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2005年4月22日 (金)

中国人に問う「あなたは反日ですか?」 【取材記4回目】 

4月21日取材

先ずは、中国の方とじっくりお話ができたことに感謝します

今日の【覚書】の中で答えてくださっている方は、中国人として生まれ育ちながら、日本人と結婚し帰化していらっしゃいます
自分自身が日本人となって今後の人生を歩むことを選択したのです
これからも日本で生きていかなければならない彼女の答えには、日本人に対する配慮が感じられます
同じ職場の方は、彼女が私のインタビュ−を受けたことをご存知なので、彼女は、自分が話したことを職場の方がご覧になるだろうと想定して答えているという気がしました

彼女を紹介してくださった日本人の言葉です
「日本には、多くの中国人がいます、韓国人がいます
彼らは、この日本で学び、暮らしています
彼らは日本人と仲良くやって行きたいと考えている人たちばかりなので、どうか彼らの暮らしが脅かされるような煽る記事は書かないでください」
と話す表情から、中国の方を取り巻く方々は、激しい言葉だけを取り上げるマスコミの報道を恐れていると感じました

「私は、何かを煽るようなことを書くつもりは全くなくて、彼女の本音を書きたいんです」
と答えたましたが、彼女が本当の気持ちを話してくれたかどうか、正直わかりません
インタビュ−中、彼女が考え込み、言葉を選ぶ表情を見る度に、中国人というアイデンティティを持ちながら、日本人として生きていくことの重みを感じました

お2人の方にインタビュ−しましたが、もうひとり、「反日デモは理解できる。中国人は今までよく我慢していた」と語る留学生へのインタビュ−は、明日掲載します

    【 覚書 】

  • 上海出身 女性 44歳 OL
    1990年から日本へ留学
    留学中に日本人の男性と恋に落ちて結婚し、帰化
    2児の母

    Q.同じ中国でも場所によって日本に対する考え方が違うの?
    A.南京は戦争中にいろいろあったみたいで、感情的にあるかもしれない。
    南京は上海からは列車で3時間くらいで、私も行ったことがあります。

    Q.南京では、今でも反日感情を持っている人は多い?
    A.いると思う。
    私は、15年間日本にいるから10数年前の話になるけど、日本人の方を連れて南京の歴史館へ見学に行ったことがある。
    その時泣いている日本人もいたが、私はあなたは悪いことはしていないと考えていたし、南京の人々も、日本人の観光客がいっぱいいるが、日本人が悪いと言う人は聞いたことがない。
    ただ、南京出身の日本の留学生は、すごく少ない。
    私の知っている日本語学校では、毎年ひとりかふたりしかいないくて、今は全くいない。
    南京の人で日本に留学するのは、今でも勇気が要るんじゃないかと思う。
    周りの人から何か言われるかもしれないし、おじいさんに反対されるかもしれない。
    日本人に対して悪いとは思っていないが、しこりは確かにある。

    Q.上海での反日感情はどうですか?
    A.上海の人はかなり堅実で、日本の経済は発展してるし、日本の観光客もたくさん来てるし、日本の企業もかなり入って来ているので、日本に対する悪いイメ−ジは持っていないと思う。

    Q.ご両親はどちらのご出身?何か日本について聞いている?
    A.両親は浙江省出身。魯迅の出身地で、紹興酒が有名。
    父から田舎の部屋が日本人焼かれたと聞いているが、それほど深いものではないし、具体的に聞いたことはない。

    Q.学校では日本についてどう習った?教科書については?
    A.もちろん南京大虐殺のことは書かれていたが、そんなに詳しく書かれていたわけではない。
    教科書には日本が中国を侵略したと書かれているが、日本の悪い面を特に強調しているものではなく、イギリスやロシアと同じように書かれていた。
    今の新しい教科書に何と書かれているかわからないけど、日本のことをそんなにひどく書かれていないと思う。

    Q.では、あなたもあなたの周辺の方も日本に対する悪いイメ−ジはないの?
    A.私の住んでいた上海では、日本のことを悪く言う人はいなかった。
    前に住んでいたマンションの同じ住民の人も日本に留学して、今も日本にいらっしゃるし、悪いメ−ジは全くない。

    Q.日本に来ようと思ったのはなぜ?
    A.元々、中国では労働組合で仕事をしていて、日本の自治労(全日本自治体労働組合)と交流があり、「あなたはまだ若いし、日本語をもっと勉強したらいい」と勧められた。

