだろう」を、それぞれに現しながら。

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