2005年2月19日 (土)

ニートってなに?

ニ−トという言葉を聞くと、胸が苦しくなります
それは、私の身近なところに仕事を持たない人がいるからです
その友人は、ただ純粋なだけ
人のために良かれと思ってやっても、会社の営利に結びつかなければ余計なことだと言われる
人を欺くことができないこどものような人です
深い人間関係しか築けない性格は、職場という社会には向かないのかもしれません
だけど、仕事をしていないというだけで、社会全体から除け者にされるのは、人格を否定されているかのようだと感じます
どんなに必死に生きていても、仕事の内容でその人自身が評価されてしまうのは、悲しいことだと思いませんか

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2005年2月18日 (金)

ニ−トってなに? 【取材記5日目】

ニ−トの定義を知らなければ、どういう人にインタビュ−したらいいのかわからない
それで、今週1週間は誰にもお会いするというところまでには至らず、資料にどっぷり浸かった1週間になりました

ニ−トという言葉はイギリスで誕生したので、先ずはイギリスの事情を知る必要があります
何日か図書館に通いましたが、イギリスのニ−トに関する文献はずっと「利用中」になったままで、私が手にすることは残念ながらできませんでした
仕方なく、片っ端から雑誌を読み漁ると「青少年問題 12月号」(平成16年)の「イギリスのNEET(ニ−ト)と、コネクションサ−ビス」で井田敦彦さん(国立国会図書館調査及び立法考査局 社会労働課)が書かれているものを見つけました
「イギリスでNEETの問題が明らかになったのは、政府の社会的排除対策本部の報告書によってである。」
社会的排除というのは、
「特定の者が、社会に利害関係者として関わっておらず、のけ者にされてしまっている状況をいう。」
例えば、貧困家庭、エスニック・マイノリティ(少数民族)、障害者等など社会的弱者が社会的に排除される危険性が高く、犯罪や薬物乱用との関係も指摘されるというようなことが書かれています
日本に於いて、民族的な階級の問題は考えにくいので、日本版ニ−トというものが存在しているようです

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2005年2月17日 (木)

ニ−トってなに? 【取材記4日目】

ニ−トについて考えてみようと思い、当事者である人に会いたくてひきこもりの支援団体に電話をしてみたら、
「ひきこもりはニ−トには入ってないはずですよ」
と言われて、では、ニ−トと呼ばれる人たちとはどんな人のことを言うのかを知るために、いろいろな資料に目を通しています

【取材記3日目】にも挙げましたが、労働政策研究・研修機構副統括研究員の小杉礼子さんが分類する4つのタイプの中に、ひきこもりという文字がはっきりとあります
「ほらぁ、やっぱりひきこもりもニ−トなんじゃんか」
とひとりつぶやきながら資料を読んでいると、私の中に違和感が生まれました

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2005年2月16日 (水)

ニ−トってなに? 【取材記3日目】

ニ−トの現状を知るために下調べを重ね、いろいろなことを知れば知るほど、ニ−トという言葉のいい加減さと、言葉の必然性に疑問だらけになってしまっています

どういう人をニ−トと呼ぶのか、先ず統計を調べてみると、あちこちで挙がっている「2003年の平均は52万人(PDF)」という数字は、総務省統計局「労働調査(詳細集計)」を厚生労働省労働政策担当参事官室にて特別集計と書いてあります
注意書きとして、「非労働人口のうち15〜34歳で卒業者かつ未婚であり、通学や家事を行っていない者について集計した。」とあります
一方、労働政策研究・研修機構副統括研究員の小杉礼子さんは、2000年の国勢調査を基に76万人と推計しています
そして、ニ−トに関する唯一の書籍「ニ−ト フリ−タ−でもなく失業者でもなく」には、15歳以上25歳未満の若者のうち「89万人は働こうとして仕事を探しているわけでもなく、かといって学校に通っているわけでも、進学しようとしているわけでもない」と書かれています
なんだかいろんな数字があって、どれが本当なのか確認してみようと思いました

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2005年2月15日 (火)

ニ−トってなに? 【取材記2日目】

今日は体調を崩して一日休んでいました
今日の取材記を楽しみにしてくださった方、申し訳ありません
たっぷりお休みをいただいたので、明日からまた頑張りますので、よろしくお願いします

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2005年2月14日 (月)

ニ−トってなに? 【取材記1日目】

ニ−トという言葉を去年くらいから聞くようになって、インタ−ネット上で検索をかけるとおそろしいくらいヒットします

三省堂提供「デイリー 新語辞典」より

〔Not in Employment, Education or Training〕
無職の人。無業者。職業にも学業にも職業訓練にも就いてない(就こうとしない)人のこと。
〔イギリスの労働政策において用いられる語。近年,国内でもこのような若者の増加傾向が指摘されており,問題視されている〕

辞書には簡単な説明が載っているけど、「ニ−ト」と略された言葉の裏には、いろいろな社会問題が絡みついているように思えます
トラックバックしようかしらと思ったって、各々書かれてあることにそれぞれ「なるほど」と思ってしまい、次から次にトラックバックされていていくら時間があっても足りません

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