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2005年11月 1日 (火)

泉 あい、民主党・前原代表に嫌われる

Oyakodonburi あ〜ぁ、嫌われちゃった・・・。
前原代表ったら目も合わせてくれなくなっちゃったょ・・・。

民主党の懇談会でのお話です。
とにかく今はぐったりなので、感想だけ。

「緊張するんじゃなかった」
と参加者のひとりの方が話すくらい、とてもラフな懇談会でした。
民主党の方々はまるでホストのように男前だし(これは余計ですね)
元い、民主党の方々は、私たちブロガーの話をまるでスポンジのように吸収しているという感じで聞いていたし、ブロガー軍団は好きに発言していたと思います。
Uの字に並んでマイクなしだったので、話しやすかったですね。私は初対面だということをすぐに忘れてしまうほどでした。
でも、やっぱり時間は足りなかった。全員が満足するほど話ができるだけの時間はなかなか取れないですよね。
それにしても、永田町界隈が、ガヤガヤと騒がしい今日という日に、私達のために時間を作ってくださった民主党の方々には、本当に感謝です。

そして、話題になっているお弁当は、親子丼でした。
先にみんなで食事をするのはリラックス効果があがっていいかもしれません。
でもね、お椀のふたが開かないんですよ。私なんて、お隣りの安曇信太郎さんに開けてもらいました。安曇信太郎さんの父の愛を感じた直後、松本政調会長も大きな手でお椀をつかんで悪戦苦闘。
「それ、ブログに書きますからね」
と言えるくらいの空気と言えば伝わるでしょうか。

Minshujpg

遅れて登場なさった前原代表もやっぱりお椀と格闘。若手の泉 ケンタ議員と私、ダブル泉で笑っちゃいました。
でも、前原代表のお椀のふたが開いてから閉じるまでは、ものすごく早かったです。改めて、政治家って体に悪いお仕事なんだと感じる瞬間でした。
お食事中で申し訳なかったけど、写真撮影させていただきました。ごめんなさい。
でも、親子丼の他に、奥様がちゃんとお弁当をご用意なさっているとか。それもきちんと召し上がるそうですよ。

お茶を含めて900円の親子丼
味ですか?
緊張してたから憶えてません・・・。

今回は、国民投票法案に関する取材ということでアポイントを取ったのですが、ヤメ記者さんという専門家がいらっしゃるので、その分野は彼にお任せしました。
私は質問を1点に絞って、そのタイミングを待つことに。
そうしたら、待ち過ぎちゃって細野議員がタイムリミットを告げたのです。
(ぉぃぉぃ、ちょっと待ってくれよ。私は何しに来たのか?親子丼を食べに来たのか?このままじゃ帰れないょー!)
頭の中に読者の罵声が響き渡り、気がついたら質問させてと泣きついていました。40女に泣きつかれて前原代表は、さぞこわかったことでしょう。居残りしてくださいました。

でも、私の質問で前原代表の顔色は一変したのです。
私の質問の内容は、
「民主党の将来を見た時に、どうしても気になっていることがあります。それは小沢一郎さんの存在です。
前原さんにとって小沢さんの存在は何なのでしょう」
詳しいことは、後日書きますが、私が聞きたかったのは、野党第一党の代表としての覚悟でした。
小泉さんは、自分がやりたいことを貫くために亀井さんや平沼さんを切りました。そのやり方が良い悪いは別として、わかりやすいんですよ。
民主党には、主人公がいっぱいいてどうなってるんだか、これからどこへ進もうとしているのかよくわからない。
小沢さんを切るという点にこだわっているわけじゃなく、前原さんは民主党をまとめてその信念を貫く覚悟はあるのかってことが聞きたいんですよ。どこまで本気なのかい?ってことが知りたいんですよ。
本気じゃない人に政策云々について話をしても仕方ない。新しい民主党の本気を見せてくれよって聞きたかった。

途中から前原さんは目を合わせてくれなくなった・・・と感じたのは私の気のせいでしょうか。
多分、
「尊敬してますなんて言葉はいりません」
の一言が余計だったのかも。ぁぁぁぁぁ、今夜も眠れないょ。
詳しいことは、自民党の懇談会が終わってからご報告します。
でも、今日はみんなが一度に話すことが多かったので、テープ起こしを考えると眉間にシワが寄る。でもがんばる。

ブロガーと民主党という面での私の感想は、民主党は予想以上にブログやネットを重んじていないのだなということ。
今日の懇談会で、インターネットを利用することに価値があるということは理解していただいたと思うけど、具体的にどうすればいいのかってとこまでは、まだ到達してないんじゃないかな。
実際にどう運営するかが大問題で、ネットやネットユーザーについて熟知していないと失敗してしまうと思います。
いいものだから利用すればいいという簡単なものではないと思う。特に政治家なんだし。
だから、一歩踏み出すことがとてもこわいという気持ちは理解できます。
でも、このままでいいのか?

