それぞれの興味を探る 【取材記2日目】
今日は、私の数少ない人脈を引っ張り出して、普段からジャ−ナリズムに深く係わっていらっしゃる方たちに質問してみました
一日で聞いて回るのは無理なので、今日は電話で聞いた覚書になります(お会いできた方も数人いらっしゃいます)
昨日の街行く人の声と比較すると、仕事に密着した内容のお答えが多いようでした
そして、プライベ−トでは、「日本ビジュアル・ジャーナリスト協会(JVJA) 」(JAPAN VISUAL JOURNALIST ASSOCIATION)主催のシンポジウムに行ってきました
すごく刺激的で、興味深く、おなかがよじれるくらいおかしかったり、背筋が伸びて、どきどきしちゃったり
そんなシンポジウムでした
その中で、元NHKの記者さんが特権ということについておっしゃいました
その方は、現場にいらっしゃった時、水俣病について取材をなさっていたのですが、被害者の方たちが窒素の役員に会いたいと主張しても、なかなか会わせてもらえない
でも、NHKの名刺を差し出すと、どんな相手でも大抵は会ってくれる
被害者という当事者が踏み込めないところにまで、NHKの記者ならば入れるという特権を持っているのだと彼は思い、被害者が知りたいと思っている情報を知らしめるために、この特権を使い果たそうと取材を重ねたそうです
私には、何のバックもありませんが、「フリ−でジャ−ナリストをやっています」とお願いすると、「ぇぇぇ、こんな人がぁ??」と思えるような方でも、お会いしていただくことができます
それも、小さな特権かもしれません
「単純に好奇心で」と言ったって、話は聞かせてはもらえませんから、「OLをやっている時ではこの人との出会いはなかった」と、出会う喜びを噛み締めながら、発表する場を持てるしあわせ、読んでいただけることのしあわせを日々感じています
読んでくれる人がいれば、人は心を開いて語ってくれるのです
それは、同時にものすごい責任でもあるわけで、昨日から、ひとりひとりの方に質問を投げかけながら、『私にこんな取材ができるのだろうか』と自問していました
私には、振りかざすほどの特権はありませんが、大きな会社や立派な肩書きからではなく、読者から特権を与えられていると気づきました
今はまだ、力や知識がなくて、取り組めないテ−マだらけですが、ひとりひとりが語ってくださったことを無駄にはできないと思っています
「改めて当たり前のことを言っているわね、おばかちゃん」と思われるでしょうが、初対面の人や偉い人や有名な方が、唐突な私の質問に真剣に答えてくださるのがとてもうれしいのです
「知らない人はこわい人」と思っていたけど、語りかけてみると、世の中の人はみんな優しいですね
明日は、生活の香りがぷんぷんしてきそうな人にインタビュ−してみます
商店街のおじちゃん・おばちゃんや、昔で言うなら団地妻、今風だとマダム(セレブではない)の声を拾います
- ジャ−ナリズムに深く関わっている人に聞いてみました
質問:「あなたの好きなマスメディア、好きなジャ−ナリストがあなたの知りたいことについて調べてくれるとしたら、何について調べて欲しいですか?」
【 今日の覚書 】
新聞社勤務 30代 ♀
犬を飼っているのでペット情報。
ドッグカフェがどこにあるのか、ものすごく細かい情報が欲しい。
新聞社勤務 26歳 ♂
今ブログを3、4個立ち上げているので、日記以外にもビジネスとしてどうやって使っていこうかなと思っている。
ビジネス以外にも本音を書いたりしているので、ブログの有効な使い方を知りたい。
インタ−ネット情報発信 ♂
地域の活性化に興味がある。
都市を元気にしたい。働く人を応援したい。
経営者やその予備軍を応援する仕組みに関心がある。
既存のもので言うと商工会議所、事業協同組合やNPOについて。
新聞社勤務 20代 ♀
厚生労働省が、支援費制度から障害者自立支援法に変えようとしているが、ユ−ザ−の声をどれくらい聞き入れられるのか。
障害者団体の声はよく聞いているようだが、もちろんそれも大事だけど、仕事をしている障害者は団体に所属している暇がない。
仕事をしていない障害者だけの話を聞いて、自立支援法という名前を立てて作っていこうというのはどんなもんかね。
当初は、2005年4月制定予定だったが、団体が反対するような法案ばかりでのびのびになっていて、もしかしたら強行突破で、できちゃうかもというむちゃくちゃなことやってるなぁとはた目に思う。
介護保険についても、メリット・デメリットの解説がされていない。メリットのことばかり言っている。
介護に関しては、マスコミも取り上げにくし、勉強もしていないので、記事を読むと「この人わかってない」と思ってしまう。
