2005年12月24日 (土)

今年一年を振り返る〜「新潟中越地震に見るマスコミの教訓」 

今の私があるのは、「新潟中越地震に見るマスコミの教訓」というテーマに取り組んだからと言っても過言ではないと思っています。
それくらいこのテーマでいろいろなことを学びました。
マスコミ各社やキャスターへ取材依頼をしたのも、上越新幹線に乗ったのも、新潟へ行ったのも、ネットカフェへ行ったのも、みんなみんな初体験です。
何より今の私の支えになっているのは、人に会って話を聞くことの大切さを教えてくれた旧山古志村の人たちとの出会いでした。
「元気なんだから、みんなで仲良く」
体にどんどん雪が積もるほどの寒さの中、話してくださったおじいさんの笑顔を今でもはっきりと憶えています。
見ず知らずの私をこたつへ入れてくれ、娘の様だと心配してくださった方もいました。母の様に温かかったその方は、
「山古志の人はね、辛い時もじっと耐える強さを持っているんだよ。昔から深い雪の中で暮らして来たから、そういう性分が身についてるんだね」
と教えてくれました。
懐かしい方々は、おそらく今日も深い雪の中に包まれながらも、みんなで支え合って笑って過ごしていらっしゃるのでしょう。

続きを読む "今年一年を振り返る〜「新潟中越地震に見るマスコミの教訓」 "

| | コメント (3)

2005年1月15日 (土)

新潟中越地震に見るマスコミの教訓 【新潟〜取材後記】

Ganba マスコミに関すること以外にも、世の中に伝えるべきものがあると思いましたので、
取材後記として書いておきます

大雪の現地を取材して、仮設住宅の人たちの明るさに引き付けられました
「失ったものは大きいけど、得たものもいっぱいありました」
そんな言葉をあちらこちらで何度も聞きました
いろんな人から助けられ支えられて、本当にうれしかったという感謝の気持ちと
だからこそこれから頑張っていかなければならないという前向きな気持ちがあります

続きを読む "新潟中越地震に見るマスコミの教訓 【新潟〜取材後記】"

| | コメント (0)

新潟中越地震に見るマスコミの教訓

新潟中越地震でのマスコミの行動の実態を知るために長岡へ行きました
最初の2日間は、拍子抜けというか、目標を見失ったというか、
何のためにここまで来たのかわからなくなってしまいました

どこで誰に聞いても
「そんなことはなかったね」
という答えばっかり
インタ−ネット上に書かれているようなマスコミに対する怒りの声を引き出すことができず、焦りました
(この企画は失敗だった)
一時は自分を見失った私ですが、インタ−ネットに踊らされたと気づき、
更に取材をしていくにつれ、そのことを実感していったのです

小千谷市のマスコミ担当の方は、いろいろな人が助けてくださって感謝しているが、現実として
マスコミの行動で困ったこと
インタ−ネットで困ったこと
ボランティアで困ったこと
など、それぞれの問題点があったと話してくれました
保存されている膨大な写真を一緒に見せてくださったので、
担当者の話が真実であると、目で見て確認することができました

続きを読む "新潟中越地震に見るマスコミの教訓"

| | コメント (2)

2005年1月14日 (金)

新潟中越地震に見るマスコミの教訓 【新潟〜取材記5日目】

Dsc_0291 小千谷市役所のマスコミ担当の方に話を聞きに行きました

震災報道の時の取材行動がインタ−ネット上で議論されている件について、小泉首相が避難所を訪問した際、マスコミが殺到したために避難なさっている方に毛布を配布するのが遅れたなど
小千谷市での具体例をいくつか挙げて質問をしました

担当者は、第一声は昨日の山古志村役場の方と同じように、
「そんなことはなかった」
と真っ先に答えましたが、その後続けて、
「困ったことというのは、インタ−ネットのことなんですけど、」と

困ったことというのは、インタ−ネットのことなんですけど、ボランティアで来られた方が『紙オムツが足りません』なんて書いてありましたが、あれは事実と反するんですよ

そう書かれると、逆に、私共がお願いしていない物資が山積みになってしまって、ボランティアの方がしなくていい仕事をしなくてはならなくなる
一部の人が、その時ぱっと思ったことを書かれたことが本当になってしまう
誰が書いたのか私共もわからないんですから
インタ−ネット上ではこわいことがありましたねぇ

小泉さんがみえた時の毛布の配布が遅れた話で、
小泉さんが来られたので、交通の規制があったというのは事実だと思うんですけど、
それで遅れてどうのこうのっていう話じゃないと思うんですね

続きを読む "新潟中越地震に見るマスコミの教訓 【新潟〜取材記5日目】"

| | コメント (0)

2005年1月13日 (木)

