すごいぞ!ミズキ号〜犬と働く人
戌年の今年、やっとお正月気分が抜けた頃、麻薬探知犬初手柄のニュースを知りました。
麻薬探知犬「ミズキ号」初手柄=大麻密輸で男逮捕−成田空港 東京税関の麻薬探知犬で昨年12月にデビューした「ミズキ号」が、成田空港で男が持ち込もうとした大麻をかぎつけ、初手柄を立てた。男は横浜市中区弥生町の無職神場忍容疑者(32)で、現行犯逮捕され、18日に大麻取締法違反と関税法違反の罪で起訴された。 ミズキ号はジャーマンシェパードの2歳の雄で、12月12日にデビューしたばかり。 同税関成田支署などの調べでは、神場容疑者は同月28日、ドイツから航空機で成田空港に到着した際、大麻草約700グラム(末端価格約280万円)を持ち込もうとした。ミズキ号は同容疑者のスーツケースに反応。調べたところ、袋に小分けした大麻草を腹部や尻に密着させ、スパッツをはいて目立たないようにしていた。 (時事通信) - 1月18日19時1分更新
でかした!ミズキ号。
世の中には、犬にも劣る人間がいるもんだな・・・。
私は犬が大好きだけど、犬を訓練する仕事ができるかと言えば、多分できないと思う。
人間で言うなら『親ばか』なタイプで、動物に厳しく接することは苦手です。
アニマルセラピーの取材で、セラピー犬の訓練をなさっている人に取材をした時、「犬好きだけでは駄目だ」と聞きました。
叱る時は心を鬼にして接しなくてはいけないし、引退していく犬を見送る時もある。好きだからこそ辛い仕事だったりしないのかなと思うのですが、仕事を続けているモチベーションは何なのか聞いてみたいです。
もう一つ、絶対にインタビューしたいと思っているのは、捨て犬などを薬殺処分している人。
彼らの行為は仕事であって、決して好きでやっていることではないと思うのに、職業差別を受けることもあるのではないかと思います。
実は、数年前ジャーナリストを目指そうと思った時に東京都動物愛護センターを取材したのですが、その時は施設の中を見せていただくのが精一杯で、職員の方の心の内までを聞くには至りませんでした。
その時わかったことは、収容された動物たちは、闇雲に薬殺されてはいないということ。
里親を探したり、動物ふれあい活動やしつけ教室などのイベントを開催するなど努力をしていますが、動物を捨てる人はゼロにはならず、正直「これが限界なのかな」とか感じました。
おそらく現場で働いている人は、無力感だったり怒りだったり、いろいろな感情を押し殺しているはずです。
あの時、職員の感情的な言葉を聞き出すことはできませんでしたが、今なら仕事上の言葉ではなく、人としての感情を聞き出せるかもしれません。
デビューしたての麻薬探知犬ミズキ号に、『Grip Blog』デビュー前の自分を思い出させてもらった気がします。
<文責/泉 あい>
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