    Q.英語じゃなくて日本語を?
    A.特別な理由はないが、中国の基本教育では英語が多く、英語ができる人はたくさんいるが、日本語ができる人は少ない。
    日本語ができる人材が少ないので、日本語を勉強した方が役に立つと思った。
    アメリカ、イギリス、オ−ストラリア、ニュ−ジ−ランドにも留学する人は多いが、日本はいちばん近いので前から留学生する人は多かった。
    私が留学する前の88年頃は、日本に留学するのがブ−ムのように多かったが、今は大分落ち着いて、日本に親戚や友達がいて呼ばれる学生が多い。

    Q.最初に来たのは東京?
    A.福岡。1990年29歳の時に来て、それから5年間福岡にいた。

    Q.はじめての日本(福岡)の印象は?
    A.中国にいる時の日本のイメ−ジは、映画の中の時代劇。
    それしか見てなかったから。(笑)
    あとは、テレビのニュ−スで見て、東京の建物はきれいだし、近代化が進んでいるなと思っていた。
    でも、福岡の空港に着いたら、「こんなに地味だったかなぁ。これは日本なのかなぁ。中国と変わらないなぁ。」と外国に来たって気がしなかった。
    高層ビルばかりが建っているイメ−ジだったが、普通の高くない建物が多かった。
    でも、清潔できれいで静かだと思った。
    上海は人が多くてすごくにぎやかだが、福岡では、街をいっぱい人が歩いているのは天神くらいだっただから。

    Q.福岡弁に戸惑わなかった?
    A.日本語を勉強しはじめたばかりの時で、日本語学校の先生は標準語を話してくれた。
    でも博多弁を聞いてもわかるようになった。
    「何しよっと〜」とか多い。(笑)

    Q.日本の食べものはどう?
    A.はじめ、日本語学校の先生がお寿司屋さんに連れて行ってくれて、「こんな生もの食べれるかしら」と思った。
    お寿司屋さんなのに、「何が食べたいの?」って聞かれたら「天ぷら!!」と答えていた。(笑)
    今は大丈夫、好きでも嫌いでもなく、あってもなくていい。

    Q.すぐに日本人と話せた?学校で中国の人とばかり話してたの?
    A.学校のクラスの中では、中国人は中国人でかたまっちゃうけど、先生とはよく話した。
    私は、午前中、学校の事務所を手伝っていたけど、最初は日本語がぜんぜんわからなくて、「名簿を取ってください」と言われても「名簿って何だっけ?」って感じだったけど、だんだん覚えてきた。

    Q.心細かったでしょ?
    A.1週間も経たないうちに中国へ帰りたいと思った。
    友達と一緒に新しいアパ−トに引っ越したら、学校からアパ−トに帰るのに何時間もかかった。
    何度も学校とアパ−トの間を往復して、夜になっちゃって泣きそうになった。
    場所がわからないから、建物を見たけど、みんな同じ建物に見えちゃう。
    日本語がわからないから聞けなかった。

    Q.ひどいこと言う日本人はいなかった?
    A.そんなにいなかった気がするけど・・・(考えて)印象に残っているようなことはなかったけど・・・(更に考えて)福岡の人はみんな優しかった。
    よく東京の人は冷たい、九州の人は優しいって言うけど、今考えると本当にそんな気がする。
    福岡の人は優しいと思う。
    主人(日本人)に知り合ったのも福岡で、福岡に転勤で来ていた主人と知り合って結婚して、1995年に主人と東京に来た。

    Q.日本人であるご主人との結婚にご家族は反対しなかった?
    全く反対されなかった。
    主人を上海に連れて行ってうちの親に会ってもらったら、「見た感じ誠実でいいじゃないか」と賛成してくれた。

    Q.日本に住んでいて不便なことは?いいところは?
    A.もちろん最初は言葉が通じなくていろいろな不便はあったけど、今は地下鉄とかJRとか時間が正しく動くし、すごく発達してるし、便利だと思う。
    中国に帰ったら不便に感じた。

    Q.上海の電車は遅れるの?
    A.たまに友達のところに行く時に電車に乗るけど、そんなに遅れることはない。
    しかし、バスは日本だと時刻表があって、時間が全部書いてあるけど、上海にはそんなのない。
    混んでるからとかじゃなくて、時間の感覚がないんだと思う。
    だから、バス停に行ってずっと待ってなきゃならない。
    もちろん、どんどん来るけど、渋滞になると30分くらい待つこともあるので、バスは当てにならない。

