記者クラブの表と裏 【取材記14回目】
6月19日取材
地方紙の記者の方へインタビュ−をしました
30代の男性(Aさん)で、裏金問題の取材班にいらっしゃる方です
記者クラブの中のにいて、人間関係を壊す実体験を中心にお話をうかがってきました
Aさんが取材なさっているのは、警察の裏金問題
まず、どうして裏金問題を取材することになったのか聞いてみました
「警察担当の仕事というのは、事件とか事故の情報をいち早く先取りするということでした
他社が夕刊で書くなら、その前に朝刊で書いちゃえとか、夕刊で書く前に朝刊で書いちゃえという、要するに半日早い発表の先取りと犯人探しが主な仕事だったんですよ
ところが、変わった先輩がいて、そういうのは半分くらいにしようと言うんです
警察は、捜査機関であり行政機関でもあるから、天下りの問題とか、生活安全部の風俗関係の利権の問題とかをやれないかとずっと言ってたんだよね
それで、先輩だけでなく上司もまた、中途半端にやるのは意味がないから、とことんやろうと言い出して、どんどん転がっていったんです」
早さを優先するということは、今までのインタビュ−で何度も聞いていましたが、「他社に遅れてもいい」という言葉は今までのインタビュ−にはない言葉でした
そういう意味では、Aさんの先輩は、いい意味で変わっていらっしゃるのかもしれません
Aさんの上には、そんなちょっと変わった先輩と、とことんやる上司がいたそうです
そういう方たちの影響もあってか、Aさんには、情報源である警察との関係を壊すことに躊躇は全く感じらないように見えました
「躊躇はありましたよ
ただね、上司が昔取材をした時に、過去に作った人脈や関係を全部壊しちゃっても、今書きたいことがあるから、しがらみは気にするなと、そしてそれを実践したと聞いたんです
今回も、警察との関係が全部壊れてもいい
他社に事件のネタを抜かれたっていい
でも、今書かなきゃいけないのは、この話なんだから書けっていうことでやったんです
最初の頃にはこう言ってたんですけど、実際、うち今大変でさぁ
特に読売には、事件の話でバンバン抜かれまくってて、そういうのもあって、会社も自主規制みたいなものを考えたのかもしれないけど」
「これぞ市民の味方」とも思える前半の発言とは裏腹な後半部分
やはり、情報源との人間関係を壊すのは、リスクが伴うようです
リスクは、会社の中でもありました
会社の自主規制とは、上司の異動です
会社の方針はト−ンダウンしても、Aさんは、情報が取りにくくなった現実を見ながら、記者として自分の果たすべき役割を冷静に語ります
「青臭いんですけど、記者は警察の目ではなく、市民の目で仕事をしているというのが基本で、これを忘れて県警の記者クラブにいたら、県警と一体となって考え方まで同じになっちゃうんです
そこら辺が、根っこの部分じゃないかと思いますけど
人間関係を壊さないとできない場面って絶対出てきますよね
僕ら記者の本来の存在意義っていうのは、官庁とかと仲良くすることではなくて、読者とか市民に対して、官庁が今何を考えているのか、何をしているのかを伝えるわけじゃないですか
それをやるためには、場合によっては、その関係を壊さざるを得ない時も出てくる
ただ、こわいのは、会社の評価として、情報が取れなくなると『あいつはダメな記者だ』という判断をされがちなんですよね
だから躊躇するんですよ
実際仕事もしにくくなるからさ
県警の広報にも入れない先輩もいるし、僕らも、警察署回ってても、署長や副署長にも全然会えないしね、なかなか大変なんですよ
それを考えたら、確かにしんどいけど、やっぱりやる時はやらなきゃね」
会社の評価とは不思議なものですね
記事のクオリティの高さではなく、情報が早く取れないと「ダメ」という評価をされてしまうのです
でも、そんなに単純なものでもなさそうです
組織の中には、いろいろな人がいて、いろいろな人間関係が絡んでいるようです
「昔県警を担当していて、今でも県警の幹部と個人的に仲の良い人たちの中から、表立ってのプレッシャ−というのはないんですよ
でも『あいつら調子に乗ってる』とか『何やってんだ』『いい加減やめろ』という声は聞こえてくるんですよね
敵は、警察ということなんだけれど、弾は後から飛んでくる
味方から撃たれるから気をつけろっていうことで、結構注意してるんです」
「敵は本能寺にあり」と言った古川さんの言葉を思い出します
同じ会社の中にいる敵とは、スク−プ報道をしたAさんら取材班に対するやっかみなのでしょうか
「やっかみというかねぇ・・・面白くないんだろうね
僕の上司がよく言うんですが、警察と癒着して半日早いだけの情報を取るのは、もう止めた方がいいだろうと
それは、裏をかくと、過去を否定していること、そういう仕事をして来た人たちを否定していることになるでしょ
否定された方は、やっぱり面白くないだろうし、いろいろ複雑な思いなんだろうね
