民主党本部へご挨拶

日も暮れれかかった頃、薄暗い空の下に「民主党」の看板が見える。
さっきから何度も坂道を行ったり来たりしているのに、入り口が見つかりません。
私は永田町の曲がり角にいます。目的は、民主党の前原代表に会うため。
と言っても待ち伏せしているのではなく、前原代表へ会うことを実現させるために役員室へご挨拶に来たのです。

憲法改正国民投票法案の問題点を明確に知るため、民主党の前原代表へインタビューの申し込みを9月26日に提出しました。
その後、民主党からの連絡がないので、思い切って民主党本部へ行ってみることに。

普段の取材で資料を探しに国会図書館へ行く時は、必ず「民主党」と書かれた看板を確認しているから、民主党の本部へは一度も行ったことはないけど、場所はバッチリ知っています。
ところが、門にもドアにも「民主党」という表札がないので、かなり迷ってしまいました。
民主党さん、どうして入り口を隠すのですか？？

無事受付へたどり着き、電話中だという担当者をしばらく待ちました。
私が家から電話する時も、担当者は電話中か離席中。本当に忙しそうです。

受付のそばにテーブルや椅子がいくつか置いてあり、壁には本棚があって、新聞や雑誌が並んでいます。
「AERA」とか「論座」とかが置いてあり、スポーツ紙を見た時にはちょっとだけ意外だと思ったけど、更に奥の方に「Hot pepper」や「R25」を見つけて驚いた。
どんなクーポン券使うんだろう･･･。

おとなしく座っているフリをして、どんな人が登場するのか頭の中を膨らませてみます。
電話の声がちょっとハスキーだから、バブリーな人を想像している時、「ドドドドガタ」という音と共に担当者が現れました。本当に忙しそうです。

お互いに名刺交換をし、アポなしでいきなり来てしまった失礼を私が詫び、担当者は電話に出れないことを詫びてくださいました。
そしてインタビューのお願いを。
前原代表は、国会がはじまり選挙もあるので、相変わらずお忙しいということです。
担当者がチラっと腕時計を見たのを、私は見逃さず、夕方の忙しい時に本当にごめんなさいって思ったけど、インタビューはあきらめませんから！
メールアドレスをゲットできたので、ちょくちょく電話、ちょくちょくメールで取材交渉を行います。

そうそう、私が頭の中に描いた担当者ですが、実物とは全然かけ離れていました。
誠実そうな方に見えましたので、熱意が通じるように頑張ります。

＜文責/泉 あい＞