    Q.私が日本人だからと遠慮しないで、日本人に対する悪いイメ−ジも正直に話して
    A.悪いイメ−ジですか?悪いイメ−ジですね?悪いイメ−ジ・・・(一瞬考えて)中国だと少しつきあえば、相手の人のことがわかってくる。
    本音でも何でも遠慮なくしゃべっちゃうけど、日本人は遠慮する。
    しゃべってもいい相手かどうか、自分のことをあまりしゃべりたくない人なのかわからない。
    挨拶くらいはするけど、親しい友達になるのが難しい。
    こどもの友達のお母さんとかもそうだけど、こどものことを悩んでいても話せる友達ができない。
    相手を探すのが、難しい。
    例えば、上海にいるなら自分の親と何でも話すけど、こっちにいるから主人の親とどうつきあったらいいのかわからないので相談したい。
    中国では、気をつかわないで相手に言うし、親も自分のこどものように扱っていると思う。
    私は大雑把で、「いつでも来て」という感じだけど、相手が遠慮する。
    一例としてうちの姑のことをあげたけど、見ていると普通の日本人はみんなそうだと思う。
    隣の老夫婦にも、「何かあったら言ってください、手助けしますから。」と言った。
    老人だけで住んでるから、もし病気など何かあったら、遠くに住んでる自分の娘さんよりも近所の人に助けてもらった方がいいんじゃないかなと思うけど、何か遠慮している。
    こっちから考えたら遠慮しなくていいのにと思うけど、日本の習慣なのか、他の人に迷惑かけたくないというのは良いことだけど、私のことを信頼してないのかなと思っちゃう。
    ここから先は踏み込んではいけないという加減がわからないので、一歩下がっちゃう。
    楽しく気楽にした方がいいと思う。
    遠慮する必要はないのに・・・。

    Q.「反日についての取材をさせてください」と言うと、先ずは日本の方に「そっとしておいてください」と断られてしまうが、中国の方は日本について話したくないの?
    A.さっき言ったように、日本人って遠慮するところがある。
    直接言っていいものかどうかと遠慮して、私は直接判断できないという面がある。
    例えば、侵略のことも日本人と話していいのかわからない。
    中国は侵略だと思ってて、日本では侵略だと思ってない。
    そのことについて話したくても、どこまで話していいのかわからない。

    Q.実際に日本人と議論したことはある?
    A.侵略の話はしてないけど、中国残留孤児のことを話したことがある。
    昔の戦争で、お医者さんのお父さんが家族と一緒に中国へ行って、こどもが重い病気になって中国のお医者さんに診てもらったので、中国人に感謝していると話していた。
    相手の人も、中国について悪く言わないけど「戦争ってよくない」「そうですね」「中国と日本は仲良くしないとだめですね」という話はした。

    Q.前向きなお話が多いんですね。「過去に日本がこんなことをした」「いや、してない」と議論したことは?
    A.他の人とそこまで議論したことはないけど、実はうちの主人とは・・・本人は威張ってましたけど。(笑)
    例えば、「中国の本に昔の戦争のことが書いてあるけど、明の時代には中国だって船に乗って日本を侵略しようと計画を立てた」と主人が話した。
    「そんなの知らないよ」って私はかなり反発した。
    主人は、もちろん日本人だから、「お互いそういうことがあった」と言うけど、私は「歴史の中でそんなことがあったなんて聞いたことがない」と言う。
    でも、今回の反日デモで卵を投げたりしているのを見て、良くないと思う。

    Q.反日デモで物を投げている人はどんな人だと思う?
    A.実家に「日本でニュ−ス見てると上海でデモしてるけど、どうですか?」と電話しても、「そんなことテレビでやってないし、静かですよ」と親は言う。
    「いや、領事館の中に物を投げたり、暴力を振るっている人もいますよ」と言っても、中国では全然報道されていないので、普通の人は知らない。
    私が思うのは、今、日本の管理局は厳しい。
    中国の留学生が入国管理局から認定されて、それから領事館に面接に行く人がいるが、時々拒否される。
    留学生はもう1年間の授業料を払っているし、入国管理局は認定しているのに面接をする。
    日本語はこれから勉強するのでわからないし、緊張もするのでうまく話せないと拒否されて、怒っていると思う。

    Q.うまく話せないというだけで面接で落とされるの?
    A.留学生の方はそう思い込んでいるでしょう。
    本当は、領事館の人がどう判断するのかよくわからないけど、拒否された人が上海にはたくさんいる。
    時には、偽造した書類を見つけることもあるかもしれないけれど、本人としては怒りがある。
    だから、普段はできないからデモの中で発散する人もいるかもしれない。