記者は、事件を追いかけてなんぼだという考え方もあるだろうし、そういうのがぐじゃぐじゃっとかたまって、陰口というか、後から弾が飛んでくるということがあるだろうな」
自分の過去を否定されて、面白くないのは、人間の感情として充分理解ができますが、末端にいる記者であるAさんの言葉が毅然としているだけに、上層部の情けなさが目立ってしまいます
それでも、尚、Aさんは情報を集める努力をなさっています
「警察から情報がもらえなくても、やりようはいくらでもあって、『こういう事件がありました』という一報の紙は、僕らももらえる
ただ、それに対する背景説明とか詳細の説明の時、その場から外されちゃうから、通信社の記者に聞くとか、弁護士を回るとか
警察は、基本的には発表しても、都合の良いことしか言わないから
逆に、弁護士とか相手側を取材すると幅が広がるので、そこら辺は逆に良かったと思うんですよね
半日新聞に載るのが遅くなったりもするけども、記事に厚みができるというか
警察の発表だけじゃ良い記事が書けないよっていうのが、やっとわかってきたなという気がするんですよ(笑)
この情報が半日早く載っているからこの新聞取るのか?って言ったら取らないですよね
情報が早く載ってるからどうなんだっていうのはあるし、それだけで売れる部数は変わらないし、読者も遅いとは言わないんでね
誰もそんなことを求めてないのに、新聞社が勝手に競争してたってだけなんですよね
テレビがあってネットがあって、一報があったら、みんなネットに流れちゃう時代にね、一日2回しか出ない新聞で早さを競ってどうすんだっていう気がしませんか?
もちろんね、早いに越したことはないけど、ただヨコの発表文をタテにして、流すぐらいだったら、もうちょっとちゃんと取材して、厚みをつけた記事を書く方が、僕は大事だと思うんですけどね
なかなか新聞社の意識はそこまで変わっていないですけど」
この意見をすごくまともだと感じるのは、私がフリ−の人間だからでしょうか
それとも、これは理想だと言う方もいらっしゃるでしょうか
でも、記者クラブに張り付いているより、明らかに試行錯誤をしていると思います
裏金問題は、どこの警察署にもあると板垣さんのインタビュ−で知りましたが、まだまだ全国的に報道が広がっているとは思えません
それについてAさんは、
「どこでもやってると思いますけど、それを地元のメディアがやるかやらないかの問題ですよね
みんな知っていると思いますよ
ただ知っているというのが、記事にできるよう材料まで揃えているのか、噂レベルでやっているんだろうなという違いはあるでしょうけど、やっていることは間違いないと思います
後は、どういう材料を揃えるか、どういう証言者を持ってくるかということでしょうし
そもそもそんなことを考えない新聞社の方が多いでしょうね
やっぱり癒着してやっている方が楽なんですよ
電話してツ−カ−で『これどうなってんの?』と聞いて、例えば『5時に逮捕状を取りに行くよ』と言ってくれた方が楽なんですよね
特に地元紙は、ずっとそういう関係を続けていくわけですから」
知っていながら、取材をしないのは、地方紙に限ったことではありません
全国紙の記者についての生々しい事情を聞きました
「逆に、今裏金の問題をやっているのって、全部地方紙なんです
なんで全国紙がやらないかって言ったら、全国紙っていうのは、地方に来る朝毎読の記者っていうのは、ある程度目立たないと東京に帰れないんですよ
毎日新聞なんか意外とそうでもないんですけど
地方で目立つ方法は何かって言うと、みんな最初は警察担当だから、単に事件を早く抜くっていう競争に勝ち残ること
記者クラブにいて仲良くして情報もらって、他より早く書いてスク−プしましたってやるのが手っ取り早いんだよね
それで、やっと東京に帰れるんですよ
だから、裏金問題なんて面倒臭いから、どこの地方でも全国紙はやらないんです
こんな問題は逆に全国紙がやるべき話だろって僕なんかは思うんだけど
基本的に東京に戻りたい人たちだから、それが頭ん中にあるんでしょうね
実際人間関係ができると、情報を早く引き出すのは、そんなに苦労する話じゃない
関係ができると、確かに楽なんだよ
東京行きが決まったりすると、余計なことはしたくないと思うよね」
このような自分のポストを優先に考えている記者は、完全にサラリ−マンで、「市民の知る権利はどこだ?」と感じてしまいます
東京で仕事をしたいという気持ちはわからないでもないですが、更にAさんは驚くべきことを言いました
「裏金問題の後では、警察は、うちらには情報を流さないけど、読売には流すんですよ
特に読売がひどいんだけどさ
要するに、僕らのことを指して『あいつらひどいヤツらですね』と言いながら、警察に取り入っちゃうということはやってるよ
それは楽っていうより、悪いけど乞食みたいなことでしょ?