自民党に目をやると、キレ者世耕さんがいる。あの世耕さんを超えるには、相当なブレーンが必要だと思います。
案外近くにいますよ。それも手軽に、コストのかからない超優秀なブレーンがね。
それは、ネットユーザー。
全部ネットユーザーに投げちゃえばいい。
もちろん、どの意見を選択して、どう決定するかは民主党自身です。だけど、ネットユーザーの声に耳を傾けることは大きな意味があると思います。
現に私はそうやってここまで来たし。
そのための架け橋が欲しいなら、私は喜んでやらせていただきます。それは、民主党だけじゃなく、他の政党だって同じですけどね。

今回の懇談会で、私は数々の失敗をしました。(お弁当問題もね)
おそらく、参加した各ブロガーさんたちも、民主党も、それぞれ「失敗しちったょ」と感じる点があったと思います。
公の場で失敗するのはすごく恥ずかしくて、批判されるのは凹みます。
でも、それは懇談会が実現したから感じれることで、参加者ひとりひとりが、今日のの失敗を次に活かそうと考えてるんじゃないかなぁ。
案外失敗することってこわいばかりじゃなく、意味のあることだって思います。
次の機会でみなさんも、私と一緒に失敗してくれませんか。そしてその失敗を活かしてもらえませんか。
そうすることが、次に続くブロガーさんへつながっていくんですよね、きっと。

さて、明日は自民党の懇談会です。
前回の選挙前の懇談会と何が変わったのか見てきます。
今日の明日なので、民主党との比較ができそうで楽しみです。

<文責/泉 あい>

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コメント

> 野党第一党の代表としての覚悟でした

なるほどね、ただ小沢さんという個人名は出さない方が良かったのでは
抵抗勢力という言葉の方が妥当だったと思いますよ
意外とセンシティブですよこの問題...

投稿: マルセル | 2005年11月 1日 (火) 02時28分

速記録読みましたが、そりゃ前原代表も怒るでしょう……。速記録を読み限りでは、

「小沢一郎を切る覚悟があるのか、切らないんだったら、覚悟ないね、あんた」

と受け取りますよ。失礼極まりない。本当に聞きたかったことが、

>前原さんは民主党をまとめてその信念を貫く覚悟はあるのか

であるならば、それをそのまま聞けば良かったじゃないですか。「覚悟=切る」を前提にして、小沢一郎を持ち出すのはあまりにも、配慮を欠いていたと思います。

投稿: ふじふじ | 2005年11月 1日 (火) 06時40分

懇談後、前原代表はご機嫌でしたよ。小沢さんの質問もよく受けているのですが、「代表が党を割ってでも」というのは、少々刺激的だったかな。まあ、いずれにしても、代表にとっても楽しいひと時だったようです。

弁当の件が、これ程話題を呼んでいたとは知りませんでした。次回は割り勘にしたほうがスッキするかも知れませんね。

むしろ、役員室長という役回りゆえ、私のほうが嫌われたのではないかと心配しています。ご容赦下さい。参加していただいた皆さん、本当にありがとうございました。

投稿: 細野豪志 | 2005年11月 1日 (火) 07時54分

あと、私のブログでも書きましたので、アクセスしてみて下さい。
http://blog.goo.ne.jp/mhrgh2005/" rel="nofollow">http://blog.goo.ne.jp/mhrgh2005/

投稿: 細野豪志 | 2005年11月 1日 (火) 08時00分

振り返ってみれば当然なのだけど、懇談会の目的が、民主党と参加ブロガーとで大きく食い違っていたんですね。
党側はネットを使ってPRする手法を模索しているわけで、ブロガーから知恵を得たかったのが1番。

>架け橋が欲しいなら、私は喜んでやらせていただきます。それは、民主党だけじゃなく、他の政党だって同じですけどね。

中立の架け橋なんて、どの党も望まないんじゃないでしょうか?
選挙前の自民党懇談会の報告が、期せずして自民の後押しをする結果になったという指摘が以前ありましたが、やはり今回もその問題に帰ってくる。
これから変わってくるとは思いますが、現状はまだまだそんなところかな、と。

R30さんの速記録も読ませていただきました。
自民の改憲草案は拾えるが、民主の草案は拾えない――との指摘にびっくり。そうか、私は新聞で読んだのだっけ?
ネット上で拾えなければ「存在しない」ことになる――との意見、なるほどなあと思いました。
だからといって、私が新聞をひっくり返してその記事を拾って民主草案をアップしたら、著作権違反になるんでしょうね。
っていうか、(そのせいもあって?)ネット上で出回る2次情報って、やはりソースがネットにあるものに限られてしまうんですね。

メディアとして、ネットやブログの可能性以上に、現時点での限界をいろいろ感じさせられました。

投稿: 美也子 | 2005年11月 1日 (火) 09時57分

>中立の架け橋なんて、どの党も望まないんじゃないでしょうか?