    Q.そんなに面接で拒否される人は多いの?
    A.上海では多いと思う。
    日本へ留学に来る人は多いと思う。

    Q.留学を拒否された人以外で物を投げたりするのはどんな人?
    A.例えば、会社の中で日本人と喧嘩したりとか、大使館でひどい目にあったとかという人だと思う。
    普通の学校を出て、普通の家庭を出て、普通の教育を受けた人は、あんな怒りはないと思う。
    あんなに物を投げるまで行かないと思う。

    Q.上海には、テレビで見るような物を投げている人ばかりじゃないと思う?
    A.たまに上海へ出張に行ったり、上海の実家へ帰ったりした時に日本人と会うと「上海はすごく住みやすいので、日本に帰りたくない」と言う人もいる。
    上海は、昔から国際的な街なので、考え方はかなり開放的。
    物を投げたりとかする人は、他の国から見てイメ−ジが良くない。
    ある一部の人がそういうことをすると、日本で報道されてイメ−ジが悪くなる。
    中国にも日本にも、両方の国にああいう人はいると思う。
    例えば、よく日本で中国人が犯罪を犯すことを報道していて、入国管理局もかなり厳しくなったけど、日本には真面目に勉強している留学生がたくさんいるから悲しい。
    ひとりの人がやったことなのに、アルバイトに行っても「中国人だからいらない」と言われる人もいる。

    Q.そういうニュ−スを見ただけで、中国人全てがこわいと思っちゃう日本人もいる?
    A.そうですね・・・。こっちから見ても「なんでそこまでするか」と腹が立つようなひどいことをする中国人もいて、それは悪い。
    悪いと思うけど、日本人にもひどい犯罪をする人はいる。
    どこの国にも犯罪を犯す人はいるし、いい人だっている。
    特別に悪い犯罪者がマスコミに出てくると、みんな悪いイメ−ジになっちゃう。

    Q.話は変わるが、日本はどうすれば謝罪したと言える?
    A.村山首相が謝罪したと聞いてるけど・・・。
    私は、自分の国の考え方かもしれないけど、何度も何度も謝罪する必要はないと思うけど、何かあったら中国では反発が出てくる。
    今回は教科書の問題で反発が出てきたが、侵略のことを謝罪するのではなくて、教科書の問題に対しては、こういう考え方とかどう認識してるかとか、日本の歴史だから日本の教育者が書く権利があると思う。
    しかし、中国がどういう風に反発するか・・・。
    私も教科書にどう書かれているのか見たことはないが、教科書の問題をお互いどういう風に認識しているかというだけで、謝る必要はないと思う。
    中国は、日本人が認識しているかどうかを見ている。
    教科書には『侵略』ではなく『戦争』と、お互いの意見が違っている。
    私は、今は仲良くしているという事実を書けばいいと思う。
    中国はおそらく、日本がまだ認めてないと認識しているので、許さないのかなという気がする。
    私は、昔そういうことをしたのは、恥ずかしいことではないと思う。
    戦争は個人的にすることじゃなくて、上からの指示でやったことなので、ひとりひとりのことじゃない。
    そういう歴史はあるけど、今は日本は平和にやってるし、戦争はしないし、アジアの国をいろいろ応援している。
    中国にも経済的にもいろいろいっぱい支援してるから、そういう事実を知った方がいいと思う。

    Q.中国のお年寄りの中には、日本が侵略したことをきちんと認めないと、また侵略されるんじゃないかと不安になる人もいるのでは?
    一度殴られると、また殴られるんじゃないかしらって思わない?
    A.今の若い人は、そこまで考えてないと思う。
    またもう1回戦争が起こるなんてことはないと思うし・・・。
    お年寄りの人がどう考えているかわからないけど、そんなことは思ってないと思うけど・・・。
    中国の人は、かなり日本の優しさを認めていると思う。
    デモの報道を見てもわかるでしょ?ほとんど若い人ばっかり。年寄りの人はデモには出てない。
    中国の人は、割と心が広い。
    過去のことは過去のこと、今は今だから、過去のことを何回も言うことはないと思う。
    ただ、若い者は、日本のことを書いているような今の教科書で勉強して、今の日本とギャップがあると思う。
    特に北京は、ほとんど地方から出てきている大学生が多く、「自分の国がいちばん」だと愛国心を持っている。

    Q.あなた自身は、南京大虐殺を行ったような日本人と今の日本人とのギャップを感じる?
    A.私が見ている限り、日本人は優しいし、田舎から街まで全て教育が行われてる。
    本当かどうかわからないけど、教育を受けたので、昔に侵略したと思ってる。
    だけど、今の日本人は昔の人と違うので、責める必要はないと思う。