そんなことして恥ずかしくないのかということなんだけど、彼らはそういうことをやるんだよね
それは腹立たしいことです
記者クラブなんかでも、本部長が記者会見に出てこないと言うと『出て来い』と記者クラブとして要求しようとするんだけど、読売の記者が反対するんです
クラブの総意として要求したがらないとか、そういうことが起きているからね
記者クラブは、行政機関とか権力機関に対して『会見しろ』とか『説明しろ』と求める圧力団体として存在するんだったら、すごく意味があると思う
そこがそもそもの出発点だと思うんだけど、それがいつの間にか癒着の材料というか、コントロ−ルされる機関になっちゃっているから、今、すごく批判されているんだと思います
外から見てても、癒着してるのがいちばんわかりやすいのが、警察の記者クラブだろうなと
いちばん閉鎖的なんですよ
もちろん変えなきゃいけないんだと思うけど、僕らなんか、クラブの総意じゃないとできない部分でもあるから、僕らだけじゃ変えられないし
ただ、クラブがなくなると、そもそもの存在意義の部分で、まだ多少機能として残っているところがあるから、なくせばいいというのは、ちょっとまた違うのかなと思いますね」
やはり記者クラブをオ−プンにするべきだという考えが出てきます
でも、警察に立ち向かったAさんでさえ、自分たちから変えられないと言うのです
それは、警察の裏金について内部告発した人たちが『裏切り者』と呼ばれ、つらい想いをしているのを間近に見ているからでしょうか
「そこまで考えてないでしょうね
例えば、記者クラブを変えようという記者は、いっぱいいると思うんですけど、ひとりじゃなかなかできない
大きい記者クラブだと20社くらい加盟しているんですよね
そこで、1社のひとりがあ−だこ−だ言っても、それは通らないんですよ
『裏切り者』と言われるのがこわいとかって言うよりも、仕組みとしてすごく強固なものがあるから、よっぽど不祥事でも起きてくれない限りは、変わらないんです」
その言葉を聞いて、私は昔の銀行を思い出しました
内部で問題だと感じていながらも、自分たちからは、何も改善できない
結局不況に陥ってから、外圧による変化に身を任せた銀行の形です
そこで、「外から圧力を受けないと自分たちからは変えられないの?」という質問を投げかけてみました
「1回仕組みができて、動いている組織ってなかなか変わらないですよ
だから、僕なんか外圧があるんだったら、どんどんかけてほしいなって思います
自浄能力って限界があるんですよね
これは、どこの組織も同じだと思うんですけど・・・
ただね、僕らも人任せで申し訳ないけども、むしろ泉さんのような外から言ってくれる方がいると、マスコミを批判的に見る人たちが増えてくれると思うんですよ
そうすると、少しは変わってくるのかなと
そういうフリ−という仕事があって当然なんだけど、市民の側からもっとそういう人たちがどんどん出てきてもいいかなって思いますね
じゃなきゃ変わらないと思う」
Aさんはこう言いますが、今のメディアが、読者や視聴者の声を聞こうとしているとは、とても思えないのです
そのことをAさんにぶつけると、「聞く気はあるけど、現実は聞こえて来ない」という感じです
市民の目になって、警察との関係を壊し、真実を暴こうと全国各地を走り回るAさんの姿に、ジャ−ナリスト・スピリットを感じます
だからこそ、言い放しではなく、時には読者の声を本気で聞いてほしい
組織の中でもがきながら、必死に自分が正しいと思う方向へ進もうとするAさんを、私は心から尊敬し、これからも応援します
本文中には書ききれませんでしたが、興味深いお話を聞かせていただきましたので、ご紹介します
<通信社を活用するべき>
誰が書いても同じになるような記事は、通信社をどんどん使った方がいいと思うんですよ
それで、自社の記者は、空いた時間を使って、もっと違う部分を取材するとか、違う視点から取材をしてみればいいと思うんです
上の方なんかは、全部自社の記事ですっていうような意向があるんでしょう
通信社を頼ると、自分で取材をしないから足腰が弱るというような意見もあるんだよね
確かに、そういう面はなきにしもあらずと思うんだけれど、無駄なことを平気でやる風潮というのが、うちの社だけではなく全社的に残っているんですよ