新潟中越地震に見るマスコミの教訓 【新潟〜取材記4日目】

    【 取材地 :山古志村仮設住宅(陽光台・新陽)】

  • 避難所(教育センタ−)で、ゆとりのある時間ならいいけど、慌しい中、時間に追われているのに、インタビュ−されて困った
  • 本庁や対策本部など、どこもコメントしていないことを先行してあたかもコメントしたかのように流す
  • 避難所(大手高校)は交通の激しいところなのに、駐車スペ−スがない場所へ何日も中継車を停めていた
    渋滞になることもあり、被災者を含めた一般住民から、
    「震災の後になってからドンと中継車がかまえるようになった」
    と言う声を聞いたことがある
  • 避難生活がはじまった当初、被災者が食べたり寝たりしている床に、土足のままカメラを持った人たちが入ってきた
    後で土足厳禁になった
  • いろんな局がひっきりなしに、インタビュ−させてくれと来るが、そう何回も何回もはできない
    最後のほうでは、「勘弁してください」と言ったことがある
  • フジテレビはどんなもんかね・・・
    (具体的に困惑したことはと聞くと口を噤む)

続きを読む "新潟中越地震に見るマスコミの教訓 【新潟〜取材記4日目】"

| | コメント (0)

2005年1月12日 (水)

新潟中越地震に見るマスコミの教訓 【新潟〜取材記3日目】

Yamakosimurayakuba 3日目の課題は2つ
午前中に新陽という場所にある仮設住宅へ行くこと
その後、小千谷へ行く
この2つです

午前中の新陽というのは、大手高校に避難なさっていた方たちの仮設住宅で、天皇陛下や小泉首相が訪問した際に何かあったかもしれないという情報を得たからです

もう一つの小千谷というのは、
元上司が紹介してくれた人に会うためです

ところが、朝になってみると、予想通りの昨日に勝る大雪
とりあえず、交通機関の確認をする為に駅へ向かいます
歩きながら、昨日仮設住宅で会ったおじいちゃんを思い出します
「わしは雪見りゃどんくらい積もるかわかるよ
あ〜今日は1mくらい積もるなとか
こりゃ1m50cmはいくな、とかな」
自慢気に話したおじいちゃん
「今日は結構積もるよ
夜も降る
1m近くはいくな」
という予言は見事に的中

続きを読む "新潟中越地震に見るマスコミの教訓 【新潟〜取材記3日目】"

| | コメント (3)

2005年1月11日 (火)

新潟中越地震に見るマスコミの教訓 【新潟〜取材記2日目】

Aobadai 1日目の取材記はやる気満々モードで書いたけど、
いざ行くとなると、不安だらけになってきました

子どもの頃から旅行らしい旅行は殆どしかことがありません
普段でも、ひとりぼっちではマクドナルドにも入れないし

とにかく知らない土地へ行くということが凄く怖いんです
天気予報を見ると、追い討ちをかけるように大雪だと言ってます
全く知らない人に声をかけるわけだし
しかも、被災なさった方たちの心は
今も尚、傷ついているのかもしれません
そこに質問するのは、人間としてOKなのでしょうか?

色々な想いが混ざって、
私は昨日、気持ちが悪くなってしましました

だけど行かなくちゃ事実を知ることはできないのです
インターネット上には、無記名で書かれているものがありまが、
責任を誰からも問われるわけではないので、真実なのかどうかは怪しいものです
真実を確かめないと、私の発言が嘘になってしまうこともあるかもしれません
私は嘘つきにはなりたくない
だから、どうしても行かなくちゃ!なのです

続きを読む "新潟中越地震に見るマスコミの教訓 【新潟〜取材記2日目】"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年1月10日 (月)

新潟中越地震に見るマスコミの教訓 【取材記1日目】

はじめての記事を無事UPすることができて、
昨日の日曜日はぼぉっと、おこぜのフリをして過ごしました
楽ちんな日はすぐに終っちゃって、
もう月曜日が来ちゃいました
来ると面倒だけど、来てもらわないと困る・・・
月曜日って生理に似てるぅ

この冬はとっても寒くて、どこを見てもダウンジャケットを着てる人だらけです
ただ今セ−ル真っ最中だし、新宿のデパ−ト2軒はしごして、私も買っちゃいましたぁ

「これであったかくなるね♪」
と、お買い物に付き合ってくれたお友達とにこにこしました

おうちへ帰ってテレビで、地震のあった山古志村に1mの積雪というニュ−スを見て、
笑ってられない気分になりました
被災者の方が、未だに車の中で寝ているということはないのでしょうけど、
今、被災地はどうなっているのだろうと、インタ−ネットを検索してみました

見てみてびっくりしたのは、被災地に於けるマスコミの行動です
新潟の天候のことはふっとんじゃうほど、被災地を取材した人たちが叩かれていました
それは、「マスゴミ」と称されるほどです

続きを読む "新潟中越地震に見るマスコミの教訓 【取材記1日目】"

| | コメント (5)