そこが今いちばん直面しているところ。
通信社勤務 46歳 ♂
知りたいと思うことがあったら、自分で調べたいので、誰かにお願いすることはないと思う。
写真家 50代 ♂
いかに収入を増やすか。
収入がもっと安定すれば、自分がやりたい仕事にエネルギ−を注ぐことができる。
いろいろな環境の難しさがある中で、どう生き延びて、どう収入を増やして、どう自分のやりたい仕事をするか。
フォト・ジャ−ナリスト 42歳 ♂
地球環境について調べてほしい。
地球環境がおかしくなると、戦争や紛争の元になると思う。
戦争のことを見るのも必要だと思うけど、その原因になるものを見て行きたいと思っている。
環境汚染の原因と現状を調べて欲しい。
小千谷役場職員 51歳 ♂
被災地が将来的にどうなるのか、職員としても住民としても興味がある。
人生設計がわからなくなってきたので、すごく今考えている。
例えば、私たちの退職金ってどうなるのだろう。
今までは全く考えたことなかったことだが、考えるようになった。
現実に、この3月に退職する人は、地震前よりは良くないみたい。
手当も少なくなってきている。
テレビ局勤務 33歳 ♂
ハンセン病に関する検証会議の最終報告が出たが、それをメディアや厚生労働省がどう受け止めていくのかを田原総一朗さんのようなメジャ−な人にやってもらいたい。
ハンセン病を自分の問題として考えてほしい。
国が悪いとかじゃなく、国民が隔離に加担し、未だにふるさとに帰れないひとがたくさんいる。
そのことを自分のこととして考えてもらうためにメジャ−な人にやってほしい。
フォトグラファ− 50歳 ♂
ハイチ共和国のことが気になる。
(仕事でドミニカへ行ってハイチにも寄り、先週帰ってきたばかり。)
どうしてアリスティッド政権は失敗したか。
発展途上国のひとつの形で、民主的選挙で選ばれても、独裁的な風潮があると倒されてしまう。
低所得者数は圧倒的に多いので、選挙で大多数を得て当選したとしても、どこまでできるのか、どこまでやっていいのか。
新聞社勤務 57歳 ♂
安くてうまいものが食べられる店。肉!
おしいバ−ボンが飲める店。
山古志村住民 39歳 ♂
「山古志」という文字がいっぱいメディアに出ているが、それにどういう効果があって、どれくらいの影響力があるのか。
フォト・ジャーナリスト 48歳 ♂
日本国内のことなら自分で調べる。
海外なら、そこに通じている人にお願いしたい。
女性しか入れないところ、例えば出産の現場にカメラを持って入るのは難しいし、イスラムやなんかでも女性しかは入れないところがある。
だからこれから女性のジャ−ナリストがどんどん増えてくると思う。
フォト・ジャーナリスト 50代 ♀
イラクの現状(ファル−ジャ)。
アフガンの現状。
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コメント
この間、弁護士の先生方と飲む機会がありその時の話で今のライブドワとフジの問題(日本放送の新株の差止め請求)の話になり、弁護士の見解、満場一致にこれはライブドワの言っていることが正しいでしょう。間違った事は何一つない。
ただし、
判決はどう転ぶかは判らない。
何故ですかと聞くと、ライブドワが勝つと裁判長は裁判官をこのまま続けていくでしょう。でも、フジテレビに軍配をあげる場合、裁判官を辞め多分、弁護士なるつもりです。それも大きな事務所に。その後はフジ、日本テレビのバックヤードの元に幅広い弁護士活動、前途洋々、勿論,独立も可能。大きな弁護士事務所も引き手あまた。だそうです。また、このような話がネットなどで頻繁に騒がれると、裁判官もフジに軍配上げにくくなるなとも言っておられました。
この度の裁判の判決よりも私はその後の裁判官がどうなったかが知りたい。何かマスコミ全体で操作しながらライブドワを囲み大きな圧力でねじ伏せようとしているように感じる。でも、この番組は真実だけ見たまま、聞いたまま伝えてくれそうなのでとても期待している。
投稿: 風 | 2005年3月11日 (金) 14時52分
誤字がありました。訂正します。
ライブドワではなく、ライブドアでした。ライブドアの皆さん申し訳ない。面目ない。かたじけない。
あ〜恥ずかしい。。。
でも応援しているから、許してね!
投稿: 風 | 2005年3月11日 (金) 16時19分
ぇぇぇぇぇぇぇ
判決に裁判官の私情が入るんですかぁ
それが本当だとすると、日本って国がすごくこわいです
誤字なんていくらでも許しますから、応援よろしくお願いします
投稿: ぁぃ | 2005年3月12日 (土) 02時16分