ふるさとを想う気持ち・日本を想う気持ち
上京してから10年以上経ちます。
私は東京の人を冷たいと感じることはないし、何でも揃っている東京を心地よいと思っているけど、ふるさとで過ごした光景や想い出たちは、いつも心の片隅で強く主張し続けています。
だから、毎日の繰り返しの中で『山口』と聞くと敏感に反応してしまう。
そして、今日も体が静止してしまうニュースを見つけました。
外相と山口県知事、米軍再編で会談…午後は広島県でも麻生外相は16日、山口県の二井関成知事を訪ね、在日米軍の再編問題に伴い、米海軍厚木基地(神奈川県)の空母艦載機部隊を米海兵隊岩国基地(山口県岩国市)に移駐することが盛り込まれた日米両政府の中間報告について理解を求めた。麻生外相は「抑止力の維持に米軍再編は必要。協力いただきたい」と述べた。二井知事は「現時点では、騒音がどうなるかなど疑問点があり、移駐は容認できない」と改めて表明、「地元の事情をしっかり聞いてほしい」と要請した。
麻生外相は午後、岩国基地を視察後、岩国市の井原勝介市長らと会談。その後、広島県を訪れ藤田雄山知事と会談する。
(2006年1月16日13時35分 読売新聞)
昨年、あるシンポジウムに参加した時、ここにもある『中間報告』が話題に上りました。
中間の報告だから、最終までに検討されるのだと思いがちだけど実はそうではなくて、中間報告で決定されていることに変更や検討の余地はなく、ほぼ決定なのだそうです。
ということは、最終報告が出るまで「まだ大丈夫だろ」と思っている余裕はないってことなんですよね。あまりにも無関心過ぎたと反省しました。
沖縄で駐留米兵による犯罪が起こっていることも気になり、米軍基地が日本にもたらしているものを取材してみたいと思います。報道されていないような米兵による迷惑行為が行われている事実があるのか、逆に経済効果など良い傾向もあるのかなどです。
基地が置かれている地元の他に、東京の街頭を歩いている人たちが、どう考えているのかも聞いてみたいです。当事者として意識しているのか、ヒトゴトだと感じているのかなど。
前回のエントリーの続きになっちゃいますけど、『ジェネジャンSP』という番組で、若い人たちが、「他人を殺したっていいじゃん」とか「自殺したい」とか話しているのを見て、今の社会ってどうなっているのだろうと本気で知りたいと思うようになりました。
実体験のない若者は、たくさんある情報の中で、何を正しいと思えばいいのか答えが見つからなくて悩んでいるのではないかと思っています。それは、社会に矛盾が多いからで、その矛盾を作り出しているのは私たち大人。
「人を殺すことはいけないことなんだよ」と説得している大人たちのほとんどが、イラクに自衛隊を派遣している自民党を支持していて、「あれは人道支援なんだよ」と言うけど、アメリカの言いなりになっているだけのようにも見える。
多くの人が関心を持った選挙の後、政治がどう動いているのかも知りたいと思うけど、みんなが持っていた関心がどうなったのかも知りたいと思います。選挙の後も政治に注目しているのでしょうか。
米軍基地についての街頭インタビューは、政治への関心だけでなく、問題意識や当事者意識を知ることになるのではないかと思います。
<文責/泉 あい>
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コメント
矛盾は多いですね。よく感じます。
どうなってんだ〜と、分からなくなることばかりで。
「絶対に正しいもの」ってのがないから、しょうが
ないことなのかもしれないけど、迷ってしまいます。
ほとんどにおいて、人間が作り出してきた基準で、
良いか悪いかが決まる世の中だから、自分なりの
基準がないと、やってけないと思います。基準が
あっても、自信がないと揺らいでしまうし。
そして、足をひっぱる人はたくさんいます。
最近は、かしこく生きたいなあと、思っています。
あっ、遅れましたが、いっつも記事読むの楽しみに
しています。本当です。がんばってください!
投稿: kida | 2006年1月17日 (火) 02時57分
テレビに出た数人が発言しただけで、社会を論じるのは間違いではないでしょうか。
私は逆に、昭和20〜30年代の少年犯罪の発生数を見て、当時の社会、そして、その世代の大人が怖いです。その世代の人間は何も考えず、世間の風潮、自己本位の正義を振りかざす傾向があるように感じます。
また、「実体験のない」というのは、「実体験」とは何なのでしょうか。
投稿: biaslook | 2006年1月17日 (火) 13時56分
>社会に矛盾が多いからで、その矛盾を作り出しているのは私たち大人。
矛盾のない世界の方が恐ろしいと思いませんか?矛盾があるのは社会が自由だからではないでしょうか。
投稿: ポポ | 2006年1月18日 (水) 18時56分
ゆらゆら浮いてる海の上に
「原子力空母」の配備となるのでしょうか。
動く原子力発電所。
核ミサイルのせて飛行機が飛び立つのでしょうか?