こういうのは、会社の幹部がそういう風に思わない限りは変わらないですよね
例えば通信社にいくらか払って、同じように二重主取材しても、まだ会社的に余裕があるだろうと考えている
建て前を言うと、記者の足腰が弱るという人はいるかもしれないけど、はっきり言って無駄ですよね
この話は、いつもどこへ行っても出るんです
<有名大学を出てエリ−ト意識を持っている人だけではない>
地元の中でも地方に行くと、地方新聞社のブランドっていうのが高いんですよ
会社に入って、地元の地方に行くと、ちやほやしてくれるし、地元のエリ−トではあるんですけど、そこで勘違いしちゃう人がいっぱいいるんですよね
読者とかの距離が近いので、あんまりそういうことをやっちゃうと、総すかん食うし、バカにされる
そういうのが伝わると、どこかで『そんなに偉いもんじゃない』って気づくんですよ
そこで気づけば、それはそれでしあわせなことですよね
朝毎読の人たちは、地方と言っても2、30万人の街だと、なかなか接点がないから、変なエリ−ト意識持っちゃう人は多いですよね
そういう人は、記者同志もであんまり仲良くないですよ
『俺は偉い』とか『これから偉くなる』とかね
そういう人は東京へ行ってがんばってくださいっていう感じです(笑)
<最近は新卒ばかりじゃなく経験者の採用が増えた>
僕らの時は、新卒が多かったんですけど、最近では経験者の採用の割合を増やしています
会社が経験者を多くしたのは、新卒で採ると、最近うつ病がすごく多くて・・・
どうしてだかわかんないですけど、閉塞感とかあるのかなぁ
出社拒否になっちゃう人が多いんですよ
「あいつが?」ってヤツが、出社拒否になっちゃうこともあるんです
兆候が現れて、会社休んで、全然出て来れなくなったら、会社としても別のポストに就かせるんだけど、会社もそういう人ばかり抱えらんなくなってきている
だったら、ある程度計算できる経験者の方がいいだろうってことになったみたいですけどね
今他社でも多いみたいですよ
新聞社に限らないですよね
<文責/泉 あい>
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コメント
記者クラブ制度については賛否がありますが、この制度によってOJT(オンザジョブトレーニング)
いわゆる実務教育、現場教育というものがなされている日本のメディア状況があります。
記者クラブだけを見て、「真実が報道されていない」「読者を無視している」「警察との癒着があり、よくない」などと批判して、
論ずることは危険な行為だと思います。
なぜ、「記者クラブが生まれたのか」の歴史的背景を見直した上で、
既存の形を残しつつ改善していくシステムを構築を論議するほうが発展的だと思います。
新聞社事態、ネット環境により記者の仕事は減るどころか、増える一方だと聞きます。
お書きになっている報道スピードが早まっているからです。その背景にはテレビ・インターネットなどとのメディア対決があるようです。
既存メディアを非難したり、変えようとするよりも市民メディアからの日本メディア改革の道を模索して、
既存メディアをリードしていくことが私には重要課題に思います。
投稿: yumi | 2005年6月21日 (火) 12時43分
CommentBack From GripForum
日本人特有の「甘えの構造」の典型的な例を見た思いです。建設会社の談合のような、「悪いと思っていてもやってしまう」「もう罪悪感もない」状況なのでしょうね。
しかしその中でも自分から変わろうとしている人、会社があるって言うのはやっぱりうれしいですね。
投稿: 山田 竜司 | 2005年6月21日 (火) 16時28分
「逮捕ヌキ」という業界用語があると聞いたことがあります。「きょう逮捕へ」という記事を特ダネで書くこと。
証拠隠滅やら逃走やら自殺やら、リスクが大きいから捜査機関が最も嫌う新聞記事。それだけに情報の価値も高い。
全国紙は「この逮捕ヌキを何回以上とってこい、そうしたら東京の希望の部署に上げてやる」みたいな暗黙のプレッシャーがあるとかないとか。
背景にあるのはメディア間の競争の激化と、年功序列の崩壊、中途採用の増加などなど。
思うに逮捕ヌキというのは究極の「速報」です。しかも読者にとってはほとんど意味のない速報。