    Q.上海に戻った時に、日本について書かれた教科書で学んだ若い世代の人へ、今の日本人とのギャップを話せる?
    A.言えない感じではないと思う。
    大学生や高校生の甥っ子がいるけど、日本のイメ−ジは悪いと思ってないし、そういう戦争の時代に生きた人もそんな悪いイメ−ジはないと思う。

    Q.日本人に対して悪いイメ−ジはなくても、教科書に書かれていることは信じる?
    A.信じると思う。
    昔はそうだったんだとおそらく信じると思う。
    私もそういうことをしたんだと信じていたので、今の若い人も信じていると思う。

    Q.日本人は世界の中で嫌われてる?
    A.日本人と中国人が一緒に働くと、日本人が損してると聞いたことがある。
    日本人の考え方は固いので、うまくやれないことがある。
    日本人は真面目すぎる・・・。
    (深く考えて)よく「日本人ってばかだね」っていう話は聞いたことがある。
    (更に深く考えて)何て言えばいいのか難しいな。
    例えば、仕事は真面目なんだけど、効率が悪い。
    残業しても意味ないのに、ダラダラしてたり・・・。
    「日本人と仕事するとすごく疲れる」ともよく聞く。
    中国人と日本人では、元々の考え方が違うと思うけど、すごく言いにくい。
    そういう風に質問されると、確かに日本人が嫌いな人もたくさんいると思うけど、私自身は日本人が好きなので、聞かれてもすごく難しい。
    今までずっと日本人に手伝ってもらってるし、ひどいことをされたことはないけど、友達は「真面目過ぎる」と言うこともある。
    私は特に悪いイメ−ジはないけど、ダラダラしているイメ−ジはある。(笑)
    主人は、休みの日にダラダラしてる。
    中国人は、人と会って元気にしたいのに、日本人はそこまでエネルギ−がない。(笑)
    雑誌で見たけど、日本のだんなさんは早く家に帰ってくると仕事ができない、遅く帰ってくると仕事ができると近所の奥さんに見られるって。(笑)
    そういうイメ−ジある。

    Q.中国と日本、それぞれの国に望むことはある?
    A.日本人は、中国の経済に大きな役割があるので、中国もそういう日本の良い面を見るべき。
    ごちゃごちゃするより、経済が伸びた方がいいと思う。
    うちのこどもにも「どっちを応援するの?」とよく聞かれる。
    例えば、バレ−ボ−ルなどのスポ−ツを見ている時「ママは中国と日本のどちらを応援するの?」と聞かれるので、「ママは中国を応援するよ」と正直に答える。
    こどもは日本を応援している(笑)
    中国と日本以外の国が試合してると、中国を応援する。こどもはすごく面白い。
    私は、日本に帰化しても中国を応援するけど、今回のデモで卵を投げたり、暴力を振るうのは止めて欲しい。
    中国人としては、なぜそこまでする必要があるかと恥ずかしく思う。

    Q.お子さんはいじめられてない?
    A.それはない。
    近所の人にも言われたことはない。
    近所の人とは仲良く付き合っているので、中国人だからと言って何かされるということはない。

    Q.お子さんは中国語も日本語もペラペラ?
    中国語はぜんぜん話せないので、今中国語講座に通ってる。
    少しでもしゃべれたらいいと思うけど、親の言うことは聞かないので、学校に通わせてる。(笑)

 * たどたどしい表現もできるだけ忠実にお伝えしたいので、そのままにしている箇所があります。ご了承ください。

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コメント

あいさん、こんにちは∈^0^∋
取材大変でしたね。人と人との交流があれば、問題は起きにくいのですが、
どうも、今回の反日行動については、扇動者がいるように感じます。
 中国政府の対応も何か変。
くまさんでした。ではでは(^.^)/~~~

投稿: くまさん | 2005年4月23日 (土) 14時24分

はじめまして、ブログの海を漂流してたら「すごい島」にたどり着いたという感じです。
日中の問題はいくらマスコミの報道を読んでも犬が自分のシッポと気づかぬままおいかけっこしてるようなんですが、ここにこそ問題を解くひとつのヒントが見えた気がします。(ほめているんですw)質問もいいとこ突いていますし、取材に対する熱意が伝わってきます。
これからも、お身体大切にしつつがんばってください。ちょくちょくお伺いします。よろしくです。

投稿: makyabery | 2005年4月23日 (土) 14時34分

あいさん、取材ご苦労様です。
今回のことは
良好な人間関係を築いて生活していた
日本人、中国人どちらにも
悪影響しか与えていないんですね。

次回、期待しています。
「中国人は今までよく我慢していた」
衝撃的な前ふりですから。

投稿: Hagi | 2005年4月23日 (土) 14時34分

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