第一線で戦える 軍事に利用の原子力。
「非核三原則「核兵器廃絶の提唱」はどこへいっちゃったんでしょうねえ。
ブッシュ政権とともにイラクへの攻撃を支持した小泉さん、結果、攻撃をみとめた形となった自分も含め日本国民。
あの小泉さんの攻撃支持の言葉をテレビで聞いてから、
日本の政府に不信感をもち、日本を悲しく思いました。
それから、なるべく新聞ニュースに目を通すようにし
聞いた言葉、文字だけに頼りすぎず、自分の中で思った事と照らし合わせて昨年9月の選挙に投票しました。
もちろん憲法9条改正に熱意の高い、自民党や民主党にはいれませんでした。
日本が世界に誇れる9条を改正して
武力行使できるようにし、そうすれば当然武装の連鎖がはじまり、
じきにアメリカのように万が一の自衛の為に一般家庭や子供も武器を携帯しなければ不安でならない日本のしくみをつくる
はじめの第一歩とするのでしょうか。
被爆国の日本は戦争をなくしていく為に
酷い後遺症の残る武器を廃絶していく発言を強めてほしいものです。
それに関しては特に
世界をひっぱっていける力のある国であれるはず!と思っていたのですが…
「…軍備のないことこそ、
わが国民の安全幸福の保障でありまして、
またもって世界の信頼をつなぐゆえんであります。
また平和国家として世界に誇るに足るゆえんであると
私は確信いたすのであります。」
(1949年11月8日/吉田茂内閣総理大臣演説より)
を心に刻みたいと思っています。
とても長くなってしまいました;
不都合あるようでしたら、削除で結構です。すみません。
投稿: あがさ | 2006年1月18日 (水) 19時44分
kidaさん
>最近は、かしこく生きたいなあと、思っています。
私は幼い頃から「いい子にしてればしあわせになれる」って思ってました。
でも全然違うんですょ、現実は。
おばあちゃん、もっと私に現実の社会は厳しいってこと教えといてよって思いますね。(私はおばあちゃん子で、子どもの頃はおばあちゃんにくっついていたので)
でも、今更生き方を変えるなんて難しい。
かしこく生きるってどういうの??
投稿: ぁぃ | 2006年1月19日 (木) 01時02分
biaslookさん
>テレビに出た数人が発言しただけで、社会を論じるのは間違いではないでしょうか。
その通りです。
私は、今回のテレビだけでなく、街頭インタビューやシンポジウムなど若い人たちとお話する機会があった時や、いただいたメール、また社会の中を見回して常々感じていたんです。
>私は逆に、昭和20〜30年代の少年犯罪の発生数を見て、当時の社会、そして、その世代の大人が怖いです。
今の団塊の世代と言われる方たちが若かった頃の犯罪数が多かったことは私も知っています。
そして、今問題視されることが多い世代ですよね。
だからと言って、彼らだけに責任を押し付けていいはずがないと思います。
私たちの世代も考えなくっちゃと私は思うんですけど。
実体験といは、社会での経験です。
大人になる過程で、世の中には理不尽なこともあると納得はできなくても理解はできると思いますが、経験がないと、その落としどころがわからないと思うんです。
投稿: ぁぃ | 2006年1月19日 (木) 01時16分
Aiさんへ
>私は幼い頃から「いい子にしてればしあわせになれる」って思ってました。
今は、幸せじゃないんですか?
現実の社会に、真っ向から挑んでいるAiさんだから、
きっと、つらいこともあって厳しいと感じているのだと、
勝手ながら想像します。だけど、いったい何と比べて
現実の社会が厳しいと思うわけですか?
すべては、自分次第だと、思うんです。
生き方を変えるのは難しいって思ってるのも、Aiさん
なんです。生き方なんて、いくらでも変わるんです。
そんなもんだと思います。ふわふわしてて、つかめな
いものだから、できるだけ確かなものにしたくて、変わ
らないことに、安心するんです。そっちの方が楽だし。
だって、変えるってことは、考え方によれば今までの
自分を否定することになるから、過去を引きずれば、
引きずるほど苦しくなる。
過去の自分を守りたいのか、それともこれからの自分
を確かなものにしたいのか?過去の自分のために、
ずーと、生きていくんですか?
かしこい生き方って言うのは、何もいい子にしましょう
ってことではなくて、まさにAiさんの言う現実の社会
をいかに、生きていくか?ってことです。
投稿: kida | 2006年1月19日 (木) 08時35分
私は世界一しあわせだと思ってますょ。
いい子にしてても・・・というのは、妹と比較してのことです。言葉が足りなくてごめんなさい。
私の妹は、明らかに学生時代の成績は私よりできなかったけど、玉の輿に乗って「悩みがないから、今にものすごく不幸になるかもしらなくて不安」と言っているくらいしあわせらしいんですね。
私の方は、DVは受けるし、離婚はするし、大病はするし、いくら働いたっていつもお金はないし、他人から見れば、私よりも妹の方がしあわせに見えると思うんですよ。(要領が悪いとも言う)
>だけど、いったい何と比べて
現実の社会が厳しいと思うわけですか?
別に何かと比較をして生きているわけじゃないんですけど、現実の社会は厳しいは実感しますね。
明日のごはんはどうしようって真面目に悩んでるし、生きていることが痛い、呼吸することが痛いと思うことだってありましたから。
>生き方を変えるのは難しいって思ってるのも、Aiさん
なんです。生き方なんて、いくらでも変わるんです。
そうです、私は生き方を変えることは難しいと思っています。
何か特別な体験をして初めて、自分の生き方を見直し、これじゃいけないって考えました。
だから今は、簡単に変えられるような生き方はしていません。
もっと違う生き方をすれば楽になるんじゃないかなと思うことはあっても、今はこれが私の生きる道って思ってます。
それは、過去のためじゃない。明日の自分を見たいから。
今は、精一杯の意地を張っていないと前へは進めない状況だと言う方が正しいかもしれません。
投稿: ぁぃ | 2006年1月19日 (木) 14時53分