中国人の本音って?〜報道ステ−ションが伝えたいこととは
今日はアポイント取りに奔走した一日でした
なかなかうまく行かず取材記は書けないので、今日は何を書こうかと迷いながら、一応テレビは「報道ステ−ション」をつけていました
冒頭は、韓国の日本大使館前で起こった警察と反日デモ隊のもみあいが放送され、その迫力はちょっと泣きそうになるほどこわいものでした
だけど、こんな緊迫した報道を忘れそうになってしまうほど、ぞっとする報道がその直後に放送されたのです
CM前、チャットで中国人の本音を聞くとテロップが表示されたので、私はもうテレビに釘付けです
CMが明けると、チャット内に潜入した報道ステ−ションの記者は、その身分を明かした上で会話をはじめました
案の定、インタ−ネット上ではありがちな激高した言葉でそのチャットの報道は始まり、そしてそのまま終了しちゃったんです
私は、報道ステ−ションの記者が、いろいろな考えを持った中国人ともっとじっくりと語り合い、探り出す本音を待っていたのに・・・
「え?終わり?終っちゃったの?」とひとり暮らしの部屋でつぶやかずにはいられませんでした
インタ−ネットを知っている人なら、「日本人を殺せ」とか「反日デモに参加しよう」という激高した言葉が日常的に飛び交うことくらい理解できるでしょう
そして、そのような発言をしたからと言って、それが中国人の本音であるとは考えにくいと思います
でも、ネットを知らない人には、あれが中国人の本音だとテレビが言ってしまうと、きっと信じ込んでしまうと思うのです
そして、やっぱりネットってこわい世界なんだって勘違いさせてしまうのではないでしょうか
確かにネットで反日運動を呼びかける書き込みが多数出ているようですが、それだけが中国人の本音ではないはずです
私が期待していたのは、デモを呼びかけている人自身が、個人に戻った時どう考えているのかを時間をかけて聞き出してくれること
そして、デモを呼びかけている人に議論を持ちかけようとする人の声をもっとひろうことだったのです
中国では、ネット上で激しい対日批判が繰り広げられていると過激な面を報道する方が、きっと視聴率が高いのでしょうね
私がこわいと感じるのは、とても過敏なこの時に、テレビ朝日という日本の大きな報道機関が、中国人の本音としてネット上の過激な発言を報道してしまったことです
今マスメディアは、最も慎重に報道活動するべきだと、ちっちゃいHPを運営している私でさえ、できる限り中立な立場でいるように心がけています
報道ステ−ションが放送した「中国人の本音」と称する発言は、日本人の一部もネット上でやっていることです
例えば、2ちゃんねるに見られる無記名の書き込み
その一部の人の書き込みの中で特に激しい言葉をひろって「これが日本人の本音です」と中国の報道機関が報道したら、どんな気がしますか?
今夜の報道ステ−ションは、古舘さんの激越な口調で語る実況を思い浮かべずにはいられませんでした
激しいものはインパクトがあるけど、伝えなければならないことは、本来何なの?
視聴率重視の報道機関を作り上げたのは、私たち視聴者自身かもしれないけどさ・・・
視聴率を気にせずに自分自身が知りたいと思うことを取材できることをハッピ−だと感じつつ、こんなことを書いちまって、次回の取材へ自らプレッシャ−をかけちゃったと身を引き締めています
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
あいさん、こんにちは∈^0^∋
報道はどうしても、興味の高い方向に誘導ではないですが、引き込む傾向がありますね。視聴者に判断をゆだねるのであれば、必ずもう一方の見方も報道する必要性があると思います。
今のところ、日本は大人の対応?をしているように思えますが、余りこれが長引くとこじれてどうしようもなくなりますね。学生たちも、反日行動をすることによって、日本企業に勤めている中国人の対応とかまで、考えてほしいと思います。経済はつながっているのですから。
インターネットが見られる環境であれば、中国の学生だって冷静に各国の中国の反日でもについての様々な報道が確認できるはずなのに。
くまさんでした。ではでは(^.^)/~~~
投稿: くまさん | 2005年4月16日 (土) 11時57分
中国のやってることも、日本のやってることも、わからないことがいっぱいあります
中国とイギリス
中国とロシア
日本の靖国
中国の教育
日本の教育
何かの資料を読む度に「人間ってちっちぇ」って感じます
投稿: ぁぃ | 2005年4月17日 (日) 03時02分