全党の架け橋になれば結果的に中立なのでは?

投稿: カン | 2005年11月 1日 (火) 12時26分

出席者のBigBanです。

>R30さんの速記録も読ませていただきました。
自民の改憲草案は拾えるが、民主の草案は拾えない――との指摘にびっくり。

これは確か当日私が発言したと思うのですが、正確を期せば「改憲草案」ではなく「国民投票法案の草案」です。民主党の案はまとまったばかりですが、それにしてもネットで見られないのはおかしい、今日も資料をあらかじめ見ようとしても見られなかった。自民党のものは見られるのに・・という意味で言いました。

投稿: BigBan | 2005年11月 1日 (火) 12時53分

いろいろ神学論争もあったようですが、初回としてはそこそこ成功したのではないでしょうか。

自民と比べて一番買えるのは、彼らは自民に選ばれたブロガーだということ。これはお弁当なんかよりもアイデンティティにかかわる問題なので、批判がどうしてもしにくくなる。ブロガーなんて名誉だけでやってるようなもんだから。

こちらは泉さんが選定したということで、ブロガーはかなり気軽に参加できたはず。このシステムはいい。
でも、それだけに、選定人としての泉さんのポジションが今後問われてくる。プレッシャーは大きいですが、今後とも続けていってほしい。個人的には自民の懇談会よりもよくわかってよかった。

投稿: おつかれ | 2005年11月 1日 (火) 13時26分

カンさん

>全党の架け橋になれば結果的に中立なのでは?

読者はそれを望むでしょうけど、党側が期待するのは結果としてのプロパガンダでは?
利用の仕方が上手な党と、そうでない党で差が出てしまうのは、選挙前のあいさんの挑戦でも明らか。
それが課題かと思います。


BigBanさん
ご指摘ありがとうございます。勘違いしてました。

ところで民主党は昨日、党内で「憲法提言」を了承したそうですね。大変な日だったんですね、31日は。
あ、またズレたのでこの話題はここまでに。失礼しました。

投稿: 美也子 | 2005年11月 1日 (火) 13時36分

あいさん、おつかれさまでした。
前原さんの顔色が変わったのは、むしろ『代表としての発言』として重きを置く場面になったからだと私は思います。心配しなくて大丈夫ですよ。

懇談会自体はまとまりに欠けた感が否めませんが、他の方からのコメント&トラバなどの反応も含めて位置づけや成果が計れますから、あいさんの手法は回を追うごとに意義は大きくなるはず。がんばってください。

投稿: さろもん | 2005年11月 1日 (火) 14時23分

小沢さんの質問については後悔はしていません
小沢さんの存在って何だろうと思っている人が多いということは、いただいたメールなどで実感しています
今回の選挙で、民主党は変わらなきゃだめと国民は思ったわけでしょ
変わるためには小沢さんの存在が鍵であると考えている人が多いと思うんです
小沢さんの発言ひとつで党内の空気が変わったと報じている新聞もあります
じゃあ、本当のところはどうなんだ?と確認してみました

懇談会では唐突だったということもありますし
時間がなくて焦ってしまい、言葉には表現しにくいけど、前原代表に確認ではなく「そうなんでしょ」と決め付けていると思われるようなプレッシャーを与えていたのかもしれません

でも、やっぱりあの質問はするべきだったと思っている

次回は、もっと開かれたものになるよう、皆さんのご意見もしっかりと民主党へぶつけようと思います

投稿: ぁぃ | 2005年11月 1日 (火) 15時38分

 毎日新聞・磯野です。皆さんのブログを全部読み終えていないので、雑駁な感想ですみません。泉あいさん、お疲れさまでした。大変なご苦労だったと思いますが、全部ひっくくれば大成功じゃないですか。ブロガー流というのかな、旧来のマスコミでは考えられないことをやった。みなさん面白がってやっているという印象を受けました。R30さんはじめ11人の参加者がそれぞれの立場であっという間に情報発信した。あいさん、どのくらいのアクセス数でしょうね、全部合わせると。新聞記者が前原代表と懇談して記事にしたってこんなに読まれない。当たり前か。またやるんですよね。楽しみにしています。