そもそも逮捕というのは、捜査機関が裁判所のokをもらって怪しい一般人を拘束する行為のこと。拘束して、白か黒か調べて、黒なら検察庁が裁判を起こすわけです。
わが国では、裁判は公開で行うことが義務付けられていますから、最初の法廷を傍聴すれば誰でも事件の概要、被害者・加害者の氏名などを知ることができる。
これを逆に言えば、裁判で明らかになることを、なぜ逮捕の時点で、警察の見立てに基づいて書く必要があるのか。しかも実名で。
結局、裁判が始まるより前に事件の全容を知りたい、裁判まで待てない、待っていると他社が書く、といったマスコミの事情なのかも知れない。大きな事件になれば読者も情報をほしがるから、逮捕前に競って捜査状況を書く。
「きょう逮捕へ」はそうした報道合戦のハイライトなのでしょう。
>逆に、今裏金の問題をやっているのって、
>全部地方紙なんです
>裏金問題なんて面倒臭いから、どこ
>の地方でも全国紙はやらないんです
>こんな問題は逆に全国紙がやるべき話だろ
>って僕なんかは思うんだけど
むしろ地方紙がやるべき問題だと、私は思います。しょせん全国紙は東京や大阪の新聞なんです。県民の税金の使い道に関するスキャンダルを全国紙に書かれるのは、地元紙にとって恥ずべきことでしょう。
>裏金問題の後では、警察は、うちらには情
>報を流さないけど、読売には流すんですよ
>特に読売がひどいんだけどさ
そういうのは当然予想されたリスクですから恨んでもしょうがない。地元紙というのは、そういう事態にならない限り、警察から優先的に情報をもらっているのは有名な話ですから。
>電話してツ−カ−で『これどうなってんの?』
>と聞いて、例えば『5時に逮捕状を取りに行く
>よ』と言ってくれた方が楽なんですよね
これなんか地元紙ならではのズブズブ感です。何もなければ警察官が「よそ者」の全国紙記者にそこまでサービスすることは考えられない。警察批判キャンペーンを始めるなら、そういう今までの様々な優遇措置を他社にとられるのは、覚悟の上だったはず。
元新聞記者が、裁判所に「判決文くれ」と言ったら「記者クラブだけ」と断られて激怒することがよくあります。特権というのは剥奪されてはじめて分かる「ありがたみ」と「異様さ」を備えているものです。今、特権を享受している連中が憎たらしいのは分かりますが、彼らを憎む前に、そうしたおかしな特権そのものを憎むべきではないでしょうか。
もちろん、警察の裏金問題を追及したことは、立派なことです。全国紙がどうしようがいいじゃないですか。
投稿: 山川草一郎 | 2005年6月22日 (水) 01時28分
CommentBack From GripForum
山田さんのような若い世代の目に、今回のテ−マはどう映るのでしょうか
大変興味があります
記者クラブの問題に注目してみると、新聞社という組織やメディア全体への問題と絡んでいるのはもちろんですが、社会の仕組みともつながっているような気がします
これから社会へ飛び出そうとしている若い世代の方たちは、そのことについてどう思うのでしょう
何を問題だと感じているのか
解決方法は何なのか
不況の中で就職活動をしながら、世界で起こっている戦争を横目に見ている彼らの考えを知りたいです
投稿: 泉あい | 2005年6月22日 (水) 10時54分
>もちろんね、早いに越したことはないけど、ただヨコの発表文をタテにして、流すぐらいだったら、もうちょっとちゃんと取材して、厚みをつけた記事を書く方が、僕は大事だと思うんですけどね
こんな方が書く記事だったら
毎朝毎夕読みたい、正直。
>会社が経験者を多くしたのは、新卒で採ると、最近うつ病がすごく多くて・・・
なんだか、直感的に一番ぞっとしたフレーズかもしれません。
**
直接FORUMにコメントできず残念です
IDとパス、1度通ってからは全部OUTです。
IDひらがなだからかな?
週末旅立つので、週明けにまた!
投稿: ぼこ。 | 2005年6月24日 (金) 20時31分
ぽこさんへ
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申し訳ありませんが、もう一度これらを確認してログインしてみてもらえませんか
投稿: ぁぃ | 2005年6月27日 (月) 19時44分