新潟中越地震に見るマスコミの教訓 【新潟〜取材記5日目】
震災報道の時の取材行動がインタ−ネット上で議論されている件について、小泉首相が避難所を訪問した際、マスコミが殺到したために避難なさっている方に毛布を配布するのが遅れたなど
小千谷市での具体例をいくつか挙げて質問をしました
担当者は、第一声は昨日の山古志村役場の方と同じように、
「そんなことはなかった」
と真っ先に答えましたが、その後続けて、
「困ったことというのは、インタ−ネットのことなんですけど、」と
困ったことというのは、インタ−ネットのことなんですけど、ボランティアで来られた方が『紙オムツが足りません』なんて書いてありましたが、あれは事実と反するんですよ
そう書かれると、逆に、私共がお願いしていない物資が山積みになってしまって、ボランティアの方がしなくていい仕事をしなくてはならなくなる
一部の人が、その時ぱっと思ったことを書かれたことが本当になってしまう
誰が書いたのか私共もわからないんですから
インタ−ネット上ではこわいことがありましたねぇ小泉さんがみえた時の毛布の配布が遅れた話で、
小泉さんが来られたので、交通の規制があったというのは事実だと思うんですけど、
それで遅れてどうのこうのっていう話じゃないと思うんですね
その話の後に、敢てマスコミ報道の問題点をと上げるとしたらと、以下の内容を話してくれました
- 中継車がやたらと多かったので、復旧作業しているのに渋滞になった各取材陣との打ち合わせの時、台数を減らしてくれとか、ここには置かないでくれと、報道陣が交代する度、何度もお願いした
- マスコミのヘリコプタ−が低空を飛んでいて、市民からヘリの振動がこわいと市に電話があり、すぐに上空に昇るよう要請したら、直後に応じた
低空飛行していたのは、約20分間くらいで、その後は一度もなかった
自衛隊のヘリコプタ−は、地震災害時の低空飛行が、どういう影響を与えるのかよく知っていて、かなり上空を飛んでいたが、マスコミ関係者は自衛隊と違って、低空飛行の振動がどういう影響を及ぼすのか全く知らなかったのではないか - 物資は充分足りていたが、足りないと少しだけ脚色して報道されたことがある
- 新聞記者やテレビ局の腕章をつけた人以外に、避難所に住みついたり、ボランティアを装う自称カメラマンもいた
どういう書き方をされるのかわからないからこわい
インターネット上の情報だけを見ていた時と、実際に取材して現地の人に話を聞いた後ではかなりの温度差を感じませんか?
漠然とですが答えが見えてきました
明日UPする記事をどうまとめるか、今からものすごいプレッシャ−を感じています
取材記の最終日に、取材にご協力してくださった方々へ、
お礼を申し上げます
たったひとりで取材ができたのも、
無事に帰って来れたのも、みなさんのお陰です
本当にありがとうございます
ユ−ザ−さんには謝罪を・・・
今日まで、質問状の答えは1件も返ってきていません
質問文の内容や送り方が悪かったのかと、反省しています
申し訳ありませんでした
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