記者クラブの表と裏 【取材記26-7/放送記者会からの回答】
取材記26回目で、「放送記者会」というNHKの敷地内にある記者クラブの存在を知りました。それがどういう記者クラブなのかを知るために、9月26日に放送記者会の「ラジオ・テレビ記者会」へ質問状を出していました。
昨日その回答が送られてきましたので、ご報告します。
1.放送記者会の概要を教えてください。Q.何を目的としているのか。A.規約には「親睦機関」としていますが、実質的には取材拠点のひとつと考えています。
Q.どのように構成されているのか。(第一・第二・第三とあると聞いています)
A.「ラジオ・テレビ記者会」のほかに「東京放送記者会」があります。「東京放送記者会」については、加盟社でないので答えられません。Q.加盟社を教えてください。
A.「ラジオ・テレビ記者会」には、朝日新聞、共同通信、産経新聞、サンケイスポーツ、時事通信、スポーツニッポン、東京新聞、日刊スポーツ、日経新聞、報知新聞、毎日新聞、読売新聞、デイリースポーツ、日刊工業新聞の14社が加盟しています。2.新規加入について。
Q.新規で加入することはできますか。できないのならその理由も。
A.限定的ですが、新規加入はできます。ただし、個人は対象にしていません。Q.新規加入について具体的に示したガイドラインはありますか。
A.クラブには規約があります。会員は日本新聞協会の会員(またはこれに準ずるもの)で東京都内で発行されている日刊新聞、通信社としています。入会する場合は、会員2社の紹介、総会での決定が必要となります。
<文責/泉 あい>
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コメント
個人では無理なんですね。
投稿: 幸子 | 2005年11月12日 (土) 08時10分
実は別件で情報開示のお願いをNHKに提出しましたが、「制作に関するもの」との答えで開示を拒否。
でも実は別のルートから資料を手に入れている私。
なぜ、情報開示できなのかが、やっぱり不明確でした。
「公共放送」とは開かれた放送現場ですことが前提。
でも、そうではない現状を変えるのはちと難しいようです。(苦笑)
過去記事に書いたコメントですが・・・
>>問題になさっている既存メディアも最初はあいさんのような理念の元にはじまったんですよ。(苦笑)
>大先輩もそうおっしゃっていました
ただ、はじめた人は資産家だったという話でした
このことが今インターネットを中心とする「ライブドア」「楽天グループ」のメディアへの介入の仕方になってくるのだと思います。(苦笑)
この現実をどう乗り越えて、形作るのかが、あいさんの試練だと思います。
頑張ってください。
草案、ゆっくり読ませていただきます。
ところで日々の生活に必要な収入は大丈夫なのですか?
投稿: yumi | 2005年11月13日 (日) 10時34分
幸子さん
記者クラブへの加盟は、新聞協会に所属しているというのを条件に入れているところが多いです
投稿: ぁぃ | 2005年11月15日 (火) 22時01分
yumiさん
>このことが今インターネットを中心とする「ライブドア」「楽天グループ」のメディアへの介入の仕方になってくるのだと思います。(苦笑)
大先輩とのお話でも、この2社の名前は出ました
「みんな既存のメディアの味方になる」
確かにそうですよね
私はどっちの味方も今はできませんけど、あんなにいっぱいお金があるなら、自分でやっちゃえばいいのにって思います
もしくは、私にひとこと相談してくれればねぇ・・・
テレビしか見えないんですかね
投稿: ぁぃ | 2005年11月15日 (火) 22時10分
こんにちは、犬笠銀次郎です。
記者クラブの閉鎖性や行政との癒着に関しては、何回にもわたって批判してきましたが、未だに直る気配がありません。
各行政機関が長野県のようにやってくれればいいのにと思う一方で、国民自身もこの問題に気づき、声を上げるべきだし、大手メディアもこの問題に向き合うべきでしょう。
そもそも wikipedia にあるように、記者クラブなんて民主主義の国には無いんです。そんなものがなぜ我が国にあるんでしょう。
朝生なんかでも田原が「朝生にタブーは無い!」とかほざいてますが、記者クラブ問題は、私の記憶の限り一度も議論されてません。
以上より、「言論の自由」「知る権利」を騙って、行政と癒着したり中小メディアを排除しようとする、談合組織まがいの記者クラブは廃止した方が良い、というのが私の考えですが、いかがでしょう。
投稿: 犬笠銀次郎 | 2005年11月19日 (土) 13時25分
犬笠銀次郎さん
記者クラブについて泉 あいは批判ばかりしていると誤解されていることが多いのですが、私自身は記者クラブを否定はしていません
当局が情報を受け取る側を選択するのではないという点 で、記者クラブの存在価値はあると考えています
ただ、オープンではないところに問題がある
でも、記者クラブの中でもどんどんオープンになってきているところもあるようですし、「記者クラブ」と一括りにしてしまうのもどうかなと、取材をして感じました
投稿: ぁぃ | 2005年11月21日 (月) 11時00分