投稿: 上昇気流なごや | 2005年11月 1日 (火) 18時07分

今回のブログを読む限り、泉さんの質問自体は何らおかしいものではなく、有権者が質問してみたい本音をズバリと切り込んだと思うので、それは全然いいと思います。そこで、私がよくワカラナイのは、そこであなたが「嫌われてしまったのではないか」と思い悩む感覚です。泉さんが個人的に前原に「恋心」を抱いていて、そこから「嫌われてしまったことへのショックを感じた」のであれば、そのこと自体はわからないでもないでもないですが、別に昨晩の懇談会は、前原との個人的な「ねるとんパーティー」ではないですよね。何か、そのあたりの「オン」と「オフ」のけじめをもう少しつけるべきではないでしょうか。もし、私が前原の立場だったら、相当、不愉快ですがね。

投稿: 古川利明 | 2005年11月 1日 (火) 19時24分

「尊敬してますなんて言葉はいりません」ってのは一言余計ですね(笑)。
向こうも微妙な立場なんだから、さすがに初対面の人相手にそんな腹割っては話せないでしょう。
フランクに話したことを悪意あるように書かれたら、それこそ大変なことになるんで。何回か会って信頼関係できた上で聞くなら良いでしょうけど。
他の方も少し書いてますが、今回は他にブロガーの一般の質問者はいたのだから、あいさんは一歩引いて「質問者側のまとめ役」として接したほうがよかったんじゃないかなという気もします。

民主党の方も見てると思いますが、もし「次」があるとしたら、フォーラムのほうで質問内容練れるように、半月くらいの事前猶予が欲しいものです。
ひとまず、お疲れさまでした>参加した方々

投稿: setsu | 2005年11月 2日 (水) 01時05分

前原代表への質問について

失礼極まりないという意見もあるかとは思いますが、この質問には正面から受け止めて回答するくらいの度量は欲しいところです。
少なくとも第2党の党首ですし、首相になる可能性もあるのですから、質問者を食うくらいの回答をして欲しいものです。
(じゃないと外交なんぞとてもできないはず)

実際、前原代表がどう返答したのか知りたいところです。

投稿: だいがん | 2005年11月 3日 (木) 08時44分

最初の印象がちょっと良くないぐらいの方がいいってこともありますよ。

投稿: まりも | 2005年11月 3日 (木) 19時42分

泉さんよく観察している 前原というおとこは所詮その程度のケツの穴の小さな男です。
私も同様のことを経験しています。すぐ切れる。一体この人はコンプレックスの塊かたおもいました。父親詐称事件(裁判官と偽っていた)それがばれたときに癇癪起こした。
貴女の顔を避けるようになった 本当にリアリズムがあります そのとおりと思います
こんな男が日本の首相などなれるわけもありません もうすぐ寿命でしょうね 泉さんが嫌われても全く問題ありませんよ 気にしないで
こんな男は無視です

投稿: エレガントな人 | 2005年11月 3日 (木) 21時53分

記者クラブではないのだから、「遠慮」など必要はない。
「機嫌をそこねたら今後いい情報を取れなくなるのではないか」などということは、クラブに属する記者と違って、ブロガーは考えなくてもいい。

民主党側だって、従来からの伝統的なマスコミとは全く異なる存在としてブロガーを捉えているからこのような集まりを設けたはずです。
ただ、前原代表がそのような認識であったかどうかは不明ですが。

投稿: アルナーチャラム | 2005年11月 4日 (金) 00時03分

こんばんは。随分刺激的な記事の書き方ですね。
旧来メディアへの批判として、センセーションだけを追って印象操作したがるというものがありましたが・・・。
いえ、泉さんが本当にそのような印象を受けられたのなら、それはそれで構わないと思うのです。私もあの質問は刺激的であったとは思いますし。
ただ記事の書き方として、人の耳目を引くことに注意が行った結果、旧来からある罠にはまってしまうことは懸念します。
今、新しいジャーナリズムに求められているのは、全文公開などに見られるようなもっとニュートラルな立場での発信じゃないのかなという気がするのです。
もちろん全文読もうという人は限られてきますから、要約や主観によるまとめも必要になってくるでしょう。ただそこで「分かりやすく読みやすくまとめる」と「人の目を引く」は似て非なるものです。前者は結構難しいし、後者はかなり簡単です。そのあたり、注意が必要かなという気がしました。

投稿: Aa | 2005年11月 6日 (日) 01時17分

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